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「Karma」が2連覇達成! 新情報や声優トークショウで大盛り上がりの「ペーパーマン」オフラインイベント「PaperMan ChampionShip 2011」レポート
今回のイベントでは,事前に行われたオンライン予選を勝ち抜いた4クランによる決勝戦が行われたほか,今後の展開の発表や,声優陣のスペシャルトーク,ペーパーマングッズの販売などが行なわれた。
「ペーパーマン」公式サイト
オフライン決勝戦は,11月16日より行なわれていたオンライン予選を勝ち抜いた,4つのクランによるトーナメント戦。ルールは5対5の爆破ミッションモードで,5ラウンド先取したクランの勝利となる。試合開始前にリーダー同士がじゃんけんを行い,勝利したほうが対戦マップを選択,負けた方は,A(爆弾を設置する側)かB(爆弾設置を阻止する側)を選択できた。
順調に勝利を重ね4-2でリーチをかけた「Karma」だったが,「Prontezza」が巻き返していき4-4のイーブンまで持ち直す。さらに最終戦では,先に1人倒し人数的に優位に立ったる「Prontezza」だったが,犠牲を出しながらも怒濤の攻撃を行う「Karma」に次々と倒されていき,あえなく破れてしまう。初戦からフルセットとなる白熱した試合だったが,地力の差を見せつけるような形で「Karma」が勝利を手にし,決勝へと進んだ。
結果だけ先に話すと,5-0で「わが町GINIA」の圧倒的勝利で終わった。しかし,それぞれのラウンドはかなり長引き,とくに5ラウンド目は「Esperanza」がファーストキルを取り流れを手にするかと思われたが,「わが町GINIA」は慌てずに建て直して「Esperanza」を撃破し,勝利を収めたのだ。
試合内容はそれほど長くはなく,遭遇すると一気に勝負が決するような形で進んでいく。双方の実力は伯仲しており,お互いにラウンドを取り合い4-4の最終ラウンドまでもつれこんだ。最終ラウンドでは「Esperanza」が早々に1人倒れ,その後の銃撃戦で大きく数を減らされて敗北。「Prontezza」が勝利し3位に輝いた。
待望の新システムが続々と実装に
新たなコラボレーションはインベーダーゲーム!?
まずは,昨年のPMCで発表されたシステム「オークションシステム」「スイッチウェポン」「アイテムギミック」についての進捗が発表された。これらについては,現在バランス調整や不具合の修正などを行っており,作業が落ち着いたら公開テストを経て実装する予定とのこと。
新発表としては,12月14日に行なわれる「利便性向上アップデート」の内容が明らかにされた。武器のタイプやアイテム名,価格などでアイテムをソートできるようになったり,プレイルームの中から装備を変更できるようになったりと,多数の変更点があるとのこと。詳細は,来週のアップデート時にアナウンスされるそうだ。
さらに,来年早々に行なわれる新システムテストについてのスケジュールも発表された。対象となる新システムは「AIモード(プレイヤーとCPUの対戦モード)」「ミッションシステム」「クエストシステム」の3つ。これらのシステムの公開テストを1〜3月の間に行い,テストに参加したプレイヤーの意見を吟味したうえで,来年中の実装を目指すとのことだ。
そして12月14日のアップデートに関して,なんとシューティングゲームの元祖ともいえる「スペースインベーダー」とのコラボレーションが発表された。意外すぎる発表ゆえ,会場全体が反応に困っていたような印象も受けたが,関氏によれば,かなりデキがよく面白いものに仕上がっているとのことなので,アップデート当日を楽しみにしていてほしい。
この新キャラクターの発表後,関氏は「まずは14日のアップデートを楽しみにしてほしい」とコメントし,運営チームからの発表は終了となった。
兼城さんに「今日の服装は,ガイっぽくて似合っている」と言われた檜山さんは,まんざらでもない様子でガイの収録エピソードを語った。「3年ぐらいガイをやっているので,キャラクターとしては好きなんですよ。最初の頃は強気から弱気まで3パターンぐらい収録しまして,実のところ3パターンでも,演じる引き出しとしては一杯一杯なところもあるんですよね。でも,最近スタッフさんも調子に乗ってきているのか,5パターンも6パターンも用意してきやがって,もう引き出しねぇよ! みたいな(笑)。ガイへの愛着というよりも,今はもうスタッフとの戦いです」と暴露し,開場の笑いを誘っていた。
PMCは今回で3度目の参加となる檜山さんは,過去のイベントのことを振り返りつつ「今度もどんどん参加者が増えて,より大きな会場でイベントができたら楽しいそうだよね」と話していた。
対戦を観戦した長谷川さんは「会場が広くなっても,熱気が変わらないのはすごい。プレイヤー同士の交流の場としても広がっていったら楽しいと思いますし,また機会があったら参加したい」と語った。
決勝は「Karma」と「わが町GINIA」の因縁の対決!
「わが町GINIA」の執念は一歩及ばず栄冠は「Karma」に
最初のじゃんけんで勝利した「わが町GINIA」は,1セット目に“ピラミッド”マップ,2セット目はAを選択。負けた「Karma」は,1セット目をA,2セット目に“池袋”マップを選択した。
1年前,別名のクランではあったが,決勝戦で「Karma」に敗れ,その雪辱に燃える「わが町GINIA」と,連覇を狙う「Karma」。第1セットは,うまくメンバーを分け相手の裏を取るような動きで勝利を重ねていく「Karma」。何人か倒されても,人数的にはイーブンまで持ち込む場面を見せた「わが町GINIA」だったが,あと一歩のところで届かず,5-2で敗れ,まず「Karma」が1セット先取した。
勝利者インタビューで「Karma」は,優勝の喜びを語りながら勝因を次のように話した。
「連携もあったけど,意思疎通がうまくできたのがよかったと思う。その一方で,僕らはオフライン対戦の経験もあって,わざと『Aいく』とラジオチャットで流しておいて,チームチャットではBへ行くことを伝えるなど,オフライン用の作戦も決めていました。それがうまく働いたのかもしれません」と話していた。
3ラウンド先取のルールで始まった「Karma」とGMクランとの戦いは,終始“笑える”展開だった。対戦しながら実況も行ない,やられたときはときに叫びながら,ときに囁くように味方へ指示を飛ばすぬるぽちゃん。対する「Karma」は,ガチ戦モードではなく好きなキャラクターで楽しみながら戦っていた。そのせいか,結構倒される場面もあったが,会場を盛り上げることに貢献しつつ,確実に勝利していく姿はさすがの一言。3-0でGMクランを下し,見事獲得PG/経験値が70%アップをもぎ取ったのだ。これはすでに,ゲームサーバーに適用されているので,ガンガンプレイして経験値をゲットしてほしい。
エキシビジョン後に行なわれた表彰式では,プレゼンターとして再登場した声優陣から,トロフィーや景品が直接手渡された。その後,最後にグッズ争奪のじゃんけん大会や,記念撮影などが行なわれ,オフラインイベントは幕を閉じた。
取材を終えて印象深かったのは,会場に訪れたプレイヤーの年齢層の低さだ。オンラインゲームのイベントといえば,少なくとも高校生以上かなという印象があるが,PMC2011では,小学生の男の子や女の子の姿がそこかしこに見られた。ペーパーマンの基本的なシステムやルールはシンプルだし,ポップで可愛らしいキャラクターも,年齢層を下げている要因なのかもしれない。
今回のPMC2011では,静岡や大阪から参戦したプレイヤーもおり,最終的には約900人が集まったという。年齢を問わず,多くの人々に受け入れられていることを証明したペーパーマン』来年のPMCは,今回よりもさらに広い会場で行なわれることになるかもしれない。
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