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ASUS,製造子会社Pegatronを分離へ。ライバル・Acerを追撃か
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印刷2009/12/17 15:19

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ASUS,製造子会社Pegatronを分離へ。ライバル・Acerを追撃か

 ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,同社の100%子会社で,製造工場兼ODM(Original Design Manufacturing,相手先のブランドで製品の設計から開発までを担当すること)部門でもあるPegatron(旧称,Pegatron Technology)を分離する方向で調整に入った。

 これは4Gamerに対してASUSが回答したもので,同社によれば,Pegatronとは独立した道を歩むべく,持ち株比率を現在の100%から25%程度へ減らす予定で検討しているという。2010年2月に開催される株主総会の決議を経て,(決定した場合は)7月1日実施予定になっているそうだ。
 海外のPC/IT系ニュースサイトでは,「Pegatronは,(以前はASUSの子会社で,現在はPegatronのブランドとなった)『ASRock』をもって,ASUSを含む大手マザーボードベンダーに挑む」などといった,自作派のPCゲーマーなら看過できそうにない情報が流れていたりもする。もちろん,これがPegaron側の“事実”である可能性は否定できないが,少なくともASUSが「現時点における事実は,『出資比率を下げる方向で検討している』ということだけ。それ以外の報道はすべて噂レベルに過ぎない」と説明している点は押さえておきたい。

 ASUSは,2008年1月の時点ですでに,Pegatronと,ゲーム機やメディアプレイヤーなど,PC以外のOEM/ODM製品を担当するUnihan Technologyを設立,分社化している(※厳密にいえば,シンガポールで設立した子会社,ASUS Technologyへと販売部門なども移管しており,ASUS本体に残っているのは戦略策定部門と開発部門だけである)。
 Pegatronと距離を置けば,PCメーカー,PCパーツメーカーとして,特定の工場に依存することなく,柔軟にOEM委託先を使い分けることが可能になるわけで,ASUSが出資比率を低下させる方向で検討に入った理由は,このあたりに求めることができそうだ。それこそ,WinstronとBenQを分離したライバル,Acerのように,大手PCベンダーと同じようなスタイルへの脱皮を目指している可能性もあるだろう。

 いずれにせよ,次に何かが起こるとしたら,それはASUSの株主総会後となるはず。この件については,ひとまず静観しつつ,次のアクションを待つのが正解かもしれない。
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