連載
インディーズゲームの小部屋:Room#123「Bob Came In Pieces」
主人公のBobは,コールセンターに勤めるしがない宇宙人。人には退屈な仕事だと言われることもあるが,本人はいまの仕事に満足しており,むしろ天職だと感じている。だが,ある日そんなBobが乗る宇宙船が通勤途中で隕石と衝突,近くの小惑星に不時着してしまって,さあ大変! というのが本作のストーリー。バラバラになってしまった宇宙船のパーツを集め,この小惑星から脱出するのがゲームの目的だ。
宇宙船の操作は方向キーで行う簡単なものだが,慣性がついた独特の浮遊感のある動き方をするため,慣れないうちはあっちこっちにゴチンゴチンとぶつかりながら飛ぶハメに……。
各ステージにはゴール地点となるポータルが配置されており,ここに飛び込めばステージクリア。コース上にはさまざまなギミックが待ち構えているので,仕掛けを押したり引いたり回転させたりしながら道を切り開いていこう。もちろん,ところどころに落ちているパーツの回収もお忘れなく。パーツはすべてを集めなくてもクリアできるが,あとで必要になったときに備えて,できる限り入手しておきたい。
例えば,パイプを組み合わせて細長い棒のようにし,狭い隙間から差し込んで反対側のつっかえ棒をどかしたり,追加のロケットエンジンを付けて出力を上げながら,牽引ビームで邪魔なオブジェクトを引っ張り上げたりといった具合に,仕掛けの動かし方に応じてさまざまなカスタマイズが要求されるのだ。
冒頭でも述べたように,これらのギミックの挙動には物理演算が用いられており,オブジェクトがコロコロと転がって連鎖的に動いていく様子などは,どことなく「リトルビッグプラネット」のような雰囲気がある。全体的にポップな感じのグラフィックスも可愛らしく,見た目にも楽しく遊べる一本だ。本作は,公式サイトやSteamなどを通じたデジタルダウンロード形式で,9.99ドルにて発売中。デモ版も用意されているので,興味を持った人は公式サイトをチェックしてみよう。
■「Bob Came In Pieces」公式サイト
http://ludosity.com/games/bob-came-in-pieces/- この記事のURL:
キーワード