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「MHF」シーズン10のプレゼンや先行体験会なども行われた,「VS.クエストチャンピオントーナメント 2011 in Winter」岐阜大会レポートを掲載
本イベントは,2009年春以降,大規模アップデートの節目ごとに全国各地のMHF公認ネットカフェで実施されてきたイベント。通算6回めの開催となる今回は,愛媛県/山口県/奈良県/岐阜県の4都市で開催された。本稿では,そのトリとなった岐阜大会をレポートしていこう。
まずメインとなる「VS.クエスト チャンピオントーナメント」については,予選用として用意されたクエスト「ベルキュロス1頭の討伐」「カム・オルガロン1頭の討伐」「ドドブランゴ1頭の討伐」の中から,来場者の中から選ばれた一人がくじを引いて決定するというシステムだ。ちなみに,本大会の練習用クエストが,2010年12月8日〜2011年1月26日まで配信されている。
岐阜大会で選ばれたクエストは,「カム・オルガロン1頭の討伐」となったのだが,これが波乱を呼ぶことになった。
このクエストは,大闘技場にカム・オルガロンとノノ・オルガロンの2頭が登場し,そのうちカム・オルガロンを5分以内に討伐できればクリアとなる。
いうまでもなく,参加者達は「火事場+2」「餓狼+2」を発動させての挑戦だったにもかかわらず,一組めは,なんと全チームが時間切れまたは3回力尽きてリタイアとなり,予選突破チームはゼロ。二組め以降四組めまでは,クエストをクリアしたチームが現れるものの,最終的に予選通過できたのは,たったの4チームという結果になった。
ちなみに,どれだけ難度が高かったかについては,実際に現在配信されている練習用クエストで,5分以内のクリアを目指してプレイしてみてほしい(※練習用クエストの制限時間は10分間)。
なお,予選を突破した4チームの成績と使用武器は以下のとおり。
順位 | チーム名 | クリアタイム | 使用武器 |
1位 | 「電気虫」チーム | 4分11秒03 | ヘビィボウガン・ヘビィボウガン |
2位 | 「もんはん!!」チーム | 4分20秒76 | 狩猟笛・狩猟笛 |
3位 | 「いつものインドラの人」チーム | 4分27秒63 | 片手剣・片手剣 |
4位 | 「戦場の狼PGC係」チーム | 4分54秒00 | 片手剣・片手剣 |
会場では,予選終了後に「MHF」運営プロデューサーの杉浦一徳氏から,シーズン10プレゼンテーションが行われたのだが,ここでは決勝トーナメントの結果を先にお伝えしよう。
決勝トーナメントは,デュラガウアを討伐するVS.クエストを使って行われ,準決勝は1本先取,決勝戦は2本先取したチームが勝利というルールだ。
なお出場選手達は,近接/遠距離武器問わず「餓狼+2」「火事場+2」の発動を基本としていた。そのため,「支給VSこやし罠」などで,スキル発動のタイミングをいかに遅らせられるかが,戦略の要だったのではないだろうか。
準決勝は,予選を通過した4チームのうち,1位と4位,2位と3位の組み合わせとなり,「電気虫」チームと「いつものインドラの人」チームが決勝戦にコマを進めた。
そして決勝戦では,「電気虫」チームが太刀・弓の組み合わせ,「いつものインドラの人」が片手剣・片手剣という組み合わせを選択して試合開始。
「いつものインドラの人」チームは,VSこやし罠やVSタル爆Gの使い方が上手く,相手チームを何回も罠にかけるが,「電気虫」チームが先に討伐を達成して1本先取。続く2本めも,「電気虫」チームが先にデュラガウアを討伐して優勝を飾った。
■決勝トーナメント試合結果:
優勝:「電気虫」チーム
準優勝:「いつものインドラの人」チーム
3位:「もんはん!!」チーム
4位:「戦場の狼PGC係」チーム
杉浦氏は最初に,シーズン10のアップデートプログラムの内容すべてが確定したことを報告。今回は100MB以上という,ボリュームとしてもこれまでで最大規模のアップデートになると話した。
次に紹介されたのは特異個体について。すでにプレビューサイトでは8種類の特異個体が登場することが明らかにされているが,そのほかにも「ドスランポス」などの特異個体が3種類ほど登場するそうである。また特異個体については,低ハンターランク帯でも挑戦できる期間限定クエストも導入される。
ほかにも,特異個体を狩猟して入手した素材から生産できる,新しいHC武器が紹介された。プレゼン資料で「新しい装飾品も生産可・・・?」と書いてあったが,これはインタビューで触れられていた,G装飾品のことではないかと思われる。
そのほか,他プレイヤーのスキルランク(SR)をステータス画面で確認できること,大剣のスタイル「天ノ型」においてガード斬りが上方修正されること,秘伝書装備の有無をアイコンで確認できること,猟団部屋から公式狩猟大会クエストを受注できることといった,リファイン要素が紹介された。
続いて出たのは,クエスト内容のリファインについての話。
まずは,クエスト「蛮竜のなわばり」についてから。杉浦氏は,このクエストはプレイヤーからの評判が悪かったと述べ,内容をリニューアルすることを約束した。
杉浦氏は,評判が悪かったクエストをリニューアルして再びプレイヤーに評価してもらうことで,担当スタッフが「どこが悪かったのか」といったことを把握できるようになり,「どうすればお客様に喜んでもらえるのか」をより意識できるようになるとコメント。担当スタッフの成長は,ひいてはコンテンツのさらなる充実につながるため,あえてそのままにせず,リファインするようにしていると話していた。
また,期間限定クエスト「沈黙の大剣・冠婚の章」「破天の銃槍・磐石の章」について杉浦氏は,「すでに作っている方には申し訳ないのですが」と前置きしたうえで,生産に必要な素材数を調整し,難度を緩和すると述べた。
ちなみに,現在は基本的に狩人祭の登録祭期間中にのみ配信されている大討伐クエストについては,マッチングが成立しないような状況を避けるため,配信期間を限定していたが,ここ最近でクエスト受注数が増えてきているため,配信期間の拡大も検討しているそうである。
シーズン9.0で,いったんモンスターの肉質を変更したあとに元に戻したということについては,変種モンスターを中心に,肉質を柔らかくする方向性で検討中とのこと。また,この件については,後述するテストサーバーでの公開デバッグを2011年の春か夏の時期に行い,その後本実装という流れで再調整を行う模様だ。
杉浦氏は,ハメ行為を完全になくすことは難しいとし,武器や防具の生産や強化に必要な素材数の多さから,効率を求めるプレイヤーはハメ行為に流れてしまうと話す。
もちろん,要求素材数の緩和も検討しているが,仮に緩和したとしてもハメ行為がなくなるわけではないと考えているため,プレイヤーからの意見を聞きつつ,今後も継続して検討を行っていくとした。
杉浦氏はこの件について,ゲーム内で最も性能の高いとされる装備は,課金アイテムではなくゲーム内だけで生産できるものにしていると話す。ただ,ゲームをプレイする時間があまり取れないプレイヤーにも,ある程度強力な装備を持たせてあげたいというのが,現時点でのコンセプトというわけだ。
また,先ほど少し話に出た,テストサーバーについての説明がなされた。今後は,テストサーバーでアップデート内容を事前に体験できる仕組みを整え,本実装でより満足度の高いアップデートを提供したいと,杉浦氏はコメントした。
アイテムセットについては,諸事情から装備マイセットのようなローカル保存形式は厳しいとのこと。改善の検討は続けていきたいとしながらも,セット数を増やすとしたら,現行だとサーバーのセーブ領域から“ほかの要素”を削除しないと実装は難しいと話す。
サーバーの最適化を含め,2011年の夏から秋にかけて,なんらかの進捗を示したいとのこと。
ここで杉浦氏は,2011年のアップデート予定について話した。シーズン10以降,2011年内においては,春と秋に大型アップデート,夏にリファインアップデートの計3回を予定しているとのこと。
なお春のアップデートについては,新モンスターが登場するのはもちろん,メゼポルタ広場の大規模リニューアル,秘伝防具の上方修正,交流区に“4人部屋”より大きな多人数向け大衆酒場の設置などを予定しているとのこと。
また,夏のリファインもかなり大規模になる模様で,4周年記念の企画もいろいろ計画しているそうだ。なお,4周年記念パッケージについては,転売防止の観点から,基本的には事前予約による受注生産を予定しているそうだ。
まずはプレミアムコースについて内容を一新し,HR1以降受注できる通常のクエストで,獲得できる報酬(HRP,SRP,ゼニー)が2倍になり,一定確率で「難しい書物」が入手できるようになるとのこと。ただし,納品クエストなど一部クエストは対象外で,HRによる制限もあるとのことなので注意してほしい。
また,サービス有効期間中はHRクラス/上位クラス/SRクラスなどにおける補正を解除し,よりHR/SRを上げやすくなる。
杉浦氏によれば,プレミアムコース加入中でも,他プレイヤーと気兼ねなく遊びやすくするために,今回の変更を決めたそうである。
※19:30頃,「難しい書物」に関する記述を追記しました。
「パローネコース」については,大討伐クエストにおける「秘撃玉」の入手確率が1.2倍から1.5倍にアップするほか,知名度にかかわらず迎賓邸の通行制限が解除される。また,30日間狩人珠が劣化しない「匠のお手入れ」が0 CPで行えるようになるといったリファインが実施される。
なお杉浦氏は,「パローネコース」を無料で利用できる「誰でもパローネコース」を,今後も積極的に開催していきたいと話していた。
そのほか,アシストコースには4人のレジェンドラスタが加わり,合計で7人となる。今後も追加予定で,最終的には11人で全武器種のレジェンドラスタが用意されるとのこと。
現在の「ハンターライフコース」「エクストラコース」に加え,2011年1月26日以降は,「アシストコース」もネットカフェ特典に含まれるようになる。また,一部クエストを除いたクエストでは,クエストクリア報酬のうちHRP/SRP/ゼニーが通常の3倍となる。なお,プレミアムコースとの併用も可能で,その場合は合わせて通常の6倍になるという計算だ。
また,公認ネットカフェ利用時には,一部クエストを除き,スティール武器/ルビーノ武器の生産素材が,クエストクリア時に一定確率で1個手に入るように仕様が変更される。そのため,ネットカフェ特典クエストについては,シーズン10アップデート以降は配信停止となる。
杉浦氏は,ネットカフェでプレイする場合は,通常の月額課金の何倍もコストがかかり,じっくりプレイしたら1日で月額課金と同じくらいかかることもある,これらの特典について,ネットカフェ優遇だという意見も寄せられているが,そのコストに見合った特典を用意したいので,理解してほしいと話した。
※19:30頃,スティール武器/ルビーノ武器の生産素材に関する記述を追記しました。
もう一つ,実装時期こそ明言しなかったものの,「Nの塊」で生産できる防具を2シリーズ追加すると杉浦氏はコメント。そのうち1シリーズのビジュアルが公開された。この防具のうち女性のほうは,ウサギというかバニーガールをイメージしたような,セクシーなものである。
杉浦氏はこのことについて,モンスターハンターの世界観を壊すという意見も寄せられるが,データを見ると,とくに女性キャラクターにおいては,いわゆるセクシー系の防具を作っているプレイヤーの比率が高いと述べた。需要に沿った供給がなされるのは,推して知るべしといったところだろうか。
ちなみに,女性プレイヤーからは「もう少し肌を露出した男性キャラ用の装備」であったり,マイトレ3姉妹ならぬ「マイトレ3兄弟」を実装してほしいといったリクエストがあるそうだ。ただ,女性プレイヤーの比率が男性プレイヤーに対して少ないため,どうしてもそういった要望に応える優先度が下がってしまっているとのこと。
最後に杉浦氏は「ここだけの話」として,氏をはじめとしたMHF運営チームの取り組みを話し,プレゼンテーションを締めくくった。
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