連載
インディーズゲームの小部屋:Room#242「Awesomenauts」

NASAの火星探査機「キュリオシティ」が無事着陸に成功し,きっと火星人とファーストコンタクトしてくれるに違いないと密かに期待している筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第242回は,Ronimo Gamesの対戦型横スクロールアクション「Awesomenauts」を紹介する。H・G・ウェルズの「宇宙戦争」に出てくるようなタコ型じゃなくて,ニャル子さんみたいなのが希望です。見た目的に。
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ゲームの舞台となるのは西暦3587年。銀河の支配権をめぐる争いは星々を超えて広がり,こう着状態に陥っている。そんな中,各陣営はこぞって最高の傭兵――すなわち“Awesomenauts”を求めていた。プレイヤーはそんなAwesomenautsの一人として,終わりなき戦いに身を投じることになる。
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本作は,複数のプレイヤーによるオンライン対戦を重視した,いわゆるMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)系のアクションゲーム。海外のPlayStation NetworkとXbox LIVE Arcadeで2012年5月に配信され好評を博しており,今回のPC版の発売を心待ちにしていた人もいるだろう。
ゲーム内容は,カエル星人やサル星人(?),スペース・カウボーイや巨大ロボなど,一癖も二癖もあるキャラクターを操作し,3対3のチーム戦を行うというもの。プレイヤーは赤と青の陣営に分かれ,互いに相手チームの“ドリルコア”の破壊を目指してバトルを繰り広げるのだ。
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キャラクターは,コンシューマ版でDLCとして追加されたものを含む全8種類が用意されているが,最初に選べるのは3種類のみ。残りは対戦結果に応じてもらえる経験値を溜めて,プレイヤーがランクアップすることで開放されていく。本作のメインとなるのはオンラインでの対人戦だが,オフラインで遊べるPracticeモードもあり,こちらで経験値を稼ぐこともできる。まずは練習を兼ねて,一人プレイでキャラクターのアンロックに励んでもいいだろう。
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また,プレイヤーがランクアップすると,新たなキャラクターだけでなく,各キャラクター専用のアイテムも開放されていく。これらは戦闘開始時のセットアップ画面でどれを用意するかを決めておき,戦闘中に入手したコインを使って,自陣にあるショップから購入できる。素早い動きによる近接戦に特化していたり,動きは鈍いが高い攻撃力と防御力を持っていたりと,どのキャラクターにも特徴があり,コインで購入できるアイテムはその特徴を強化するものとなっている。
ゲームの目的は相手陣地の最奥にあるドリルコアの破壊だが,その前にまずは各所に設置された敵のタレット(銃座)を突破する必要がある。タレットは攻撃力も防御力も高く,うかつに近づくとあっという間に蜂の巣にされてしまう。そこで利用したいのが,自陣で自動的に生産され,敵陣に向かっていくドロイドだ。ドロイドは敵のタレットに近づくとバリアを展開し,ある程度の攻撃を受け止めてくれる。このドロイドを盾にしながら,味方と協力してタレットを破壊してやろう。
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オンライン対戦では,その時に対戦中のゲームに即座に参加可能な“ドロップイン・マッチメイキング”が特徴で,ほとんど待ち時間なくプレイできるのも嬉しいところ。操作も簡単で,気軽に楽しめるオンライン対戦アクションに仕上がっている。残念ながらPC版にはデモ版が用意されていないが,製品版はSteamやGamersgateで9.99ドルにて発売中。万が一の火星人との宇宙戦争に備えてウォーミングアップをしておきたい人は,本作をどうぞ。
■「Awesomenauts」公式サイト
http://www.awesomenauts.com/![]() |
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