LGエレクトロニクスジャパンは,
視差バリア方式を採用する裸眼立体視対応の液晶ディスプレイ
「D2000N-PN」を発表した。
20インチで1600×900ドット解像度の液晶パネルを搭載する。2011年10月上旬の発売予定で,予想実売価格は13万円前後。9月15日から開催されるTGS 2011の海外パビリオンコーナーにて実機が展示されるとのこと。
####以下,リリースより####
CINEMA 3Dシリーズ初、視差バリア方式を採用する20型3Dモニター登場
裸眼3D対応液晶モニター「D2000N-PN」を10月上旬より発売開始9月15日から幕張メッセで開催される『東京ゲームショウ』で初展示
LGエレクトロニクスの日本法人LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社(代表者:李揆弘代表取締役、本社:東京)は、視差バリア方式を採用した20型の裸眼3DモニターCINEMA 3D「D2000N-PN」を2011年10月上旬より発売開始します。「D2000N-PN」は、これまでCINEMA 3Dシリーズで採用してきた、偏光フィルムを利用するFPR(Film Patterned Retarder)方式とは異なり、視差バリア方式を採用するCINEMA 3Dシリーズ初の裸眼3Dモニターになります。
価格はオープンになります。製品の特徴および仕様については下記のとおりです。
■主な製品特徴
●視差バリア方式を採用するCINEMA 3Dシリーズ初の裸眼3D
3D映像は、左眼と右目が見る映像の間に生じるわずかな視差を利用して再現されます。「D2000N-PN」で採用する視差バリア方式は、パネルに施された液晶フィルターが視差バリアとなり、左眼用と右眼用のイメージを分離。ここを通ったイメージがそれぞれの眼に届くことで、裸眼による3D映像を可能にします。
また視差バリアは、3Dモード時のみ機能するため、2Dモードに切り替えることで、通常使用のモニターとしても充分に機能します。
※裸眼3Dをお楽しみいただくには、事前に付属ソフト「TriDef」をインストールし、3D変換する必要があります。
※「TriDef」はブルーレイソフトには対応していません。
※搭載するHDMI端子は、3D対応のAV機器、ゲーム機などには対応していません。
●「ヘッドトラッキング機能」によって、視聴ポジションを変えても3D映像を常に最適化
「D2000N-PN」は、「ヘッドトラッキングカメラ」を使用して視聴者の顔の位置をリアルタイムで追跡する「ヘッドトラッキング機能」を搭載。独自の技術で、視聴者の視聴角度と視聴距離を自動的に計算し、視差バリアによって分離される左眼用と右眼用の映像をリアルタイムでコントロールすることで、視聴者の位置からみえる3D映像を最適化します。このため視聴者がモニターの正面から動いても、常に高画質な3D映像を視聴することができます。
●明るい3D映像を実現
「3Dカラーエフェクト」機能が暗くなりがちな3D映像を最適化します。ブラックレベル、コントラスト、シャープネスを高め、3D映像を明るく鮮やかに再現します。
●SUPER Energy Savingでさらに省エネ
LEDバックライトの搭載により、22Wの低消費電力を実現。さらに「SUPER Energy Saving」機能
を使用すれば、バックライトの光を抑える分、入力信号を増幅させ、液晶パネルの開口率をあげる技術によって、輝度の低下を本来よりも抑えながら消費電力を低減します。これによって本来よりも約14%(※)の消費電力を低減することが可能です。
また累積の節電量やCO2削減量をOSD(オンスクリーンディスプレイ)画面上で確認することも可能です。
※9月現在の製品規格および仕様になります。
■ 製品スペック裸眼3D対応液晶モニターCINEMA 3D「D2000N-PN」
※1:独自のDFC(Digital Fine Contrast)機能動作時の最大コントラストとなります。
※2:スタンド台使用時
※3:スタンド含む
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■CINEMA 3Dシリーズの製品ラインアップと3D立体視の方式
「D2000N-PN」以外のCINEMA 3Dシリーズ製品に採用されているFPR(Film Patterned Retarder)方式は、これまで3Dのネックになっていた「3Dメガネが重く、充電が必要」「画面がちらつく」「疲れやすい」「映像が暗い」「パソコンにハイスペックが求められる」などの不満を解消しました。もっと簡単に、もっと気軽に3Dを楽しんでもらえる製品を提供する、というCINEMA 3Dのコンセプトのもとに、視差バリア方式を採用する裸眼3Dモニター「D2000N-PN」もシリーズにラインアップされることになりました。
■FPR方式を採用するCINEMA 3Dシリーズ製品の主な特徴
●フリッカー、クロストークを抑える快適な3D映像
偏光フィルムを利用して左右の目で同時に映像を見る構造をとり、3Dメガネのシャッター開閉がないため、3D再生時に生じるフリッカー(ちらつき)や、クロストーク(映像が二重にみえるようなぼやけ)を極限まで低減し、目の負担を軽減することができます。
●明るい3D映像を実現
「3Dカラーエフェクト」機能が暗くなりがちな3D映像を最適化します。従来よりも輝度をあげ、3Dメガネを通しても明るい画質を実現します。
●様々な3D映像方式に対応
「サイドバイサイド」「トップアンドボトム」「インターレース(ラインバイライン)」と、多彩な3D映像の伝送方式に対応するため、3D視聴できるコンテンツの幅が広がります。
※HDMIケーブルでの接続時のみ各方式の切替えに対応します。
●HDMI1.4a端子を搭載
HDMI1.4a端子を搭載しているので、ハイスピード対応のHDMIケーブルで、3D対応のゲーム機やブルーレイプレーヤーと接続すれば、高画質な3Dコンテンツを楽しむことが可能です。
※全てのHDMI接続機器、3D対応コンテンツの正常な動作を保証するものではありません。
●軽量設計・充電不要の3Dメガネを2種類付属
16gの標準タイプと、普段使用している眼鏡に装着できる8gのクリップオンタイプの3Dメガネを製品に付属。メガネ本体に電気駆動する機能はないので、電池交換や充電の必要もありません。
●2D→3D変換に対応する3Dソフトを付属
付属の3Dソフト「TriDef」をパソコンにインストールすることにより、動画ファイルや写真ファイル、映画やアニメのDVD、さらにゲームにいたるまで、パソコンで再生できる2Dの映像、画像を3D変換して、モニターで3D表示することができます。
※ブルーレイディスクの3D変換には対応していません。
●深度調整にも対応
映像の奥行き感や飛び出し感を変えられる3D深度調整に対応します。視聴する映像に合わせて調整可能なので、目に対する負担を和らげます。
※3D深度調整は、付属のソフト「TriDef」を使用するパソコンでの再生に限ります。
■『東京ゲームショウ2011』で「D2000N-PN」を展示
9月15日から幕張メッセで開催される『東京ゲームショウ2011』内の海外パビリオンコーナーで、「D2000N-PN」やこれまで発売したCINEMA 3Dシリーズ、さらに今後発売予定の新製品も参考出品します。
また話題のゲームタイトルを試遊することができるタッチ&トライコーナーも設置し、実際にCINEMA 3Dシリーズの快適な視聴環境を体感いただけます。
『東京ゲームショウ2011』開催概要
- 名称 : 東京ゲームショウ2011 / TOKYO GAME SHOW 2011
- 開催日時: 2011年9月15日(木)、16日(金) 10:00〜17:00 ビジネスデー
- 2011年9月17日(土)、18日(日) 10:00〜17:00 一般公開
- 会場: 幕張メッセ
- 〒261-0023 千葉市美浜区中瀬2-1
- 主催: 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
- 共催: 日経BP社
- 後援: 経済産業省