連載
インディーズゲームの小部屋:Room#127「To Be Continued To ...」
本作の主人公となるのは,魔王に故郷の村を滅ぼされた青年ラルク。魔王への復讐を誓って兵士養成学園に入学したラルクは,そこで己を鍛え,誰よりも早く卒業して,自分の手で魔王を倒すことを決意する。仲間と共に学園の所有する五つのダンジョンをクリアし,魔王を倒す勇者の旅立ちまでに学園を卒業できるだろうか?
というのが本作のストーリーだ。プレイヤーはこのラルクとなり,パートナーに選んだキャラクターと二人一組で,3Dダンジョンに挑むことに。ゲームはまず,学園に入学してパートナーを選ぶところから始まる。
パートナーを決めたら次は自分の職業をどうするかだが,ここではパートナーが前衛職なら自分は後衛職,パートナーが後衛職なら自分は前衛職という組み合わせにするのが最も安定するだろう。なお,最初は二人ともまったくの丸腰なので,出かける前に武器と防具を購入して装備しておくのをお忘れなく。準備ができたら,いよいよダンジョンに出発だ。
そんな本作の大きな特徴となっているのが,ACS(アクティブクリティカルシステム)と名づけられたシステムを取り入れた戦闘だ。これは,攻撃時に表示されるバーをタイミングよくキーを押して止めることで,通常攻撃やクリティカル,攻撃ミスなどが決まるというもの。これだけだと分かりにくいが,ぶっちゃけてしまえばゴルフゲームのスイングでよくあるアレのことだと思えばよい。
また,数値の単位がやたらと細かいのが本作のもう一つの特徴と言えないこともない。なんと,キャラクターのレベルは0.01からスタートし,試しに作ったキャラクターの初期HPは……1.2だと!? 戦闘中のダメージも,武器や防具を装備した際のパラメータの変化も,すべて0.1(もしくは0.01)刻みという細かさだ。コンタクトの度が合わなくなったのかと一瞬我が目を疑ったが,何度見直してもやっぱり間違いない。
やたらと小さな数値が気になるところだが,だからといってゲームバランスが破綻しているわけではない。むしろ,本作のゲームバランスは非常によく練られており,やさしすぎず厳しすぎずの絶妙な難度に調整されている。本作にも,ダンジョン内で発生する各パートナーとのイベントが用意されているが,よくあるイベント中心で戦闘はそっちのけな内容ではなく,3DダンジョンRPGとしてきっちり楽しめるオススメの一本だ。
闇討ちProjectの公式サイトからは本作の体験版がダウンロードできるので,興味を持った人はまずそちらをチェックしてみよう。また,製品版は1575円(税込)にて発売中だ。
■闇討ちProject公式サイト
http://twintail.chu.jp/- この記事のURL:
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