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「プロジェクトEGG」で11月6日に「太平洋の嵐DX」販売開始
同作品は1987年にジー・エー・エムから発売された(制作は,現ジェネラル・サポート 阿部隆史氏以下の面々によるもの)「太平洋の嵐」の,強化改良版(発売は1988年)。太平洋戦争全期間を日本側でプレイでき,1ターンは3日,飛行機は1機単位,パイロットは1人単位,陸上部隊は1個大隊(約2000人)単位,ガソリン/重油/鉄/アルミニウム/食料などは1トン単位で再現され,さらにはその原料である原油/石炭/鉄鉱石/ボーキサイトと,それぞれの加工施設や武器弾薬の生産工場の能力までパラメータ化した,まさしくモンスターゲームというべき作品だった。
ニュースリリースでは「国産の戦略シミュレーションの中では、1、2位を競うほどの難しさ」と表現されているが,プレイバランス的に難しいというわけではない。あまりにもスケールが大きく,そして,中間的な組織や国家機構の働き/制約を意図的に排除しているため,戦略構想と具体的手順の間を自分で埋めなければならない点がポイントなのである。その代わり,太平洋戦争時点における日本と各種資源の問題が,痛いほど深く理解できる。
ニュースリリースにはもう1点異例の記述があったので,ここにそのまま引用しておく。
※本作のテストプレイには100時間以上を費やしましたが、あまりの難度のためにゲーム起動からエンディングまでの通しプレイを完遂することはできませんでした。攻略に成功した先着1名の方はには粗品を進呈いたしますので、ゲーム途中のスクリーンショット2点と、エンディングの画面をキャプチャーしたものを「otayori@d4e.co.jp」まで、お送りください。
ちなみに当時プレイしてみたところでは,最長600ターンのグランドキャンペーンシナリオについて,戦略構想(というよりも,資源の輸送/配分計画に近い)を立て終わったあと,それを実行に移して日本側完全勝利にいたるまで,半年くらいかかった記憶がある。挑戦してみたい人は,心されたい。
今となってはインタフェースデザインからしてびっくりだと思うが,ストラテジーゲーム好きを自認する人なら,この妥協のないモンスターゲームに,ぜひ一度は触れてみてほしい。
- 関連タイトル:
プロジェクトEGG
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