G-Tuneブランドの「Realforce」が登場だ。2010年10月29日,マウスコンピューターは,東プレとの共同開発によるゲーマー向けワイヤードキーボード
「Realforce108B-MP」を発表した。マウスコンピューターの
直販サイトと直営店「ダイレクトショップ」限定販売となり,
価格は2万4990円(税込)。
G-Tuneといえばゲーマー向けPCを販売してきたブランドだが,今回初めてPC以外の製品が登場した。Realforce108B-MPという名から分かるとおり,キーボード好きの間で人気の高い「Realforce」シリーズの製品だ。ゲーマー向けのRealforceといえば,2008年に発売されたDHARMAPOINTのOEM品「DHARMA TACTICAL KEYBOARD」が思い当たるが,Realforceの名がそのまま付いたゲーマー向け製品は初である
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筐体右上には「G-Tune×Realforce」のロゴが。LEDのカラーは通常のRealforceにはない赤色となっている。キーの下が赤く見えるのはLEDではなく,底板が赤くなっているため
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Realforce108B-MPは,日本語108キー仕様のフルキーボードだ。Realforceといえば,独自の無接点静電容量方式キースイッチを採用し,約3000万回の打鍵に堪えるというのがウリだが,Realforce108B-MPも,もちろん同様の仕様となっている。
ゲーマーに向いたポイントとなるのは,Nキーロールオーバーに対応しつつ,接続インタフェースにPS/2を採用していることだろう。USB接続の場合,同時に入力できるキーの数には制限があるのに対し,PS/2接続の本製品は全キーの同時押しが可能だ。
かななし仕様のレーザーマーキングが施されている
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また,多くのRealforceでは,キーの重さが30g/45g/55gと,押す指に合わせて違いのある変荷重が採用されているが,本製品のキー荷重は45gで統一されている。マウスコンピューターによれば,ゲームプレイにあたって違和感を生まないよう,荷重を統一したとのこと。45gに設定したのは,「55gでは重すぎ,30gでは反応が早い一方,軽すぎて誤入力の恐れがあるため」だそうだ。Realforceシリーズの通常モデルだと,45g荷重に統一されているのは,白い筐体のUSB接続モデル「Realforce108UH」のみなので,Realforce108B-MPは貴重な存在と言えそうだ。
そのほかゲーマー向け製品らしい要素としては,[Windows]キーを無効化するためのストッパーと,ゲームによく使用する[W/A/S/D],左[Shift],左[Ctrl]キーの赤い交換用キートップが用意されている点を挙げられよう。
ステップスカルプチャー仕様のキー配置が採用されている
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詳細なスペックは以下のとおり。PS/2かUSBかという接続インタフェースの違いはあれど,同じ荷重設定で同じ日本語フルキーボード仕様のRealforce108UHが,実勢価格1万7000〜2万1000円程度(※2010年10月29日現在)で販売されている。それを考えてしまうと,さすがに若干の割高感は否めないのが正直なところだ。
しかし,PS/2接続による全キー同時押しに対応し,加えてキー荷重が45gで統一されたRealforceはほかにはないので,この仕様が“刺さる”ゲーマーにはたまらない製品ではないだろうか。
●Realforce108B-MPの主なスペック
- 接続インタフェース:PS/2
- 基本キー数:108(かななし日本語配列)
- キーピッチ:19.05mm
- キーストローク:4mm
- 押下特性:45g
- インターロック:未公開
- 複数キー同時押し対応:Nキーロールオーバー
- キー耐久性:3000万回
- サイズ:455(W)×168.5(D)×39.6(H)mm
- 重量:1.4kg
- ケーブル長:約1.5m
- 発売予定時期:2010年10月29日
- 販売価格:2万4990円(税込)
Realforce108B-MP販売ページ:
http://www.g-tune.jp/products/solution/1010_masterpiece_keyboard/