お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2011/06/08 21:04

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」



 PlayStation VitaやWii Uが正式発表され,各社の新作タイトルの情報が続々と飛び込んでくるなど,ゲーム業界もファンもここ一番の盛り上がりを見せているが,実際にそれらの新ハード/新タイトルに触れられるようになるのはまだ少し先の話。では,残された我々には今,一体何ができるのか? そう,今すぐ遊べるインディーズゲームをやればいいんじゃないかな。

 ということで,「インディーズゲームの小部屋」の第184回は,Mode 7の「Frozen Synapse」を紹介する。いよいよ開幕したE3 2011の最新情報もばっちり押さえておきたいというアナタは,4Gamer取材陣と国内組のスタッフが寝不足で青白い顔色になりながら更新している,「こちら」の特設ページを合わせてチェックしてください。

画像集#001のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」

 さて本作は,マシンガンやショットガン,ロケットランチャーなどで武装した小隊を指揮して戦う“プロット入力/同時ターン制”のストラテジーゲームだ。プレイヤーは,“次の5秒間で敵がどう動くか”を予測しながら隊員達に指示を出し,相手チームと死闘を演じることになる。

 ゲームモードとしては,ストーリーに沿ってミッションを進めていくシングルプレイ用のキャンペーンと,マップの広さや使用する兵種などを設定してAIと対戦するスカーミッシュ,そして5種類のルールがあるマルチプレイが用意されている。ゲーム画面はご覧のとおり,真上からの見下ろし型で,電脳空間をイメージしたような青色を基調としたマップが印象的だ。

画像集#002のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」

 どのモードでも,ゲームは大きく分けて“プランニングフェーズ”“実行フェーズ”の二つに分けられる。ゲームはすべてマウスのみで操作可能で,プランニングフェーズでは基本的に,それぞれのユニットに対し,ウェイポイントを設定して移動先を指示するだけでよい。各ユニットは自分の前方に扇状の視界を持っており,視認できる範囲内に敵ユニットを発見すると自動的に攻撃する。相手も自分と同等の視認範囲を持っているので,いかにして相手の死角から攻撃を仕掛けるかが勝負の分かれ目となる。

 またプランニングフェーズでは,その場で指定した時間だけ待機したり,身をかがめて遮蔽物に隠れたり,敵のほうを向いたまま横歩きや後ろ歩きをしたりと,各ユニットにさらに細かい指示を与えることも可能。これらの動作はいくつも組み合わせることができるので,その気になればまさに自分が思い描いたとおりに小隊の指揮を行える。

画像集#003のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」

 すべての指示を出し終えたら,お次はいよいよ実行フェーズだ。実行フェーズではお互いのユニットが一斉に動き出し,プレイヤーはそれを見守ることしかできない。いくら緻密な作戦を練ったところで,それが功を奏するかどうかは,自分がどれだけ相手の動きを予測できているかにかかっているわけで,緊張の一瞬だ。

 また本作は,シングルプレイ時でも常時サーバーに接続した状態でプレイする仕様になっており,シングルプレイ中にほかのプレイヤーから次々と対戦を申し込まれる。これを受けるか受けないかはプレイヤー次第だが,本作の場合は,複数の対戦を同時に受けられるというのが面白い。なぜこんなことが可能なのかというと,お互いのプランニングフェーズに時間制限がないためで,対戦相手を切り替えながら,1ターンずつ入力していくという遊び方ができるのだ。

画像集#011のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」 画像集#006のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」

 逆に言うと,いつ相手のターン入力が終わるのか予測ができないため,下手をすると1ゲームをプレイするのに丸一日かかるといった,気の長いシチュエーションも起こりうるのが難点だが,ちょっと変わった仕様であることは確かだろう。マルチプレイにはオンラインランキングもあり,すでに多くのプレイヤーで賑わっているので,対戦相手に困ることはなさそうだ。


 そんな本作の製品版は,公式サイトやSteamなどを通じて,24.99ドルにて発売中。インディーズゲームとしては,やや高めの価格に感じられるかもしれないが,本作は1本買うと友達用のフリーコピーがもう1本ついてくるので,実質的な単価はその半額といえる。残念ながら現在のところ本作の体験版は用意されていないので,興味を持った人は友達と割り勘で購入してみてはいかがだろう。

■「Frozen Synapse」公式サイト
http://www.frozensynapse.com/

画像集#004のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」
画像集#010のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」
画像集#008のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」
画像集#009のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#184「Frozen Synapse」

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:04月26日〜04月27日