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ポルトガルってどんな国? 「大航海時代」の25周年記念キャンペーンでPR大使に選出されたプレイヤーが見た世界遺産,そして人々の生活とは
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印刷2016/06/30 00:00

インタビュー

ポルトガルってどんな国? 「大航海時代」の25周年記念キャンペーンでPR大使に選出されたプレイヤーが見た世界遺産,そして人々の生活とは

 1990年5月18日に1作めがリリースされた,コーエーテクモゲームスの「大航海時代」シリーズ。2015年にはシリーズ25周年を記念したさまざまな企画が展開されたわけだが,その中の1つが「PR大使募集!大航海時代25周年記念キャンペーン」だった。この企画は,歴代の「大航海時代」ファンの中から選出された「PR大使」に,「世界遺産をめぐる旅」をプレゼントするという内容で,海外の遺産をめぐる「正式PR大使」と,日本国内の遺産をめぐる「誰でもPR大使」という2つのコースが用意されていた。


 正式PR大使に選出されたのは,「大航海時代 Online」PC / PS4 / PS3)および「大航海時代V」BROWSER / iOS / Android)の現役プレイヤーでもある,にゃんもさん。にゃんもさんは,渡航先として大航海時代幕開けの地であるポルトガルをチョイスし,2016年4月より約10日間現地に滞在。その模様をレポートしている。

「大航海時代」25周年記念サイト

「大航海時代正式PR大使」公式Twitter


 今回4Gamerでは,帰国したにゃんもさんと,「大航海時代 Online」および「大航海時代V」のプロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスの竹田智一氏にいろいろ話を聞いてみた。


正式PR大使選出の決め手は,渡航先に対する強い愛


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずは,PR大使キャンペーンを企画した経緯から教えてください。

竹田智一氏(以下,竹田氏):
 2015年の「大航海時代」25周年にあたりさまざまなアイデアが出たのですが,やはりこのシリーズは史実をモチーフとしていますので,企画する上で「ゲームの中で再現されている世界をリアルに体験できる」ことが大きなポイントとなりました。また,プレイヤーの皆さんの中にも「ゲームではこうなっているけれども,リアルではどうなんだろう」という思いを抱いている方がたくさんいらっしゃいます。

コーエーテクモゲームス 竹田智一氏(左)とにゃんもさん

4Gamer:
 確かに,ゲーム内で見知った街や遺跡には興味が出てきますね。

竹田氏:
 そこで「実際に世界遺産のある国や地域を旅行していただくのはどうだろう」と考え,企画を立ち上げました。その中で,ゲームに留まらず広く大航海時代という時代そのものの魅力を世間に伝えていただこうと,PR大使という役割を用意したんです。

4Gamer:
 にゃんもさんが選出された正式PR大使コースは,最初のキャンペーン(誰でもPR大使コース)が始まったあと,新たに追加されたものですよね。

竹田氏:
 当初は,誰でも簡単に応募できたほうがいいだろうと考えていたんです。しかし,そもそも「大航海時代」シリーズは時代や国・地域に思い入れを抱いてプレイしてくださる方が多いゲームですから,その熱い思いを表現していただければより良い企画になるだろうと思い,誰でもPR大使コースのほかに,正式PR大使コースを追加することになりました。

4Gamer:
 にゃんもさんが選出された決め手は何だったのでしょう。

竹田氏:
 正式PR大使の一次選考では,応募者の皆さんに自由な形式で抱負を示していただいたのですが,にゃんもさんの提出書類にはポルトガルに対する非常に強い愛が詰まっていたんです。これなら私達の期待するようなレポートを書いていただけるだろうと。
 もちろんほかの候補者も同様でしたので,二次選考では特設サイトを訪れた方にご投票いただき,最終的ににゃんもさんに決定したという流れです。

大航海時代 Online

4Gamer:
 ギッシリと書き込まれていますね……作成にはどのくらいの期間が掛かりましたか。

にゃんもさん:
 最初にどこをどういった感じで回るのかを考えたところからだと,丸々2週間は掛かっています。
 それに,二次選考がユーザー投票だということは発表されていたましたが,どんな形式になるかは分かりませんでした。もしかしたら提出した書類が特設サイトなどで公開されるかもしれないので,作成にあたって「どうやったら多くの人に行きたいという気持ちが伝わるだろうか」と考えました。

竹田氏:
 そもそも募集期間が3週間しかなかったんですよね。

にゃんもさん:
 そうなんです。だから書類の内容は,締切ギリギリまでいろいろ試行錯誤しました。

竹田氏:
 今回は,行き先から選んでいただくという,わりと応募者の皆さん任せの企画でしたから,苦労される部分も多かった思いますよ。

にゃんもさん:
 実はこの書類,主人から20回くらいダメ出しを食らってようやく完成したものでして……。

4Gamer:
 20回……ですか。

竹田氏:
 応募の前から,そんなに厳しい選考がなされていたとは(笑)。

4Gamer:
 もしかすると,ご夫婦で一緒に「大航海時代」シリーズを楽しまれているとか?

にゃんもさん:
 ええ,私自身は主人から「面白いから一緒にやろう」と勧められて,「大航海時代 Online」を始めました。主人はシリーズのファンで,それこそ1作めからずっとプレイしているんです。
 だから私の作った書類を見て「こんなじゃダメだ。お前は大航海時代の良さを分かっていない」と。結構本気で泣いてしまうこともありました(笑)。

竹田氏:
 そんなご主人の影響があったからか,提出していただいた旅行のスケジュールもすごいことになっていました。スケジュールは,にゃんもさんの希望に沿って決定したのですが,「この短い時間で,こことここを回れるのか?」みたいな感じで詰め込まれていて(笑)。「これ,どこかで体調を崩したりしたら,そのあとの予定は全部狂っちゃうなぁ」と心配しましたね。

にゃんもさん:
 いま振り返るとドキドキですね(笑)。

竹田氏:
 移動に次ぐ移動でレポートする暇もないんじゃないかと思っていたのですが,実際にはTwitterですごくたくさん報告していただけました。

大航海時代 Online
大航海時代 Online

4Gamer:
 ポルトガルで見て回る場所は,どんな基準で決められたのでしょうか。

にゃんもさん:
 ゲームを含め,大航海時代にまつわる場所をメインにしました。せっかく機会をいただいたのですから,あまり観光客が行かないような場所にも足をのばしてみようと。ただ,坂道を考慮に入れていなかったのが,唯一の誤算でしたね。

竹田氏:
 ゲームの中でもリスボンは坂が多いですからね。

4Gamer:
 普通の地図だと,どこにどれくらいの坂があるのか分かりませんから。ちなみにポルトガルでは英語は通じるのでしょうか

竹田氏:
 観光地なら,という感じですよね。

にゃんもさん:
 リスボンやポルトの観光客向けのお店なら,若い店員さんには英語が通じます。でも1つ裏の通りにある個人商店となると,もう通じません。途中から片言でしゃべるのも面倒になって,欲しいものを指して「これ! これちょうだい!」みたいな感じになってました(笑)。


あえて観光地化されていない世界遺産を訪問


4Gamer:
 それでは,にゃんもさんが実際にポルトガルで見て回った世界遺産について教えてください。

にゃんもさん:
 今回はリスボン,コインブラ,ポルト,ギマランイス,トマール,そしてエルヴァスなどを回りました。

竹田氏:
 ポルトガルは国土が狭いわりに世界遺産がたくさんあるので,その気になれば効率よく見て回れるんですよね。

にゃんもさん:
 ええ。国土の全長が日本の3分の2程度ですし,街もそれほど大きくないので,移動が比較的楽なんです。

竹田氏:
 歴史博物館も多いですし。

4Gamer:
 レポートに上がっている博物館の展示の写真を見ると,当時の品々は,ゲームに登場するものよりも落ち着いた色に見えますね。

にゃんもさん:
 博物館の中は自由に撮影できるんですけれども,フラッシュだけは禁止されているので,どうしても写真が暗めになってしまうんです。例えば夜会で着るような男性の衣装の実物は,キンキラキンですごく立派でしたよ。


4Gamer:
 ポルトガルで,もっとも印象に残った場所はどこでしょう。

にゃんもさん:
 要塞都市のエルヴァスです。スペインとの国境から20kmちょっとという,当時内陸の激戦区だったところです。「大航海時代 Online」には内陸での戦争はないですが,もし実現したらこういう感じになるのかな,と。

竹田氏:
 エルヴァスは全体が五稜郭のような星形になっているんですよね。写真だとなかなか全景の撮影は難しいですけど。

にゃんもさん:
 Googleの航空写真だと,全体がきれいに見えますね。城壁もそのまま残っていて,人々は今もその中で生活しているんです。リスボンやポルトとは全然違う,歴史の垣間見える街でした。大航海時代に繁栄していたポルトガルは,海からも陸からも攻められて大変だったんだな,と思いましたね。


竹田氏:
 実は今回,エルヴァスに行きたいという希望を受けて,旅行代理店と「どうやって行こうか?」と頭を悩ませたんです。

4Gamer:
 と言いますと?

にゃんもさん:
 電車では行けないところにあるんですよ。

竹田氏:
 車で3時間は掛かるところにあるので,普通の観光ではまず行けないところなんです。結局,専用車を用意してもらって。

にゃんもさん:
 お話したとおり,せっかくPR大使に選ばれたのですから,観光地ではないところもレポートしたかったんです。でもポルトガルでは,隠居したお年寄りが暮らしている街というイメージらしくて,運転手さんにも「何でそんな場所に行くの?」ってビックリされました(笑)。実際,お年寄りがカードゲームを楽しんでいるような,のんびりした光景が見られました。

4Gamer:
 それでは,ポルトガルで「これはゲームと同じだ」と思ったところはありますか。

にゃんもさん:
 リスボンのジェロニモス修道院やベレンの塔,そしてお城の高台にある砲台などです。本当にゲームで見ていたまんまだなと。
 また「大航海時代 Online」で街を歩いていると,建物の上のほうに洗濯物が干してある光景がありまして,ポルトの街ではそれが本当に見られました。バルコニーがなくて,ロープを張っているところに,そのまま洗濯物を干しているんですよ。そうした,ちょっとしたこともゲームの中ではきちんと再現されていることが分かりました。

ゲーム内(上画像)と実際のジェロニモス修道院
大航海時代 Online
ベレンの塔
大航海時代 Online
高台にある砲台
大航海時代 Online

4Gamer:
 大航海時代からの生活様式がまだ残っているんですね。

にゃんもさん:
 はい。街には古いものがそのまま残っていることが多くて,石造りの古い洗い場もそのまま使われていました。あとは船の博物館で見たガレー船ですね。私が見たのは王様が乗るようなタイプだったのですが,「実物はこんなに大きいのか」と。もう写真に収まらないんですよ。


4Gamer:
 これは,保存しているだけでも莫大なコストが掛かりそうですね。

にゃんもさん:
 それでも年1回,イベントでこのガレー船を水に浮かべているそうですよ。

竹田氏:
 実は,にゃんもさんが撮影したリスボンの街並みの中に,「大航海時代 Online」の最初の企画書で使ったイメージ写真とそっくりなものがありまして。

にゃんもさん:
 え,そうなんですか!


竹田氏:
 歴代の「大航海時代」シリーズは,まず初めに選ぶ主人公の国籍はポルトガルで,最初はリスボンから出航するイメージで作っているんですよ。「大航海時代はここから始まった」みたいな感じですね。


ポルトガルの人達は今でも日本に親しみを持っている


4Gamer:
 ほかにポルトガルに行ってみて,印象に残ったことはありますか。

にゃんもさん:
 2つありまして,1つは先ほどお話ししたように,大航海時代の15世紀から17世紀のものや,あるいはもっと古いものがそのまま残っていることですね。当時の建物に,いまも人が住んでいるんです。

竹田氏:
 建物の中だけ改装しているんですよね。

にゃんもさん:
 とくにポルトなど世界遺産地区に指定されているところは,すごく街を大事にしていることが伝わってきます。街並みひとつ取っても日本とは全然違っていて,ショッピングモールのようなものはまったくないんです。
 食べ物も当時のものをそのまま食べることができるので,現代じゃないような不思議な気分になります。


4Gamer:
 もう1つは?

にゃんもさん:
 よく「ポルトガルには親日の方が多い」と聞きますけれども,本当にそうなんですよ。街を歩いていると「ジャポーネ(日本人)?」と聞かれて,「イエス」と答えると,ハグしてくれたり。
 あと私は今回,折り紙を持っていってカフェに入ったときなどお礼の代わりに置いてきたのですが,至るところで「これは日本の折り紙?」「すごいな,ジャポーネがウチの店に来たよ!」と喜んでくださりました。それ以外にも「せっかく来たんだから,ここに行くといいよ」と勧めてくださったりと,本当に親切にしていただけて。

4Gamer:
 ポルトガルの人達は,日本人だとすぐ分かるものなんでしょうか。

にゃんもさん:
 ええ。リスボン以外の街では,すぐに「日本人?」と聞かれました。リスボンは,いろんな国からたくさんの観光客が来ているんですけれど,ポルトなどほかの街にはアジア人はほとんどいないんですよ。だから二度見どころかガン見されることも結構ありました(笑)。
 またポルトガルには,意外に日本のものが置いてあるんですよ。お土産屋さんで扇子を売っていたり。

4Gamer:
 ポルトガルと言えば,種子島での鉄砲伝来からのつながりがありますが,当時の日本から,向こうに伝わったものもあったのかもしれませんね。


にゃんもさん:
 お寿司や天麩羅といった日本食もポピュラーなんです。とくにお寿司は,きちんと日本の職人さんのもとで学んだというポルトガルの人が握っていました。

竹田氏:
 もっとも,天麩羅はもともとポルトガルから伝来したものですけどね(笑)。

4Gamer:
 ポルトガルの人達は,そのことを知っているんでしょうか。

にゃんもさん:
 私も,そこまでは分かりません(笑)。ただ,調べたところによると,天麩羅のもとになったポルトガルの料理は,ラードで揚げたフライのようなものらしいです。

竹田氏:
 当時の日本だとラードは手に入らなかったでしょうから,ナタネ油とかゴマ油で代用したりとかで,いろいろ変わってしまったんでしょうね。

4Gamer:
 ああ,なるほど。

にゃんもさん:
 日本食以外の食べ物も,すごく日本人の好みに合うと感じました。油っぽくないですし,味の濃さも日本とほとんど変わらないんです。アップルパイやタルトのようなお菓子も,素材を活かした上品な味で,甘ったるくないんですよ。またあるお店では,シソで色を付けたというポルトガルの野菜で作った,漬け物も出てきましたし。


竹田氏:
 写真で見たかぎりでは,あまりヨーロッパっぽくないですよね。

4Gamer:
 どんな味なんでしょう……。

にゃんもさん:
 味は日本の漬け物とは違うんですけど,糠漬けみたいでおいしかったですよ。

竹田氏:
 レポートでは,魚介料理が多かったようですね。

にゃんもさん:
 ええ。リスボンとポルトは海に近いので。内陸は畜産が盛んなので,肉料理やスモークドハムをよく食べているようです。


4Gamer:
 しかし,こうしてにゃんもさんのお話を聞いたり,レポートを拝見したりすると実際に現地に行ってみたくなりますね。

竹田氏:
 私もポルトガルには行ったことがないですからね……。スペインには行ったんですけれど,そのときポルトガルまで足をのばさなかったことを今,悔やんでいます(笑)。

にゃんもさん:
 そうおっしゃっていただけると嬉しいです。そのためのPR大使ですから。

4Gamer:
 にゃんもさんのレポートをご覧になって,竹田さんが「大航海時代」シリーズを手がける上で参考になったことはありますか。

竹田氏:
 レポートからは,ポルトガルには少し田舎っぽいところがありつつも,昔の栄光のようなものが感じられ,その当時のまま時が止まっている印象を受けました。実を言うとゲームには,人々の暮らし──当時の食べ物だったり衣服だったりといった文化のディテールを掘り下げる余地がまだあります。今回は,そのためのネタもまた豊富にあるんだな,と再確認できましたね。
 ポルトガル以外の国や地域でも,同じようにネタはあるでしょうから,今後は開発現場のスタッフと相談しつつ,そうした面をもっと強化していきたいですね。また今後シリーズを続けていくにあたっても,刺激になった企画だと捉えています。

4Gamer:
 にゃんもさんはポルトガルを見てきた中で,「これがゲームに反映されると嬉しい」というものはありましたか。

にゃんもさん:
 やっぱり食べ物がおいしかったのと,個人的にはお酒が好きなので,そのあたりが充実するといいですね(笑)。それはともかく,当時の馬車や敷物には船をモチーフにしたものが多かったので,ゲームの街中でもそういったものが見られると嬉しいです。
 あとポルトガルには「フィリグラーナ」と呼ばれる伝統的な金細工があって,「大航海時代V」には交易品として登場するんですよ。でも「大航海時代 Online」にはないので,ぜひ実装してほしいです。

フィリグラーナ

竹田氏:
 えっと,スタッフと相談してみますね(笑)。


「大航海時代V」は6月末に,「大航海時代 Online」は8月初頭に新展開を迎える


4Gamer:
 それにしても,ポルトガル旅行は羨ましいです。我々(※ライターや編集者)が海外に行くときは大体が仕事で終始しますから……。

一同:(笑)

竹田氏:
 にゃんもさんは,ポルトガルが気に入りすぎて,今度またプライベートで行くそうですよ。

にゃんもさん:
 ええ,毎年7月に「中世市場」と呼ばれるイベントが開催されるので,それをぜひ見てみたいと。そのイベントは中世の建物が残っている街並みの中,お子さんからお年寄りまで街の住民全員が中世の服を着て,中世で食べられていた食事が出てくるというお祭りなんです。

4Gamer:
 そんなイベントがあるんですか。大航海時代好きなら楽しめそうですね。

にゃんもさん:
 ええ(笑)。ただ,いまの日本にいると,ポルトガルはちょっと縁遠く感じるんですよ。今回ポルトガルに行くことが決まってから,世界遺産や街を回るのにどのくらい時間が掛かるのかなどを自分でも調べてみたんですが,例えば,トマールに行った日本人の記録ってほとんどないですし,「地球の歩き方」を読んでも数ページしか記述がなかったり,数行で終わっていたりで。

4Gamer:
 いろいろなエピソードを聞いていて,ポルトガルのことって思った以上に知らないんだなと,改めて思います。

にゃんもさん:
 だから,私なりに「ポルトガルは日本と密接な関係にある国だった」ということを発信していきたいと思うんです。
 例えば,2015年にポルトのボルサ宮を修復しているとき,壁画の下から徳川家の葵紋が見つかったんですよ。私も今回初めて知ったのですが,江戸幕府はポルトガルに30人くらいの使節団(※)を送っていたんです。また,コインブラには,天正遣欧少年使節(1582年)より前にポルトガルに渡って洗礼を授かった,鹿児島のベルナルド(※洗礼名で歴とした日本人。日本名は不明)のお墓があるんですよ。

※1862年にヨーロッパへ派遣された文久遣欧使節だと思われる。各国との交渉の過程でポルトガルに寄港している


4Gamer:
 ゲーム中のエピソードの一つになってもおかしくない話ですね。

竹田氏:
 そうですね。実は私もにゃんもさんに教えてもらうまで,詳しくは知らなかったんですよ。

4Gamer:
 そこまでポルトガルに思い入れが深いとなると,やはり「大航海時代 Online」のスタート地点はポルトガルを選んだのでしょうか。

にゃんもさん:
 いえ,実はイングランドでした……。

一同:(笑)

にゃんもさん:
 ゲームを始める前に大海戦があると聞いて,何となく海軍といえばイングランドだから強いんだろうな,と。

竹田氏:
 そんな現実的な(笑)。

にゃんもさん:
 でも実際にゲームを始めて,交易などが増えてくると「なんでポルトガルにしなかったんだろう?」と思うようになりました。

4Gamer:
 外洋に出るとなると,ポルトガルが玄関口になりますし,東地中海から北海までのちょうど中心だったり,何をするにしても拠点になることが多いんですよね。

竹田氏:
 ちなみに,ポルトガル以外でにゃんもさんが行ってみたい国や地域はありますか。

にゃんもさん:
 カリブ海です。ナッソー周辺の小さな島を全部回ってみたいですね。

4Gamer:
 海賊島ですか(笑)。


にゃんもさん:
 あと,実は今回応募するにあたって,最初は「胡椒航路をめぐる旅」というのを考えたんですよ。ポルトガルから出発して,喜望峰を回り,インドまで向かう中で,その土地にある世界遺産を回ろうと。でも,あまりにも危険地域が多いので,「これは審査に通らないだろう」と思い直したんです。

竹田氏:
 確かに,それは無理ですね(笑)。現在でも海賊が出没する海域もありますし,何が起きるか分からないですから。

にゃんもさん:
 この航路だと,世界遺産が結構残っているんですけどね……。もう1つ「新大陸発見の旅」というアイデアもありました。ただこれも,壮大すぎて却下されるかな,と。

竹田氏:
 でも今回は,にゃんもさんにPR大使をお願いできて本当に良かったです。にゃんもさんがポルトガルに行っている間,スタッフ一同,レポートが上がるのを毎日心待ちにしていたんですよ。「今日も無事,何事もなくレポートが上がった!」と。

一同:(笑)


4Gamer:
 いやぁ……日本でサポートしている側としたら,無事を祈ることで胃が痛くなりそうですよね(笑)。では,話も尽きませんが,良い機会ですし,最後に竹田さんから「大航海時代 Online」と「大航海時代V」の今後の展開についても,少し教えていただけないでしょうか。

にゃんもさん:
 私も,聞いちゃっていいんでしょうか?(笑)。

竹田氏:
 そこまで詳しいことは,まだお話しできないので大丈夫です(笑)。
 まず「大航海時代V」では,6月末のアップデートで南米全域が開放され,インカ帝国のストーリーが追加されます。また,2015年にも実施した夏らしい航海士のイベントを復刻します。
 一方,「大航海時代 Online」では,8月初頭に「Age of Revolution」のChapter 2がスタートします。Chapter 1ではヨーロッパを中心に取り上げましたが,今回はちょっと違うところ……海よりは陸という感じで,商会ネタも少し絡めた拡張をする予定です。いずれも詳細はあらためて公開します。

4Gamer:
 両タイトルの今後の展開に期待しています。お二人とも,本日はありがとうございました。


「大航海時代 Online」公式サイト

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