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インディーズゲームの小部屋:Room#56「Frets on Fire」
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印刷2008/08/29 15:45

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#56「Frets on Fire」



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 「インディーズゲームの小部屋」の第56回は,気軽にギタリスト気分を味わえるフリーのリズムゲーム,「Frets on Fire」を紹介する。
 本作は,キーボードをギターに見立て,ハードロックな調べに合わせて流れてくるキーノートに対応したフレットを,画面下のバーの位置でタイミングよく押して演奏するというお馴染みのスタイルのリズムゲーム。基本言語は英語だが,いまさら説明不要ともいえる単純明快なルールなので,英語があまり得意ではないという人でも問題ないだろう。

世界に羽ばたく,松本・マルムスティーン・隆一画伯。とても拡大してお見せするほどのものではありません
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 操作方法の説明に入る前に,まずは左の写真を見てほしい。何やら得意満面の顔で,キーボードを逆さまに構えている人物こそ,キーボードギタリスト界の至宝,松本・マルムスティーン・隆一画伯その人である。いろいろとツッコミどころがあるだろうが,そこはグッとこらえていただきたい。

 ではなぜ,この怪人物はこのような愚行に及んだのであろうか。1週間以上にわたって行われたドイツ取材による疲労と時差ボケの影響で,人として大切な何かを体内の水分と一緒に失ってしまったのだろうか? 確かにそのことも多少あるかもしれないが,実は本作ではキーボードをこのように構えることが推奨されているのだ。

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 本作の操作は実際のギター演奏に模して,(1)弦を押さえ(2)ピックで弾くという二つの動作が要求される。(1)については,キーボードの「F1」から「F5」までの五つのキーに割り当てられたフレットを押さえつつ,Enterキーで(2)のピッキングを行うのだ。ちなみに,本作ではワーミーバーでのピッチ変更にあたる操作はないが,これはやむを得ないところだろう。

 したがって,このお手本のようにキーボードを構えることによって,あたかも本物のギターを演奏しているかのようなプレイ感覚が得られるというわけだ。ここで,編集部いちのメタルキッズとしての立場からアドバイスを贈らせてもらうと,もっと両足を大きく広げて立ち,腕をダラリと下げてやや前傾気味の姿勢で,膝の位置でキーボードを構えると,よりタフさとワイルドさを演出できる。さらに,曲の終わりの決めどころでは腕を大きく風車のように回しながら激しくピッキングを行い,最後はキーボードを床に叩きつけ,壊れたキーボードを客席(?)に放り込めば完璧だ。演奏中に血ノリを吐いたり,キーボードの先から花火が出るように改造するのもアリだろう。

 ただし,このような振る舞いはゲームの攻略に何の役にも立たないばかりか,家族や恋人,職場の同僚などに見られてしまうと,取り返しのつかないことになりかねない。万が一,良識ある社会人としての信頼を失ったり,室内で花火を使用したことによって火災を起こしてしまったりしても,筆者および編集部では一切責任を負えないので,熱中しすぎにはくれぐれも用心してほしい。

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 ところで,本作をプレイするにあたって,いくつか注意すべき点がある。まず,上述のようにキーボードを構えてプレイした際,熱中するあまり,うっかりESCキーを押してしまうと,曲が中断されてメニュー画面が表示されてしまう。これは,キーコンフィグで設定を変更するか,気をつけてプレイすれば回避できるので,さほど問題にはならないだろう。
 さらに気をつけなければならないのは,キーボード自体の問題だ。本作では,Easy/Medium/Amazingという3段階のレベルが用意されており,Medium以上の難度では複数のファンクションキーとEnterキーを同時押ししなければならない。これが曲者で,ごく一般的なキーボードでは,このような変則的な同時押しに対応していないものが多い。本作でフルにギタリスト気分を満喫するためには,キーボードの買い替えが必要になるかもしれない。

 本作にはあらかじめ3曲のオリジナル曲が用意されており,そのうちの1曲はボーカル入り。いずれも,ハードロック魂を揺さぶられるなかなかの名曲ぞろいだ。3曲ではやや物足りないかもしれないが,付属のソングエディタでオリジナルの曲データを作成でき,「Keyboards on Fire」などのコミュニティサイトから,ユーザーが作曲したオリジナル曲をダウンロードすることも可能だ。エレキギターの音色に魅入られたリズムゲームファンは,さっそく本作でロック界のスターダムにのし上がってほしい。

■「Frets on Fire」公式サイト
http://fretsonfire.sourceforge.net/

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