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インディーズゲームの小部屋:Room#140「Desktop Dungeons」
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印刷2010/06/23 17:12

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#140「Desktop Dungeons」



画像集#002のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#140「Desktop Dungeons」
 「インディーズゲームの小部屋」の第140回は,ローグライクRPG「Desktop Dungeons」を紹介する。それにしても,毎年健康診断で身長を測るたびに数ミリずつ縮んでいるのはやっぱりアレか? もしかして軟骨が磨り減っているのか!? いやいや,今回はちょっと調子が悪かっただけだ。そうに違いない。

 ローグライクRPGといえば,主人公が“@”でペットの犬が“d”,向こうに見えるゾンビは“z”といった具合に,すべての情報(グラフィックス)がASCII文字で表示されていたものから,ゲーム性はそのままにキャラクター等をグラフィカルにしたもの,操作性やビジュアル面をさらに遊びやすく発展させたものなど,これまでに数々のヴァリアント(派生作品)が生み出されてきた人気ジャンルだ。

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 伝統的なローグライクRPGは,そのグラフィックスのあまりの素っ気なさと,H/J/K/Lでキャラクターの移動を行うといった,UNIX系OSの標準テキストエディタ「vi」をベースにした独特のキーボード操作などから人を選ぶゲームだったが,今回紹介する「Desktop Dungeons」は“10分で遊べる”手軽さと,ほぼマウスのみでプレイできる簡単操作がウリの一つ。もちろんキーボードでのプレイにも対応している。

 本作でも,ゲームを新たに開始するたびにランダムでダンジョンが構成され,敵やアイテムの配置が変化するという点では,従来のローグライクRPGと変わらない。しかし,本作には従来のヴァリアントとは異なるさまざまな特徴があり,その一つが“敵キャラクターが移動しない”という点にある。
 また,敵キャラクターには,一番弱いレベル1から,そのダンジョンのボスであることを示すレベル10までのレベル分けがなされているのも,本作ならではの要素といっていいだろう。ゲームの目的は,このボスモンスターを倒すことだ。

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 プレイヤーはゲーム開始時に,人間/エルフ/ドワーフ/ハーフリング/ノームの5種族と,ファイター/シーフ/プリースト/ウィザードという4つの職業を自由に組み合わせてキャラクターを作成できる。
 このキャラクターを育成してボスの討伐を目指すわけだが,ここで注意しなければならないのは,“自分よりも高レベルのモンスターは相当手ごわい”という点。アイテムや魔法をうまく使えば,自分より1レベル上のモンスターはなんとか倒せるが,2レベル以上離れたモンスターを相手にすると,たちまち返り討ちにあってしまうだろう。
 したがって冒険の第一段階として,まずは自分と同じか,それより低いレベルのモンスターのみを相手にして経験値を稼いでいく必要がある。

 そして次に重要なことは,“キャラクターのHPとMPは,ダンジョンの未踏破ブロックを通過(発見)することで回復する”という点。プレイヤーは,自分が倒せるレベルのモンスターを探すためにダンジョン内を歩き回らなければならないが,無駄に歩き回って未踏破ゾーンを浪費すると,その分だけHP/MPを回復させる手段を失うことになるわけだ。いかに不必要な移動を避け,効率よくモンスターを倒して自キャラクターを成長させていくかというパズルゲーム的な要素が,本作の大きなポイントになっている。

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 また,敵キャラクターの配置によっては,倒せる敵をすべて倒しても,ボスを討伐できるだけのレベルに届かないというケースもある。本作には“自分より高レベルの敵を倒すと,経験値ボーナスが獲得できる”というルールがあるため,こんなときはより多くの経験値を得るため,多少無理をしてでも高レベルの敵と戦う必要性に迫られる。どの通路を歩き,どの順番に敵を倒していくのか,常に一歩先を見据えて行動することこそが,本作ではもっとも重要なのだ。

 見事,ボスの討伐に成功すると,新たなダンジョンが開放され,それと共に新たな種族や職業がアンロックされていく。「シンプルながら,攻略は難しい」というローグライクRPGの基本に従いながら,上述のようなパズルゲーム的要素で一ひねりを加えることで従来のヴァリアントとは異なる魅力を生み出している本作。2010年6月23日現在のバージョンは“0.14”とまだまだ開発途中だが,今後の発展が楽しみな一本だ。公式サイトでは現在遊べるバージョンがフリーで公開されているので,興味を持った人はぜひどうぞ。

■「Desktop Dungeons」公式サイト
http://www.qcfdesign.com/

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