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印刷2010/11/08 16:24

業界動向

奥谷海人のAccess Accepted / 第282回:MMORPGの最新トレンド「ダイナミックPvE」ってなんだ?

奥谷海人のAccess Accepted

 「ダイナミックワールド」「ダイナミックゲームプレイ」など,昔からゲーム業界で使われてきた“バズワード”(メディアやファンを惹き付けるための宣伝文句)には,ダイナックを謳ったモノが多いが,最近の欧米ゲーム業界でよく耳にするようになったのが「ダイナミックPvE」という言葉。今週は,とくにMMORPGジャンルでよく使われているこの言葉について解説していこう。果たして,次世代MMORPGの新たなトレンドになるのだろうか。

第282回:MMORPGの最新トレンド「ダイナミックPvE」ってなんだ?

 

「静的」ではない「動的」なゲームコンテンツの登場
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本文ともMMORPGとも直接関係はないが,「ダイナミック」と聞いて筆者がまず思い浮かんだゲームは「Black & White 2」(2005年)だ。プレイヤーの行動によってゲーム世界が変化していくシステムは,現在でもかなり新鮮。ダイナミックPvEは,その考えをさらに発展させたもので,開発者も考えていなかった,予想外のゲーム展開を楽めるという

 MMORPGファンにとっては説明するまでもないほど一般的になった用語として,「PvP」と「PvE」がある。前者は“プレイヤー対プレイヤー”を意味し,後者は“プレイヤー対環境(Environment=NPCやモンスターなど)”を意味する。このPvEのバリエーションとして最近よく耳にするようになったのが,「ダイナミックPvE」(Dynamic Player vs. Environment)だ。「これからのMMORPGは,ダイナミックPvEコンテンツに対応していなければ生き残れない」とまで言う気の早い専門家もいる。

 ダイナミックPvEとはなんだろうか? 上にも書いたように,PvEでプレイヤーの相手になるのはAI操作の敵やクリーチャー,パズルなどであり,シングルプレイ専用タイトルはすべてPvEだということもできる。オンラインゲームの登場/発達によって,プレイヤーが複数人にわたるようなケースが出てきたことで,PvPという言葉がよく使われるようになり,それに対応する概念としてPvEが生まれた。
 今回はこのPvEが“ダイナミック”になったわけだが,これはつまり,ゲームの世界が刻々と変化していくようなシステム,もしくはコンテンツを指している。

 もっとも,「ゲーム世界が刻々と変化する」ようなゲームシステムは昔から存在していた。例えば,MMORPGジャンルの先駆的なタイトルである「Ultima Online」ですでに,プレイヤーがマップ上に家や城を建てていくことで環境が変化していったし,「Shadowbane」ではプレイヤーがスポーンする場所を自分達で建設できた。ジャンルは異なるが,「Second Life」のようなソーシャルゲームも,これに当てはまると言えそうだ。

 対して,最近よく聞かれるようになったダイナミックPvEでは,物理的な環境だけでなくストーリーにまでプレイヤーの選択や行動が影響をおよぼすという,より深いアプローチが採用されている。例えば,自分が特定の勢力に加担することでパワーバランスが変化し,その後の展開やクエストの内容が変わったりするのだ。あらかじめ用意された物語ではなく,プレイヤーがゲームに関わることで,そのプレイヤーに沿ったストーリーが生まれてくるというわけだ。

 

ダイナミックPvEは,これからの主流になり得るか

 そんな,ダイナミックPvEの考え方を取り入れたMMORPGタイトルが2本,2011年にローンチする予定になっている。NCSoftの「Guild Wars 2」と,Trion Worlds Networkの「Rift: Planes of Telara」だ。どちらも,現在MMORPG市場の60%近くを押さえると言われる「World of Warcraft」に対するアドバンテージとして,ゲーム世界が動的であることを挙げている。

 もっとも,ダイナミックPvEという言葉はキャッチーではあるが,やや具体性に欠けるのは間違いなく,どの程度ダイナミックであるのかは,実際にプレイしなければ分からない部分だ。ちなみに,World of Warcraftは,12月に最新拡張パック「World of Warcraft: Cataclysm」がリリースされる予定で,人気に再び火がつくのは間違いない。
 MMORPG開発者達が注目するダイナミックPvEが,その面白さをどうアピールしていくのかが,このジャンルの将来を占ううえで非常に重要になっていきそうだ。そんな2作品を簡単に紹介してみよう。

 

Guild Wars 2

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発売元:NCSoft 開発元:Arena.net 公式サイト:http://www.guildwars2.com/

 

 日本でも知名度の高いMMORPG,「ギルドウォーズ」の続編が「Guild Wars 2」だ。前作のエピソードパック「Guild Wars: Eye in the North」でGreat Destroyerが倒されてから250年後のTyriaを舞台に,地下深く眠っていたElder Dragonが目覚めたことで起きる異変を描いたものになる。

 Guild Wars 2では,プレイヤーは前作のようにインスタンスエリアでRPGモードを進めることになるが,一般的なMMORPGのようなエリア(パーシスタントエリア)も合わせて用意されることになっている。パーシスタントエリアにおけるイベント(「シナリオ」と表記されることもある)は「Warhammer Online: Age of Reckoning」のパブリッククエストをさらに進化させたようなものになっており,常にプレイヤーの周囲で発生した出来事と強く結び付けられるのだ。
 イベントはそのエリアにいるプレイヤーが取った行動によって引き起こされ,エリア内のプレイヤーの人数やレベルに応じて内容がダイナミックに変化するという。
 盗賊にさらわれた農夫を助けるものから,強大なDeath Dragonを倒すといった大規模なものまで,プレイヤーは状況に応じてゲーム世界を変化させていくことになる。

 また,前作同様にギルド間の抗争をモチーフにしたPvPも用意されているが,最大のウリは,「Mists」と呼ばれるサーバー全体におよぶ戦いがフィーチャーされていることだ。詳細は発表されていないが,その戦闘においてはさまざまな役割分担が行われるらしく,与えられた役割を成功させたプレイヤーには,大きな報酬が与えられるという。
 「5種族,8職業」とキャラクタータイプのバラエティも豊富で,Havokエンジンを利用した派手な物理効果や一新されたグラフィックスなど,見どころは多い。

 

Rift: Planes of Telara

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発売元:Trion Worlds Network 開発元:Trion Worlds Network
公式サイト:http://www.riftgame.com/en/

 

 MMORPGファンでもあまり聞きなじみのないタイトルかも知れないが,Electronic Artsでオンラインゲームを担当していたLars Buttler氏らが,投資会社などから邦貨で100億円を超える資金を集めて制作中となのが,この「Rift: Planes of Telara」だ。この作品だけでも40億円におよぶ開発費が投じられているといわれるだけに,欧米のMMORPGプレイヤーの注目度は高い。

 Rift: Planes of Telaraのは,Telaraと呼ばれるゲーム世界の二大勢力である,The GuardiansとThe Defiantが激しく戦っている最中,突如として“リフト”と呼ばれるパラレルワールドの扉が開き,その向こう側から新たな敵が襲い掛かってくるというもの。
 リフトとは,要するにモンスターの「スポーンポイント」であるのだが,これがマップ中のどこでもランダムに発生することで,プレイヤーが1つの場所に固まったり,まったく利用されないエリアが出てきたりするのを解消するのだ。リフトが出現すると,近くのNPC兵士達までもがあわてて戦闘に参加するなど,非常事態が起こっているという緊迫感がうまく表現されている。

 リフトには複数の種類があり,その色や形によっては,アンデッド系,エレメンタル系などといったタイプの異なるモンスターが現れてくる。プレイヤーはその状況に応じて戦い方を変える必要があるため,スキルセットやアイテムを即座に切り替えられるマルチクラスシステムが採用されている。それにより,プレイヤーがわざわざほかのキャラクターにチェンジして出直してくる手間が省かれるのだ。
 ちなみに,リフトを破壊しないまま放置していると,やがては周辺の町を破壊するほどの侵略が始まるという。

 ストーリー面での踏み込みについてはあまり明らかになっていないので,ダイナミックPvEとは言いにくい部分もあるものの,ランダムに発生するリフトの存在によって,MMORPGで一般的な「Lv50以上専用エリア」といった区別がなくなった点がユニークだ。

 

■■奥谷海人(ライター)■■
本誌海外特派員。サンフランシスコ在住の4Gamer海外特派員。ゲームジャーナリストとして長いキャリアを持ち,多様な視点から欧米ゲーム業界をウォッチし続けている。2004年に開始された本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,4Gamerで最も長く続く連載だ。
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