ハートフルMMORPG「
エミル・クロニクル・オンライン」(以下,ECO)の正式サービスから3年。これを記念するオフラインイベント
「ECO祭2008 in 秋葉原」が本日(12月13日),秋葉原のゲーマーズ本店のイベントスペースで開催された。
13:00開場,11:00から入場整理券を配付していた今回のイベントでは,始発で駆けつけたのか,それともネットカフェから徹夜で直行したのか,朝4時(!)にはもう整理券を求めて並んでいた人もいたという。
そんなこんなでおよそ100人の来場者があり,すべての席が埋まっていた会場。軽い前説のあと,今回のイベントの出演者紹介が行われた。司会進行は,声優の
竹内 幸輔さんが担当。ゲストには同じく声優の画伯こと
原田ひとみさん,さらにECO初心者応援団長としてメルマガを連載中の,みあ&フォーチュンクッキーの
安部 美央さんが登場。司会の竹内さんは,以前放送されていたECOスタジオにパーソナリティとして出演していたのだが,そのときからプレイを始めたECOにいまもどっぷりとハマっている様子だ。続いて,教授こと制作担当
浅間 達雄氏,ローパーまっつんこと宣伝担当の
松田 正紀氏が登場し,今回のイベントが開始された。
(左から)浅間氏,松田氏。ちなみに,シャツの絵は原田さん作
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まず最初のコーナーは,恒例のECO誕生日ケーキの登場だ。ECOのマスコットキャラクター タイニーが登場し,ハッピーバースデーの曲のなか,3周年ということでバースデーケーキに刺さった3本のロウソクの火が……さすがにタイニーは息を吹けない(そりゃそうだ)ので,ゲストの原田さん,安部さんのお二人によって吹き消された。
ECO3周年プレイバック。思えばいろいろありました
2005年8月にオープンβテストが開始され,その12月に正式サービスとなったECOだが,大型アップデート「SAGA」シリーズも,2008年12月4日に
「SAGA9:悠久の楽園」が実装されるに至った。
会場では,初期のころの画面写真を始め,これまでに実装されたさまざま内容が次々とスクリーンに映し出された。また,過去のオフラインイベントや,いよいよ終幕となるネコマタシリーズ,ネットカフェサービスなどについてもプレイバックで紹介していた。「フンドシ」「サンタドロボウインス」に異常に反応しまくっていた原田さんが印象的。
最後のプレイバックとして,スケッチブックを使ってECOの思い出を書いてみようという,昨年と同様のイベントが行われた。松田氏は,「おでかけECO〜愛に生きます2007 in 福岡」のとき,台風で飛行機が飛ばなくなり新幹線で帰ったというエピソードを披露。安部さんはイベントを思い出してのワンシーンを。浅間氏は「人」と一言だけ書いて,ECOを始めてこれまでの出会った人こそが思い出だと語った。幾ページにもわたり,竹内さんは思い切ってパーティ募集をしてみたことから始まった,ハートフル(?)な思い出を書いてくれた。そして締めの原田画伯。20分程度で書いたとは思えない2作品を披露してくれたのだが……。
ほろりとくる物語。だが,よくある話でもある。“彼”とはいま親友なのだとか
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問題(?)の原田画伯の作品。ゆ……ではなくて,○には“え”が入るそうだ。どちらもいろいろと危険をはらんでいる気がしてならない
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スペシャル発表会「2009年のECO」。第四の種族「DEM」が実装
さて,ここでゲストの方々は一旦退場して,多くのプレイヤーが気になっているであろう,これからのECOについて,浅間氏,松田氏の両名により語られた。
まずは,SAGA8の改修についてだ。それによると,都市攻防戦の今後として,参加人数の調整を行い,サーバーやクライアントに影響がなければ人数の拡張を行う。また,チャンプがエントリーできないという状態を解消するため,チャンプのフリーエントリーを考えているとのこと。さらに,時期は未定だが,新たなる攻防戦マップの追加も考えているという。
CPについては,新しい入手アイテムの追加,入手イベントやクエストの追加を考えているという。バランスを考えている最中なので,もう少し待ってほしいとのことだ。
次にSAGA9についてだが,効果が思わしくないという意見がある「竜眼解放」「竜眼開放・真」の調整,素材入手難度は手を付けずにこのまま,ただしCP入手型のものは考慮中とのことだ。PTドロップしない点については「仕様」とのこと。また,今回のSAGA9で追加されたECOタウンについて,優先順位を決めるのはこれからだが,ゲーム内アトラクションも増やしていきたいそうである。さらに,プレイヤー主体のオンラインイベントをサポートできる場にしたいということ,温泉にそのうち効果が付く予定だということが発表された。
SAGA8,SAGA9で,新しく全8曲の新BGMが公開されているが,これからもまだまだ新曲が登場するという。なお,8曲の新BGMのなかで,多くのプレイヤーから問い合わせがあったという,西アクロニア平原の歌詞と歌っているアーティストが公開されたので,気になっている人は下の画像で確認してみよう。
以上が2009年に行われる予定の,既存要素の追加/修正についての情報となる。次はお待ちかねの2009年のECO新情報だ。
2009年は,ECOのストーリーに大きな節目がやってくるという。エミルドラゴンとの出会いから明かされていく真実や謎から,なぜDEM(デウス・エクス・マキナ)が他次元への侵略を始めたのかなど,世界の成り立ちに関わってくる物語に帰結するとのことだ。
さらに
第四の種族として,その「DEM」が実装されるという。「機械種族」としての特性を表現しているとのことだが,いったいどのような展開により,プレイヤーキャラクターとして使用できるようになるのだろうか。
このほか,SAGA10までに「属性」を主体に,マップを含めた大掛かりなバランス調整を行うほか,「ライオウ」「メイオウ」「ネノオウ」に続く,属性系BOSSを登場させたいという。
さらに,Lv99防具として,1次職ベースジョブに基づく,12種の各職業系統のコンセプト装備が実装されるとのこと。プレイヤーから要望の多い,Lv85装備についても検討しているそうだ。
いよいよ完結が近づいているネコマタについては,ネコマタ(白),ネコマタ(黒)の実装と入手イベントをもって終幕となるそうだ。コアストーリーに近づいた話となるようなので,その内容に期待したい。
実に細かい,ネコマタの相関図。拡大して見てよう
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続いて,コンセプトが「みんなの隠れ家」という「飛空城」について発表が行われた。リングを主体として,発見,発掘,発進(ここでなぜか○マトの主題歌を口ずさむ教授)までの一連のイベントを入れたいとのこと。機能性のあるものとして,現在の飛空庭とは趣きの異なるものにしたいという。
将来的には,三世界はもちろん,DEM世界などに移動できる次元航行,さらにリングメンバーの飛空庭との「接舷」などもできたら楽しいかなと考えているらしい。これらはまだ夢,つまり構想の段階なので,続報を待ってほしいとのことだ。
2009年にこんなことが始められたらなーという項目として,プライベートダンジョンやプライベートマップの追加,温泉やダンジョンの一定時間貸切などが発表されていた。
また,これまでにも出ていた三世界の次元をめぐる冒険によって,世界に影響が与えられ,新天地,未開放のマップが新しく追加されていくという展開などを織り込みながら,大きなストーリーの枠組みにもっていきたいという。これは,2009年を足がかりとして,2010年にかけて繋げていかなくてはいけない物語になるだろうとのこと。最後に,マリオネットがまだまだ追加されていくことが発表された。
イベントの最後には,恒例の「じゃんけんタイニー」が行われ,「ECOセット詰め合わせ」(2名),「ECOドラマCD『エミる☆みらくる』Vol.1」(5名),「フシギなヘアカタログ2&機関車ダンプティー」(5名),「プレチケ,第7弾〜第12弾 コンプリートセット」(1名)をめぐって,「ジャンケン……タイニー!」の掛け声のもと,熱いジャンケンバトルが繰り広げられて終了となった。
12月4日にSAGA9が導入され,4年目へと足を踏み出したECO。およそ1時間半のイベントだったが,いろいろと物議を醸したSAGA8の改修や,他次元への冒険など,残されている課題は多いものの,第四のプレイヤーキャラクターの種族追加,飛空城の構想など,今後のSAGA10,SAGA11の実装を含めて2009年の展開が楽しみになるイベントだった。新プレイヤーキャラクター「DEM」がECOの世界にどのように影響していくのか,そしてストーリーの行方はどうなるのか,今後に注目だ。