新モンスター「デュラガウア」の先行体験会やシーズン8.0新情報プレゼンも行われた，「MHF」“VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2010”埼玉大会レポート

　4月18日，カプコンのオンラインアクション「モンスターハンター フロンティア オンライン」（以下，MHF）のオフラインイベント，“VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2010”の埼玉大会が，埼玉県さいたま市のネットカフェ，アプレシオ北浦和西口駅前店で開催された。

　MHF公認ネットカフェで開催されるこのイベントは，2009年の春から数えて通算4回目の開催となる。今回は，京都/静岡/茨城/埼玉の4都市での開催となった。そのフィナーレを飾る埼玉大会では，過去最高の100名以上が選手としてエントリーし，また観戦者を含めた来場者の総数も過去最高。立ち見が出たのはもちろん，会場に入れない人が出るほどの盛況ぶりだった。

　なおVS.クエストチャンピオントーナメントは，事前に申し込んだプレイヤー達が二人一組のチームを組んで，“VS.クエスト”によるトーナメント戦を行い，No.1チームを決定するというもの。さらには，「MHF」運営プロデューサーの杉浦一徳氏による，4月21日の実装を間近に控えたシーズン8.0のプレゼンテーションや，新モンスター「デュラガウア」が登場するクエストの先行体験会も実施された。

「VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2010」特設サイト

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　予選では，闘技場でイャンガルルガを討伐するまでのタイムが競われた。ハンマーでスタンを狙う戦術を採用するチームが多かったが，そればかりでは面白くないと，あえて別の武器に変更するチームも登場して，会場を盛り上げていた。また本大会では，過去の大会の出場経験者や，女性の参加者が目立っていた。


　予選を勝ち抜き準決勝へと進んだのは，以下の4チーム。いずれも30秒台という記録を残したが，4位と5位，6位の差は極めて僅差で，全体のレベルが大変高かったことをうかがわせる。

順位：クリアタイム/チーム名/使用武器
1位：33秒90/ららぱるざ/ハンマー＆ハンマー
2位：35秒50/月の音/ハンマー＆ハンマー
3位：35秒73/闘技党 ホッハ支部/ランス＆ランス
4位：39秒93/ちんとん亭/ハンマー＆ハンマー

「MHF」運営プロデューサー杉浦一徳氏のプレゼンでは

大剣の「ガード斬り」の動画などシーズン8.0新情報が公開

「MHF」運営プロデューサー 杉浦一徳氏

　予選終了後，「MHF」運営プロデューサーの杉浦一徳氏によるシーズン8.0のプレゼンテーションが行われた。主だった内容は先日掲載したインタビュー記事と同じなので，スライド写真の掲載に留めるが，この会場で明らかにされた事項もいくつかあったので，まとめて紹介しておこう。

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●大剣の新スタイル

　会場では，秘伝書を使用すると使えるようになる大剣の新スタイル，“ガード斬り”の動画が公開された。こちらは，ガード状態から剣を振り回すという動作で，具体的な数値は公表できないが，しっかりガードしてから斬ることができれば相当強い攻撃になるという。また，従来の溜め攻撃は素早いモンスターには向いていなかったが，ガード斬りでは対応できるようになるだろうとのこと。残念ながら，この動画は撮影NGだったので，実装後にゲーム内で確認してほしい。

●秘伝書

　シーズン8.0で実装される「秘伝書」システムの概要が，あらためて説明された。本記事で掲載するスライドの写真と，先日のインタビューを照らし合わせると，より理解が深まるのではないだろうか。

1）1つ目の新スタイル及び秘伝書はHR500で獲得
2）新スタイルは1武器種につき1個、獲得したらキャンセルできない
3）新スタイルは秘伝書を装着したときだけ使える　但し、無理に使わなくても、既存のスタイルを選ぶことも可能
4）秘伝書を装着すると、表示がHRではなくSR（スキルランク）になる
5）SRは最初は1〜から始まる。HRと近い概念で、成長レベルもHRと同じ
　なので、SR1になったらHR1のハンターが受注できるクエストだけ受注可能
6）2つ目以降の新スタイルはSR200で獲得
7）SR1になると防御力と耐性に大幅なマイナス補正が…
10）マイナスの補正はSRが上がると緩和される
11）ハードコアクエストで作れる武器もある
12）クエストのHR制限はそのままSR制限に
13）SRとHRは切り替え自由（武具工房やマイハウスなどで）
14）SRでクエストをクリアしてもSRP意外にHRPも入手可能

　このほか，恒例となった運営チームの仕事内容や，ゴールデンウィークのネットカフェキャンペーンの紹介なども行われた。またシーズン8.5以降に登場する新要素やプロモーション展開のチラ見せコーナーも設けられたが，こちらは会場に来た人だけのお楽しみとのことなので，記事では割愛させていただく。

「ベルキュロス」を討伐する決勝トーナメントでは

出場者達が高い実力と魅せるプレイで会場を盛り上げる

　決勝トーナメントは，ベルキュロスを討伐するVS.クエストで行われた。このクエストでは，ベルキュロスが峡谷の各エリアを頻繁に移動するため，相手チームの通り道を予測して罠を仕掛ける戦術が極めて有効になる。
　準決勝では，スキル「火事場力＋2」を発動させるためにあえて体力を減らしていたハンターが，相手チームの罠にかかって力尽きる場面も見受けられた。


　決勝戦にコマを進めたのは，「ちんとん亭」と「月の音」の2チーム。スクリーンには，月の音のハンマー使いが的確にベルキュロスの頭部を狙い次々にスタンを取っていく様子と，ちんとん亭のランス使いが華麗に攻撃を回避する様子が映し出され，会場からは賞賛の声が挙がっていた。
　連続でスタンを取っているからか，「月の音」が一歩リードしているかのようにも見えたが，その一方で「ちんとん亭」のヘビィボウガン使いが着実にベルキュロスの体力を削っており，実際はほぼ互角の展開。3本勝負で互いに1本ずつ取り，決着は最終ラウンドにもつれ込んだ。
　迎えた最終ラウンドでは，「月の音」側のベルキュロスが足を引きずって，巣に逃げ帰ろうと飛び立ったところで，「ちんとん亭」が討伐を達成するという，これまた僅差で勝負が決まった。

優勝：ちんとん亭
準優勝：月の音
3位：ららぱるざ

　トーナメント終了後は，デュラガウアの先行体験会が実施された。デュラガウアが登場するクエストのうち，ハンターランク51以上のクエストを体験するという内容で，与えられた時間は一人5分。会場のスクリーンにも体験プレイの様子が映し出され，来場者達はこれまでムービーで見ることしかできなかったデュラガウアの挙動を目の当たりにし，来たるシーズン8.0への期待を高めていた。