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インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」
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印刷2010/04/28 14:32

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」



画像集#001のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」
 「インディーズゲームの小部屋」の第133回は,The Odd Gentlemanが開発したパズルアクション「The Misadventures of P.B. Winterbottom」を紹介する。

 本作の主人公であるP.B. Winterbottomは,ほら吹きでひねくれ者で,その界隈では有名なパイ泥棒。夜な夜な食料品店に忍び込んでは,とにかくパイを貪り食うことをミッションとしている,かなりの変わり者だ。ある朝,目が覚めたP.B. Winterbottomは,不思議な香りを放つ空飛ぶパイを追いかけるうちに,過去の世界に迷い込んでしまう。
 普通なら慌てるところだが,P.B. Winterbottomにとってはまさに千載一遇のチャンス。ここぞとばかりにパイを食べつくすのだ! というのが,本作の大まかなストーリーだ。

画像集#002のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」 画像集#003のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」

画像集#004のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」
 ゲームの目的は,このP.B. Winterbottomを操ってステージ内のパイをすべて集めること。キャラクターの移動は方向キーで行い,Spaceバーでジャンプしたり,Zキーでステッキを振ってスイッチレバーを押したりできる。
 これだけでは,ごくありきたりのパズルゲームとそれほど変わらないが,P.B. Winterbottomが過去の世界にやって来たときに身につけた不思議な能力が,本作の特徴の一つ。なんと彼は,いつの間にか自分の分身を作り出せるようになっていたのだ。

 左Shiftキーを押しっぱなしにしながらP.B. Winterbottomを操作すると,その間の行動を記録でき,左Shiftキーを離したときに,記録しておいた行動をそのとおりにトレースする分身を生み出せる。分身は,画面左上に表示された数だけ作成でき,方向キーの上を押すことで,必要がなくなった分身を消すことも可能だ。こうして作り出した分身と協力しながら,すべてのパイを胃袋に収めていこう。


画像集#006のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」
 分身にはいくつか特徴があり,まず一つめが分身には実体があるということ。分身の上に乗っかったり,分身の上にさらに分身を重ねて,足場にしたりでき,一人では届かないような高さのパイを取るときなどに利用できる。
 二つめが,分身は途中で邪魔されないかぎり,記録された行動をいつまでもリピートするということ。これにより,例えば時限式のスイッチの上で繰り返しジャンプする行動を記録しておけば,スイッチが切れても分身が勝手にジャンプして踏み直してくれるようになるわけだ。

 そして三つめの特徴が,分身をステッキでド突くと,放物線を描いて飛んでいくということ。P.B. Winterbottomの大好物であるパイの大半は,スイッチを入れてから一定時間の間に取らなければ消えてしまうものばかりなので,のんびり歩いていては集めきれない。そんなときは分身をド突いてやれば,ビューンと飛んで空中にあるパイを素早くゲットできるという寸法だ。

画像集#007のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」 画像集#008のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」

画像集#011のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#133「The Misadventures of P.B. Winterbottom」
 本作は,過去の自分の分身を使った“タイムパラドックス”を利用してステージをクリアしていくタイプのパズルゲームで,ゲームオーバーの概念はないものの,パズルの難度は結構高い。というか,一部のステージはあまりに難しくて,筆者ではとうてい自力でクリアできない。複数の分身と仕掛けを連鎖的に動かすとどうなるかという,プレイヤーのイマジネーションが試されまくりのゲームなのだ。

 アートスタイルなモノトーン調のグラフィックスと奇妙な世界観,そして何とも軽快なBGMも魅力的な本作だが,残念ながらデモ版は用意されておらず,製品版がSteamにて4.99ドルで発売中。はっきり言ってしまうと,この値段はお買い得と言わざるを得ず,値段分以上楽しめることは間違いなしだ。

 ちなみに本作はSteam Cloudにも対応しており,ゲームのセーブデータをサーバ側に保存しておき,ほかのPCでプレイを再開したときにも,すぐに前回の続きから遊べる。かなり便利な機能だが,まだまだ数が多いとはいえないSteam Cloud対応タイトルの中でもセーブデータの共有ができるゲームは少数派で,なんとなく得した気分になってしまう。パズルゲーム好きはもちろん,時代の最先端気分を味わってみたい人はぜひどうぞ。

「The Misadventures of P.B. Winterbottom」公式サイト
http://www.winterbottomgame.com/

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