全国一千万人(推定)のgingerファンの皆さん,お待たせいたしました。働きづめの日本人サラリーマンの強い味方ゴールデンウィークを挟んで,何と3週間ぶりの更新となる「
インディーズゲームの小部屋」の第87回は,ブラウザで遊べる無料のアクションアドベンチャー
「Scarygirl」を紹介しよう。
本作のストーリーは,人の住まない(というか,奇妙な生き物ばかり住んでいる)どこかの半島に流れ着いた“Scarygirl”が,夢に現れた謎の人物の正体を突き止めようと冒険に出る,というもの。まあ,Scarygirl自身,青ざめた顔に眼帯を着け,おまけに右腕が触手で左腕が骨(?)という,普通じゃない外見の持ち主なので,人のことはとやかく言えない。
Scarygirlの基本操作は,方向キーの左右で移動,上でジャンプ,下でしゃがむというもので,攻撃や黄色く光るオブジェクトの操作はSpaceバーで行う。操作方法はゲーム開始時に表示されるほか,新しい操作が必要なときには,そのステージの開始時に表示されるので,迷うことはないだろう。画面の右上には,ハートマークでScarygirlの体力が表示されており,敵に触れたり水の中に落ちたりして体力がゼロになってしまうとゲームオーバーだ。体力は,ステージのあちらこちらにある魚を取ることで回復する。
またステージ中には,魚のほかにクリスタルやトレジャーなどのアイテムも置かれており,全部集めるとボーナスポイントがもらえる。ハイスコアを取ってもとくにメリットがあるわけではないが,やり込み派の人はこれらのアイテムをたくさん集めて,高得点を目指してみるのもいいだろう。ゲームは基本的に,Scarygirlを操作してゴールまでたどり着けばステージクリアとなるが,ゴールインするためには登場キャラクターの依頼をこなさなければいけない場合もあって,一筋縄にはいかない。
見てのとおり,ゲーム中のメッセージは英語だが,登場キャラクターとの会話はアイコンを選択するだけと簡単で,会話の内容は文章ではなく,吹き出しの中の絵が動いて示してくれる形になっているので,英語がそれほど得意でなくてもほとんど問題ないだろう。ちなみに,最初のステージをクリアすると,ゲームをセーブするためには登録(もしくはログイン)が必要であると促される。登録は無料なので,じっくりと遊びたい人は登録しておこう。
本作の見どころは,不気味で可愛い独特の世界観を,Flashゲームとは思えないほど美しい2Dグラフィックスで表現している点にある。ステージも変化に富んでおり,森の中や水中,薄暗い洞窟,さらにはバイクに乗って突っ走るステージやボス戦ステージなど,全16ステージが用意されボリューム十分だ。しかもすべて無料で楽しめるので,本作の独特の雰囲気に魅力を感じた人はぜひお試しあれ。
ただし,見た目の可愛らしさとは裏腹に操作はなかなかにシビアで,難度は高めなので要注意。ゲーム開始時に,easy,normal,very hardの三つの難度を選択できるが,初めての人は迷わずeasyを選ぶことをお勧めしたい。
■「Scarygirl」公式サイト
http://www.scarygirl.com/
(C) Passion Pictures Australia/Film Victoria.