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Master of Epic: The ResonanceAge Universe公式サイトへ
  • MOE
  • 発売日:2005/04/01
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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「Master of Epic」10周年記念インタビュー。開発初期から携わるキーパーソンに,新マップ追加やイベント開催などの記念企画について聞いてみた
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印刷2016/04/23 00:00

インタビュー

「Master of Epic」10周年記念インタビュー。開発初期から携わるキーパーソンに,新マップ追加やイベント開催などの記念企画について聞いてみた

画像集 No.022のサムネイル画像 / 「Master of Epic」10周年記念インタビュー。開発初期から携わるキーパーソンに,新マップ追加やイベント開催などの記念企画について聞いてみた
 ウィローエンターテイメントがサービス中のMMORPG「Master of Epic〜The ResonanceAge Universe〜」(以下,MoE)が,2016年5月16日に10周年を迎える。同時にアニバーサリーイベントも開始され,新マップ追加を含む一連のアップデートが実施されるという。また同時に10周年を記念するイベントや,恒例のデザインコンテストが開催される予定だ。

 今回4Gamerでは,MoEの運営開発を手がけるウィローエンターテイメント 経営企画室 DCP(Digital Content Production)マネージャーの藤原一人氏に,一連の10周年企画の概要を聞くと共に,この10年間の振り返りや今後の展望を語ってもらった。


新マップのコンセプトは「水中戦」。水泳スキルがなくとも楽しめる内容に


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 新マップは,「海底」および「沈没船」がセットとなっており,そのコンセプトは「深海」と「水中戦」である。MoEにおける水中は,地上と比較して移動速度や攻撃速度が低下するというデメリットがあり,それを緩和するためには水泳スキルを高める必要がある。しかし,あえて水泳スキルを取ろうというプレイヤーは決して多くないため,これまでゲーム内に登場した水中マップは,ChaosAgeの「水の門」のみとなっていた。

藤原一人氏
画像集 No.020のサムネイル画像 / 「Master of Epic」10周年記念インタビュー。開発初期から携わるキーパーソンに,新マップ追加やイベント開催などの記念企画について聞いてみた
 「大多数のプレイヤーに敬遠されがちな水中マップですが,水中戦は上下左右と3D空間を活かした,通常とは異なる感覚の戦闘を楽しめます。そこで今回の新マップでは,移動速度と攻撃間隔,そして呼吸といった水中のデメリットを調整し,水泳スキルがなくともそれなりに、水泳スキルがあればより快適に戦闘を楽しめる仕様にしました。ちなみにこの仕様は,新マップのみに適用されます」(藤原氏)

薄暗い海底(※サムネイルはガンマを調整しています)
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画像集 No.006のサムネイル画像 / 「Master of Epic」10周年記念インタビュー。開発初期から携わるキーパーソンに,新マップ追加やイベント開催などの記念企画について聞いてみた
 新マップで展開するストーリーの発端は,トレジャーハンターのシンディー(NPC)が過去の文献から発見した,ミーリム近海の沈没船の情報である。行方不明となった過去の船の情報と照らし合わせ,その沈没船がキ・カ大陸に献上する金銀財宝を積んでいた大型帆船なのではないかと推測したシンディーは,そのお宝を手に入れるべくプレイヤーとともに深海の探索を始めるのだ。

 「海底マップは,深海ということで全体に薄暗くなっています。海底の岩は,ところどころ洞窟のようになっており,その中にさまざまなギミックを用意しています。
 また,海底では深海魚やどこかで見たようなモンスターなど,4種類の新モンスターが登場する予定です」
(藤原氏)

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 沈没船マップには,海底マップで特定の条件を満たすと進入できるようになる。しかしこの沈没船,海底に沈んでから長い時間が経っているにもかかわらず,船体に破損がなく,内部には空気があり呼吸もできるのだという。そして船内に入ったプレイヤーの頭の中に,直接語りかけてくる声……。なにやら謎めいたホラーチックな展開が待ち受けているようだ。

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デザインコンテストを今年も開催。ほかにもさまざまな動きが


過去の入選作
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 恒例のデザインコンテストは例年同様,アイテムやペットのデザインをプレイヤーから募集し,MoE運営チームによる1次選考を通過した作品の中から,プレイヤー投票で最優秀賞を決めるコンテストだ。最優秀賞をはじめ,各部門賞を獲得した作品はゲーム内に実装されたり,協賛各社から賞品が提供されたりする。作品の募集は5月3日からスタートする予定とのことだが,さらなる詳細についてはMoEの公式サイトをチェックしてほしい。

 「MoEは,アバターアイテムの豊富さも特徴の一つです。MoE運営チームだけではどうしてもアイデア不足になってしまうのですが,毎年デザインコンテストに優れた作品が寄せられるので大変助かっています。今回は記念すべき10回めの開催ということで,ぜひ奮ってご応募ください」(藤原氏)

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 10周年記念のインゲームイベントは,人気の高いペット「フィニュ」をフィーチャーしたストーリーを展開する。
 フィニュはMoEの小説版に登場したオリジナルキャラクターで,のちにペットとして実装され,「BitCash Presents ゲームキャラクター総選挙2015」にて見事優秀賞を獲得したという経緯を持つ。今回のストーリーイベントは,ゲームキャラクター総選挙2015でMoE運営チームが掲げた公約を実現したものだ。

描き下ろしイラストの下絵(未完成のものですので変更される場合もあります)
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 「今回のストーリーは,小説版をベースに,登場人物などを変更とした内容になります。ぜひこちらもご期待ください。
 そのほかにも記念企画として,GMによる10時間イベントの開催や,公式イラストレーターのto-ruさんによる描き下ろしイラストの公開などを予定しています。
 また,記念企画ではないのですが,5月17日までアニメ『灰と幻想のグリムガル』とのコラボレーションキャンペーンを実施していますので,よろしければこの機会にお楽しみください(関連記事)」
(藤原氏)


紆余曲折ありつつも,10年続いた「Master of Epic」。気になる今後の展開は


画像集 No.001のサムネイル画像 / 「Master of Epic」10周年記念インタビュー。開発初期から携わるキーパーソンに,新マップ追加やイベント開催などの記念企画について聞いてみた
 さて,あらためて説明するとMoEは,もともとハドソンが2005年4月1日に月額課金制でサービスを開始したタイトルで,そののちゴンゾロッソオンラインに運営移管され,2006年5月16日よりアイテム課金制のMMORPGとして再スタートしている。
 今回インタビューに応じてもらった藤原氏は,ハドソンでサービスインする以前から,実に13年以上もMoEの企画開発に携わってきた人物である。

 「実はアイテム課金に移行した当初は,どれくらいサービスが続けられるんだろうと不安に思っていたんです。こうして10周年を迎えられたのは,やはり何よりもプレイヤーの皆さんが応援してくださったからだと感謝しています。
 またゲームとしては,スキル制のMMORPGという競合タイトルがほとんどないジャンルだったことや,もともと月額課金のタイトルだったので無料で遊べる範囲が広いことも大きかったのではないでしょうか。
 さらにアイテム課金制に移行したあとも,販売の中心はアバターアイテムだったために,ゲームバランスを大きく崩すことがなかった点も功を奏したと思います。仮に3〜4年休眠していた方が今から復帰しても十分遊べますからね」
(藤原氏)

 ゴンゾロッソオンラインで再スタートした後も、現状に至るまでいろいろ紆余曲折があり,必ずしも順風満帆とは言えない状況を乗り越えてきたMoE。藤原氏個人としては,この10年間にどのような思い出があるのだろうか。

過去最も苦労したというエルビン渓谷
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 「一番大変だったのは,最初に追加したマップ『エルビン渓谷』です。運営移管した当初は,ハドソンから私を含めて4人が移籍してきたのですが,そのうち二人は残念ながら、半年もしないうちに辞めてしまったんですよ。残った私ともう一人には開発経験がなく,どの数値をいじったらどうなるのか,ということを本当に一つ一つ解析していくほかありませんでした。そんな感じですから,エルビン渓谷は,2か月以上休むことなく毎日残業や徹夜をして,ようやく実装できたんです。今同じことをやるなら,普通に2週間くらいで済むんですけどね。そのとき一緒にやってきたもう一人も数年前に辞めてしまい,初期のMoEを知っているのは社内で私一人になってしまいました。
 あとは2007年にMoEのアニメ版を放映したとき,新規プレイヤーが一気に増えて驚いたことを記憶しています。わりと内輪ネタっぽい内容だったんですけどね」
(藤原氏)

 最初期から関わっていたメンバーが自分一人になっても,藤原氏がMoEにこだわり続けたのは,やはり「思い入れがあるから」だという。そんな藤原氏にとって10周年は通過点の一つであり,早くも次の展開を考えているとのこと。

画像集 No.021のサムネイル画像 / 「Master of Epic」10周年記念インタビュー。開発初期から携わるキーパーソンに,新マップ追加やイベント開催などの記念企画について聞いてみた
 「次はPvPコンテンツのWarAgeに手を入れたいと考えています。WarAgeは公式ルールが機能しておらず,プレイヤー間で決めたローカルルールによって成立しているという状況ですので,あらためて明確なルールに則った内容にしたいですね。
 また,PvPを楽しむプレイヤーは少数派ですから,『ほかにやることがあるのでは?』というご意見を持たれる方もいるかと思うのですが,PvPがきちんと機能するとアイテムの消費が生まれて経済が回り,生産中心のプレイヤーにもメリットが生まれ,結果としてゲーム全体が活性化するんです。ぜひご理解ください」
(藤原氏)


 最後に,藤原氏がMoEのプレイヤーに向けて贈るメッセージを掲載して,本インタビューの締めとしよう。

 「次の目標は15周年ですが,そこに向けてまずは11周年を目指します。そうやってこれからも一歩一歩、着実にやっていきたいですね。また長らく遊んでくださる皆さんはご存じのとおり,MoEのアップデートのペースは決して速くはないので,気長にお待ちいただけると幸いです。ぜひ今後ともMoEをよろしくお願いします」(藤原氏)

「Master of Epic: The ResonanceAge Universe」公式サイト

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