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「ヘルゲート:ロンドン」の開発元Flagship Studiosが閉鎖……?
もともとこの情報は,Hellgate: LondonのファンサイトHellgate Guruが,韓国のゲーム情報サイトがすっぱ抜いた情報を翻訳して広まったもの。現在,関係者やファンの間でさまざまな情報が飛び交い,大きな混乱を招いている。
事の起こりは,その韓国のゲーム情報サイトが「Hellgate: Londonのアジアにおける販売権を持ち,Flagship Studiosに投資を行っているHanbit Softが,同作に関するIPを獲得した」と7月11日に報じたこと。このニュースはHellgate Guruによって英語に翻訳され,日本を含む各国のファンの間に広まった。
その後,Flagship StudiosはHellgate Guruに対し,「このニュースはまったくのでたらめであり,どこから入手した情報であるか分からない。Hellgate: Londonの所有権は我々に帰属しており,デベロッパの評判を傷つけようとするHanbit Softの行為に怒りを感じる」との声明を発表している。
続いて,アメリカのゲーム情報サイトGamasutraが同日に,Flagship Studiosが従業員をレイオフしているというニュースを掲載した。その記事によると,Hellgate: Londonのマルチプレイサーバーの運用を担当しているPing0でも,レイオフが行われているという。
さらにHellgate Guruには,Hanbit Softの北米での弁護活動を担当しているという人物からメールが届き,このニュースの削除が要求されるとともに,現状の説明が行われている。
その内容をざっくり説明すると,Hanbit Softが出した追加出資をFlagship Studiosが断ったため,Hanbitと同じく大口の出資元であるComerica Bankが動いている最中とのことである。
7月12日には,Voodoo ExtremeがFlagship Studiosのコミュニティ・マネージャーとの接触に成功。その人物は,同社の全社員が解雇されたことを認めている。また,最後まで残っていた社員には,3人の幹部達のポケットマネーから月給が支払われたということだ。
「Far Cry」のCryTekとUbisoft Entertainmentのように,ゲーム業界では契約切れに伴い,IPがデベロッパからパブリッシャに渡ってしまう事例がたびたび見られる。そのため最近では,独立系デベロッパのほとんどは,IPを失わないことが明示された契約をパブリッシャとの間で結ぶようになっている。
これまでに述べてきたことがもしすべて真実ならば,Flagship Studios自身は,Hellgate: LondonのIPを保持していると考えていたものの,実際の契約には,非常時のIP譲渡を確約する文章が含まれており,Hellgate: LondonはComerica Bankに,そしてFlagship Studiosのシアトル支部で開発中の「Mythos」はHanbit Softに,それぞれIPが差し押さえられてしまった……という感じだろうか。
Flagship Studiosは,この3月にComerica Bankから投資を受けたばかりだったが,Hellgate: Londonの運営費が相当な額に膨れ上がっていたため,それ以上の追加投資が必要になったのかもしれない。
Hanbit Softは,Mythosの開発を独自に継続することや,Hellgate: Londonのアップデートを可能な限り迅速に行っていくことを明らかにしている。しかしながら,Flagship Studiosのスタッフが全員解雇されているという情報がもし事実であれば,それらは今のところほぼ白紙と見ていいかもしれない。
Flagship Studiosは,もともとDiabloシリーズを開発していたBlizzard Northの主要メンバーが中心となり,カリフォルニア州サンフランシスコで2003年に設立したデベロッパである。
Hellgate: Londonは,北米地域で2007年10月31日にリリースされた。Diabloとシューティングゲームを掛け合わせたゲーム性を特徴としたゲームで,無料でマルチプレイを楽しめるほか,追加コンテンツをはじめとするさまざまな付加サービスが利用可能となる,月額制の有料サービスも提供されている。
とはいえ,発売当初からバグの多さやサーバーの不安定さが目立ち,批判を受けていた部分もある。期待されていた韓国市場でも,リリース当初こそオンラインプレイのアクセスランキングで9位に登場したものの,最近では50位以下に低迷していたという。
また,Flagship Studiosの開発スタッフが,自身のブログで社内の士気低下を赤裸々に綴るなど,以前から指摘されていた資金難以外にも,ほころびが露呈するようになっていた。
なお,日本でサービスを行っているエレクトロニック・アーツからはコメントは得られなかったが,発売されて間もないタイトルということもあり,今後の情報には要注目だ。
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