ドスパラ，高性能で低価格をウリにした一般ユーザー向けPCの新コンセプト「ドスパラPC」を発表

　PCショップのドスパラを運営するサードウェーブは，2011年11月8日，東京・秋葉原で報道関係者に向けた「ドスパラ新PC事業」発表会を開催。そのなかで，同社製PCの新コンセプトとなる「ドスパラPC」を発表した。
　ドスパラPCは，一般ユーザー向けPCラインナップにおける新しいコンセプトで，「おなじ価格で，上いく性能」をキーワードに掲げているのが特徴である。
　あくまで一般ユーザー向けPCのコンセプトなので，ゲーマー向けの話題はなかったが，発表会の模様をお届けしてみたい。

高い性能を低価格で提供していきたい

サードウェーブ代表取締役社長 尾崎健介氏

　発表会では，サードウェーブ代表取締役社長の尾崎健介氏が登壇し，今回の新コンセプトであるドスパラPCを発表するまでの経緯を語った。
　氏は，「これまでは，ゲーマー向けブランドの『Prime Galleria』やクリエイター向けの『Prime Raytrek』といった限定したユーザー向けブランドの需要が大きかった」と前置きしたうえで，「いまやPCは，家電と同じくらい誰もが利用するものになっており，ニーズや利用するユーザー層にも変化が生じている」と現状を指摘する。

それを基に調査を行ったところ，一般ユーザーがPCに求めるニーズは，処理能力の高さと価格，そして不要なソフトがプリインストールされていない点にあると判明したそうで，こういった一般ユーザーのニーズを受けて新たに誕生したコンセプトがドスパラPCというわけである。

　キーワードとして掲げられている「おなじ価格で，上いく性能」は，「他社製品と比較して価格が同じならばより高い性能を，性能が同じであればより安い価格で販売する」という意味。不要なプリインストールソフトを排除しつつ，価格対スペック比を追求する，といったところだ。
　「ドスパラPCというブランドが従来からあるPrimeブランドに取って代わる」のではなく，ドスパラPCというのはあくまでもコンセプトを示す表現なので，その点は要注意。発表に合わせてコンセプト紹介ページが立ち上がっているので，興味のある人はそちらを見に行ってみるといいかもしれない。

　そんな新しいコンセプトを受けて，デスクトップPCの「Prime Magnate」シリーズと，ノートPCの「Prime Note Chronos」シリーズから新製品が発表されている。デスクトップPCが2モデルで，ノートPCが5モデル。いずれのモデルもスペック違いでラインナップが用意されている。
　そのほか実機は公開されなかったが，11月下旬にWindows採用したタブレット型PC「Erdes PAD NT1」を発売する予定とのことだった。

Prime Slim Magnate GMシリーズ

Prime Magnate GMシリーズ

Prime Note Chronos VF17Aシリーズ

Prime Note Chronos VF2シリーズ

Prime Note Chronos MR6シリーズ

Prime Note Chronos GT-F3シリーズ

Prime Note Chronos DX2シリーズ

Erdes PAD NT1の概要

　そのほか発表会では，川村ゆきえさん，柳家三之助さん，ショーンKさんによるスペシャルトークライブも開催された。トークライブでは，普段どのようにPCを利用しているかや，これまで体験したPCに関するトラブルなどが語られていた。

左から順に，ショーンKさん，川村ゆきえさん，柳家三之助さん

ドスパラPCコンセプトサイト

ドスパラ公式Webサイト