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【PR】コンシューマ&PCゲーマー必携。「Sound Blaster Recon3D」は,勝ちたい人も楽しみたい人も満足させてくれるサウンドデバイスだ
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印刷2012/03/17 12:00

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【PR】コンシューマ&PCゲーマー必携。「Sound Blaster Recon3D」は,勝ちたい人も楽しみたい人も満足させてくれるサウンドデバイスだ

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Sound Blaster Recon3D
メーカー:Creative Technology
問い合わせ先:クリエイティブメディア 03-3256-5577
クリエイティブストア価格:1万2800円(税込。2012年3月16日現在)
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 2011年10月に,Creative Technology(以下,Creative)の日本法人であるクリエイティブメディアから,「Sound Blaster Recon3D」(サウンドブラスター リコン3D。型番 SB-R3D-USB。以下 Recon3D)という外付けサウンドデバイスが発売になった。
 そのポテンシャルは4Gamerのレビュー記事ですでに明らかとなっているが,実際のところ,Recon3Dという製品は,どういう用途に向いているのだろうか。今回は複数のゲームタイトルで実際にRecon3Dを使い,具体的にどんな効果が得られるのかを明らかにしたいと思う。


PCやPS3,Xbox 360に対応し

サウンド入出力を強化するRecon3D


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Recon3Dと付属品。クイックスタートガイドとPCで使うためのドライバCD-ROMを除けばケーブル類だけとなる
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PS3およびXbox 360との接続イメージ(※出典:クリエイティブメディア)。詳細はのちほど
 テストに先立ってまずは,「Recon3Dで何ができるのか」を紹介していきたいと思うが,一言で語るのはなかなか難しい。操作がシンプルな割に,実現される内容が多いからだ。

 いろいろ考えてみたところ,おそらく一番簡単な説明は,「サウンド出力機器の入出力音質をゲーム向けに強化する」になるのではないか,という気がしてきた。PCとMac,PlayStation 3(以下,PS3),Xbox 360に対応するため,PCからゲーム機まで,幅広く音質を強化できるのがポイントとなる。
 PS3やXbox 360で,純正ヘッドセットを使ってボイスチャットしようとすると,「ゲームの音声はスピーカーから,ボイスチャットの音声はヘッドセットから」ということになるが,Recon3Dとヘッドセットを接続すれば,ゲームのサウンドとボイスチャットの音声を1台のヘッドセットで利用できるようになるというのも特筆すべきだろう。もちろん,ボイスチャットを使わない場合には,ヘッドフォンやマルチメディアスピーカーセット,テレビと接続して使うことも可能だ。

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 で,どんな「強化」を行えるのかだが,ここでカギとなるのが,Recon3Dで初めて搭載されたDSP(Digital Signal Processor,ここではサウンドチップとほぼ同義),「Sound Core3D」である。
 一般に,外付けのサウンドデバイスでできるのは,ヘッドフォン出力向けのアンプ搭載であったり,Dolby Digitalなどといったマルチチャネルデジタルストリームのデコード程度だったりする。ゲーマー向けを謳うサウンドデバイスの場合,そこにバーチャルサラウンドサウンド化機能が追加されるというのが定番だが,クアッドコアDSPとなるSound Core3Dでは,その高い処理能力を活かして,定番機能に加え,さらなる音質向上機能を利用できるようになっているのだ。

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 いずれも効果は後ほど述べたいと思うが,まず出力面では,映画館や映像&音響機器の品質チェックを専門とする企業・THXの監修を受けたCreative独自技術「THX TruStudio Pro」(THXトゥルースタジオプロ)を利用できる。
 ゲームがDolby Digital形式の5.1chマルチチャネルサラウンドストリーム出力に対応している場合――最近の3Dゲームは高確率で対応している――は,Recon3D側でデコードを行ったうえで,THX TruStudioの「Surround」(サラウンド)により,ヘッドセット/ヘッドフォンやスピーカー向けに,バーチャルサラウンドサウンド化して出力可能だ。また,再生時のダイナミックレンジを最適化する補正機能「Crystalizer」(クリスタライザー)も利用できる。
 標準でゲーム用の設定がなされているため,基本的には購入後すぐに利用できるが,飽き足らない場合は,PCと接続してドライバソフトウェアをインストールすれば,低音補正機能「Bass」(バス)なども含めてカスタマイズも可能だ。

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 また,THX TruStudio Proと排他使用の機能として,FPSにおける足音や手榴弾の転がる音などといった「普段は聞き取りにくい音」を聞き取りやすくする「Scout Mode」(スカウトモード)も用意されている。
 ちなみに,THX TruStudio ProとScout Modeの切り替えは,音量のアップ/ダウンに出力ミュートといった調整ともども,本体天面部に用意されたボタンから行える。マニュアルなしで直感的に使えるのはポイントが高い。

Recon3Dで,音量調整やTHX TruStudio ProやScout Modeのオン/オフは,本体天面でリング状に配置されたボタンから行える。細かな設定などを必要とせず,ただ押すだけでTHX TruStudio ProやScout Modeを有効にできるのは利便性が高い。なお,ゲーム機がDolby Digitalストリームを出力している場合は,リング近くのLEDインジケータが光るので,バーチャルサラウンドサウンドを利用したい場合には参考になる
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 そして,ある意味でRecon3Dにおける最大の特徴となるのが,おそらく世界初となるゲーマー向けのマイク入力補正機能「CrystalVoice」である。
 CrystalVoiceでは,DSPを使ってフロアノイズ(=室内のノイズ)をカットする「Noise Reduction」(ノイズリダクション)や,マイク入力した音がスピーカーから再生され,再びマイクへ入力されてノイズとなってしまう問題を解決する「Acoustic Echo Cancellation」(アコースティックエコー・キャンセレーション)という,有意義な機能が追加されているのだ。
 出力周りに力を入れているサウンドデバイスはよくあるが,マイク入力の音質補正に取り組んでいるサウンドデバイスというのは,Sound Core3D搭載機以外では筆者の記憶にない。CrystalVoiceは画期的な機能と述べていいだろう。


接続や操作に難しさは皆無

ヘッドセットが付属するモデルならワイヤレス化も


本体向かって左側面のMODEスイッチ。接続先のゲーム機やPCに合わせて選択しよう
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 前段で,Recon3DがPCやPS3,Xbox 360に接続できると紹介したが,つなぎ方は簡単だ。以下,本体の「Sound Blaster」ロゴが向いている側を手前として話を進めるが,まずRecon3D側向かって左側面の「MODE」スライドスイッチを使って,Recon3Dの動作モードを選択する。選択肢は「PS3」「XBOX」「PC」の3つだ。そのうえで,Recon3Dとアナログ接続型ヘッドセットやヘッドフォン,マルチメディアスピーカーセットは,手前側の3.5mmミニピン端子×2とつなぐことになる。

 このとき,Recon3Dと最終のサウンド出力デバイスの間でケーブル長が足りない場合は,製品ボックスに付属する全長約3mの延長用ケーブルアダプタ「家庭用ゲーム機器用拡張ケーブル」(以下,延長用ケーブルアダプタ)が役に立つだろう。

Recon 3Dとヘッドセットを接続するところ(左)。マイク入力とヘッドフォン出力で2系統接続となる。ヘッドフォンやマルチメディアスピーカーを接続するときはもちろん片方で問題ない。右は延長用ケーブルアダプタを間に挟んだ状態だ
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Recon3Dに付属する延長用ケーブルアダプタ
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 なお,マイク入力端子がゲームコントローラ側に用意されるXbox 360だけは,延長用ケーブルアダプタの使用が必須となる。もっとも,延長用ケーブルアダプタの先端にあるスライドスイッチで「XBOX 360」を選び,ゲームパッドアイコンのある2.5mmミニピン端子とXbox 360用ゲームパッド側マイク入力端子を,Recon3Dの製品ボックスに付属のケーブルでつなぐだけなので,ちょっと手間が増えるだけだ。PCやPS3で延長用ケーブルアダプタを使うときは,スライドスイッチを「PS3」にしておくのをお忘れなく。

 一方,PCやゲーム機側との接続には,本体の奥側に用意されたUSB Micro-B端子と,光デジタル&アナログ入力兼用の3.5mmミニピン端子を用いる。
 PCとの接続時は,USBケーブルでPCとつなげば,USBサウンドデバイスとして利用可能になる。USB経由で給電も行えるため,ケーブルは1本だけでOKだ。

Recon3Dの奥側にはUSB Micro-Bと3.5mmミニピン端子が用意される。PCとの接続にあたっては,そのうちUSBだけ使う仕様だ
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 PS3の場合でも,使うケーブルが少し増えるだけで,接続のしやすさは変わらない。PS3接続時にUSBケーブルは給電&マイク入力用となるので,別途,付属の光デジタルサウンドケーブルでPS3とRecon3D側の3.5mmミニピン端子との間をつなげば,こちらがヘッドフォン/ライン出力用として機能する。

PS3との接続イメージ。USBケーブルと光デジタルサウンドケーブルでRecon3Dとの間をつなぐだけだ。3.5mmミニピン接続の機器なら基本的には何でも最終出力デバイスとして利用できるが,ここではCreative製のヘッドセット「Sound Blaster Tactic3D Sigma」を組み合わせた
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 あとはRecon3Dのマニュアルに従って,PS3側の入力と出力用設定を変更するだけである。

PS3側のマイク入力にあたっては,「設定」−「周辺機器設定」−「音声機器設定」の「入力機器」「出力機器」を「Sound Blaster Recon3D」に変更。出力側は「設定」−「サウンド設定」−「音声出力設定」を「光デジタル」に変更すればいい。Dolby Digital形式のマルチチャネルサラウンドサウンドに対応したゲームをプレイするときは「光デジタル」の選択後,「Dolby Digital 5.1ch」にチェックを入れておこう
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 Recon3DとXbox 360間の接続方法もPS3と同じ。前述のとおり,Xbox 360ではマイク入力がXbox 360用コントローラ側に用意されるため,USBはマイク入力ではなく,純然たる給電用になるが,ユーザー側で意識することはあまりない。ヘッドセットなどを接続するにあたって延長用ケーブルアダプタが必須になることさえ覚えておけば大丈夫だろう。

延長用ケーブルアダプタが必須になり,Xbox 360用コントローラとの接続も必要になるため,ぱっと見は複雑だが,実のところ,接続の容易さはPS3とあまり変わらない
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 Xbox 360側の設定は,やはりRecon3Dのマニュアルに従えばOK。とくに難しいことはない。

マイク入力はXbox 360のMetro UIから「設定」−「プレイ環境設定」−「ボイスの設定」を「両方から出力」に指定。出力側は[Xboxガイド]ボタンから「システム設定」−「本体の設定」−「オーディオ」−「デジタル出力」を「Dolby Digital 5.1」にすればいい
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写真左手前に見えるのがTacticLinkカード
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 ところで,先ほどRecon3Dの端子を紹介したときに,「WIRELESS CARD」と書かれたカバーがあるのに気づいただろうか。
 Recon3Dの製品バリエーションには,ワイヤレス接続型ヘッドセットが付属した「Sound Blaster Recon3D Omega Wireless」(型番 HS-SBR3D-OMG。以下 Recon3D Omega Wireless)という製品がある。
 クリエイティブストア価格2万4800円(税込,2012年3月16日現在)で販売されるRecon3D Omega Wirelessでは,ヘッドセットとRecon3Dとの間にケーブルがなくなる関係で,ワイヤレストランスミッタ兼レシーバ「TacticLinkカード」をRecon3Dと接続する必要があるのだが,WIRELESS CARDカバーを外すと,このカードを取り付けられるようになるのだ。

Recon3D Omega Wirelessと付属品(左)。単体版と同じRecon3Dと,TacticLinkカード,そしてワイヤレスヘッドセットにケーブル類が用意される。ワイヤレスヘッドセットはUSB Micro-B端子経由で充電できるようになっており,Xbox 360接続時用のマイク出力端子ともども,本体左側エンクロージャに用意されているのが特徴だ(右)。「ワイヤレスヘッドセットシステム」として完成しているため,延長用ケーブルアダプタは付属しない
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PS3&PC環境で全7タイトルで検証

3Dタイトルだけでなく,2Dでも効果アリ!


 見るべきポイントが多く,いきおい,前置きが長くなってしまったが,テストに入っていこう。冒頭でも紹介したとおり,Recon3Dというハードウェアの出力波形特性など,基本的なポテンシャルについては,前述のレビュー記事で榎本 涼氏が詳しく説明済みなので,今回はPS3とPCをメインのテスト環境として,さまざまなジャンルのゲームを実際にプレイし,マルチプラットフォーム対応のサウンドデバイスが持つ実力をチェックしてみたいと思う。

 今回用意したタイトルは下記のとおり。( )内は用いたプラットフォームを示している。FPSの2タイトルでは,PC版でもテストを行っているほか,筆者と担当編集の2名でRecon3Dを使い,マルチプレイ時のボイスチャット品質テストも行っている点は付記しておきたい。

  • バトルフィールド3(PS3,PC)
  • コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3(PS3,PC)
  • FINAL FANTASY XIII-2(PS3)
  • BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND(PS3)
  • ARMORED CORE V(PS3)
  • グランツーリスモ5(PS3)
  • アイドルマスター2(PS3)

Sound Blaster Tactic3D SigmaをRecon3Dと接続したところ。なお,Sound Blaster Tactic3D Sigmaのクリエイティブストア価格は8980円(税込,2012年3月16日現在)となっている
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 今回,比較に用いたヘッドセットは,Creativeのアナログ接続型ヘッドセット「Sound Blaster Tactic3D Sigma」(型番 HS-SBT3D-SGM。以下 Tactic3D Sigma)と,Recon3D Omega Wireless。基本的にはTactic3D Sigmaを用いつつ,挙動に違いがないかRecon3D Omega Wirelessでもチェックするという流れだ。FPSを用いたマルチプレイテスト時は,筆者がTactic3D Sigma,担当編集がRecon3D Omega Wirelessを使うという形になる。
 比較対象には,PS3の一般的なゲーム環境を想定し,PS3とテレビ(筆者手持ちの東芝「レグザ 37Z9500」。音量調整機能「Dolby Volume」搭載機)とHDMI接続した状態を用意。これを以下「テレビ接続時」とする。また,Recon3Dを使ったときとそうでないときの違いを見るべく,Tactic3D SigmaをRecon3Dの代わりに筆者手持ちのアナログ2ch接続型ヘッドフォンアンプ「SteelSeries Spectrum AudioMixer」と接続した状態(以下,2chアナログ出力時)も用意している。

 というわけで,各論は後ほど述べるとして,先に結論から述べると,まず,3Dサラウンドサウンドが有効なタイトルでは,Recon3Dの利用により,音の“移動感”が極めて自然になる

Tactic3D Sigmaを用いたテストのイメージ
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 たとえば,テレビ接続時だと「何となく左,なんとなく右」くらいにしか分からないのに対し,2chアナログ出力時には,耳のすぐ近くにスピーカーが置かれるため,左右の音の分離が分かりやすくなるのだが,このとき,左右の音の分離が分かりやすすぎて,中央に音が定位しづらいという別の問題が出てくるのだ。画面上で左に見えていた音源が右へ移動したとき,画面内では左→中央→右と移動するのに,音だけは左→右と移動してしまうのである。
 これがRecon3Dだと,THX TruStudio Proにより,仮想的なセンタースピーカーが用意されるため,音が映像に合わせてきちんと左→中央→右へと移動してくれる。カメラの始点がめまぐるしく変わるようなタイプのタイトルだと,定位の変化が不自然なために,2chアナログ出力時は長時間プレイしていると耳が疲れてくるのだが,Recon3Dならそんな心配は無用だ。

 また,FPSのように音情報が極めて重要なタイトルでは,Recon3Dを利用することにより,左右だけでなく後方の音が聞こえるようになるのも,極めて重要である。テレビ接続時や2chアナログ接続時に後方の音を聞くなどというのは夢物語だが,Recon3DでTHX TruStudio Pro(のSurround)が有効な状態なら,かなり後ろのほうまで聞こえる。攻撃を受けたとき,画面上で赤い色の方向を見て確認する前に耳で判断できるイメージだ。目の動きを1つ減らせるというのは,戦場を生き抜くうえで重要といえる。
 また,混戦時はどうしても敵の足音や手榴弾の音が聞き取りにくくなりがちだが,これはScout Modeにすることで解決する。ただ,聞こえにくい音を聞こえやすくするという処理上,それまで聞こえやすかった音が多少聞こえづらくなるというトレードオフはあるので,これは実際に聞き比べてみるのがいいと思う。

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 最後にマイクだが,まずPC利用時におけるCrystalVoiceはすばらしいとしか言いようがない。プレイヤー側でこれといった対策を講じなくてもノイズが少ないのだ。ゲームタイトルによってはネットワーク負荷状況次第でボイスチャット時の音質が大きく下げられ,いきおい,声がざらついたりすることがあるのを体験的に知っている読者も多いと思うが,Recon3DのCrystalVoiceはそういうときにこそ重要である。状況を問わず,友人にできる限り違和感のない声を伝えたいとき,CrystalVoiceは極めて有効な解決策になるだろう。
 ちなみに,CrystalVoiceはPC接続時のみに利用できる機能なのだが,個人的にはゲーム機との接続時にもボイスチャット品質が高かったのは驚いた。おそらく,Tactic3D SigmaとRecon3D Omega Wirelessのマイク入力品質が相当に高いということなのだと思われる。

Recon3D Omega Wireless利用イメージ。動作中は,ヘッドセット側のエンクロージャに埋め込まれた青色LEDがゆっくりと明滅を繰り返すようになっている
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 もう1つ,ヘッドセットの話が出たので続けておくと,Tactic3D SigmaとRecon3D Omega Wirelessの性能はどちらも良好だ。
 密閉型エンクロージャを採用する点や,ヘッドバンドとイヤーパッドのクッションが厚めで肌触りもよく,かつしっかりとホールドしてくれるため,FPSやRPGで長時間装着していても違和感が生じにくい点,ブームマイクが着脱式で,ボイスチャット機能が不要な場合は外しておける点は両製品で共通。また,音質面では,Recon3D側で有効にした機能に入出力ともしっかりと追従できるのが個人的には好印象だった。いい意味でクセのない仕上がりになっているとまとめられそうである。

■各タイトルにおけるテスト印象

●バトルフィールド3
 Dolby Digital対応。テレビ接続時だと音がどこで鳴っているかまったく分からない。2chアナログ出力時だと今度は音が左右のどちらかに散ってしまい,やはり分かりにくいのだが,Recon3DでTHX TruStudio Proを有効化すると,どこから音が鳴っているのかはっきり分かるようになる。また,音場が広がるため,混戦になっても音がごちゃごちゃしづらい。
 Scout Modeだと足音がかなりはっきりする印象。ただ,いろいろな音が持ち上がる結果,ボイスチャットの音声が沈みがちになるので,どちらがより戦いやすいか,実際に切り替えながら聞き比べるのがいいかもしれない。
 PS3とPCとで,使い勝手に違いはないので,その点はご安心を。

●コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3
 Dolby Digital 対応。Recon3DでTHX TruStudio Proを有効にしたときの臨場感,そして音移動の自然さは,テレビ接続時や2chアナログ出力時とは比べものにならない。乱戦になってもどこで音が鳴っているのか極めて分かりやすいのがありがたかった。
 Scout Modeにすると,臨場感が多少失われるのと,ボイスチャットの音がやや沈みがちになるものの,効果音がいい意味で耳につくようになり,索敵がしやすくなる。個人的には音量を多少低めにしたScout Modeがお気に入りだ。
 なお,本タイトルでも,PS3とPCで使い勝手に違いはなかった。

●FINAL FANTASY XIII-2
 Dolby Digital対応。テレビ接続時や2chアナログ出力時にもBGMの広がり感は悪くないのだが,2chアナログ出力時は,戦闘シーンでどうしてもカメラの動きに合わせて音が左右に飛んでしてしまう。
 THX TruStudio Proを有効化できるRecon3Dなら,音の左右移動が自然で,疲れにくい。BGMを含めた音全体が増した感じなのも好印象で,じっくり物語を追いたいときにお勧めだ。

●BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND
 もともと2Dのゲームなので当たり前といえばそれまでだが,テレビ接続時や2chアナログ出力時はやや音が平面的で,ボリュームの大きな効果音が生じるとボイスが負ける。また,テレビ接続時は台詞の一部が聞き取りにくい。
 これが,Recon3DにPS3から光デジタル出力するだけですべて解決する。THX TruStudio Proを有効化すると音に立体感が出て,一方,Scout Modeだとボイスや,やや埋もれ気味だった一部効果音が聞き取りやすくなった。

●ARMORED CORE V
 Dolby Digtal対応。今回はストーリーミッションでプレイしたが,もともとゲームジャンルにしては砲声や爆発音がおとなしめということもあってか,テレビ接続時はなんだかごちゃごちゃした音で,2chアナログ出力して左右の分離をよくすると今度は音の“ワープ”が激しくなってしまうのだが,Recon3DでTHX TruStudio Proを有効化すると,戦場の広さが一気に大きくなり,左右の音移動も分かりやすくなる。FPS以外でSurroundの効果がここまで出るというのは意外だった。

●グランツーリスモ5
 Dolby Digital対応。テレビ接続時や2chアナログ出力時にも,音自体に破綻はないのだが,敵車をパスしたり,逆にパスされたりする感覚は得られない。それに対し,Recon3DのTHX TruStudio Proを有効化すると,音の立体感,とくに横方向の広がりが増し,敵車をパスしたりするときの音も自然になる。また,エンジン音が自然に聞こえるようになったのも特筆しておきたいところだ。
 Scout Modeを有効化するとエンジン音とスキール音が派手になり,一方,音が前後左右方向に広がる感覚は少し小さくなる。自然さはTHX TruStudio Proに軍配が上がるものの,Scout Modeも面白い。

●アイドルマスター2
 Dolby Digital対応。今回は「ステージフォーユー!」で,デュオによる「The world is all one!!」をチェックしたが,テレビ接続時や2chアナログ出力時は,エコーがちょっと耳につく。また,ソロパートで音が左右に分かれるのは,相当意識しないと分からないが,Recon3DでTHX TruStudio Proを有効化するとBGMとボーカルが立って,より「ステージを楽しむ」感が出てくる。面白かったのはScout Modeで,有効化するとボーカルと歓声,拍手が大きくなった。BGMは相対的に引っ込むが,むしろライブ感はこちらのほうがあるかもしれない。


どんなゲームでもサウンドを強化するRecon3D

勝ちたい人も音を楽しみたい人も必携だ


Recon3Dの製品ボックス
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 「バーチャルサラウンドサウンド出力対応」「ボイスチャットの音質改善」といったキーワードから,Recon3Dに対して,FPS向けという認識をしていた人は多いと思う。実際,FPSで使ったときに味わえる「世界が変わった感」は群を抜いており,ゲーム機やPCでFPSをプレイするにあたって,最も手軽に入出力音質やサラウンド感を改善できる選択肢として,Recon3Dには大きな価値があるといえるだろう。

 ただ,それだけに留まらないのが,Recon3Dの奥が深いところだ。
 Dolby Digital出力に対応した3Dゲームでは,FPS以外のジャンルでも,単なるステレオ出力とはまったく異なる臨場感が得られる。漠然と聞き流していたBGMやボイス,効果音が,実は相当に考えられて配置されていることが分かるのである。
 また,2chステレオ出力対応のタイトルでも,ゲーム世界が広がったり,テレビ接続時だと聞こえなかった音が聞こえるようになったりというメリットを確認できたのは大きい。

 また重要なのは,コンパクトで場所を取らないうえ,ヘッドセットやヘッドフォンとつなげられるため,一人暮らしの人に向くということ。
 FPSへ本気で取り組みたい人にも,さまざまな3D&2Dゲームでサウンドを楽しみたい人にも,Recon3Dは強くお勧めできるサウンドデバイスなのである。

Recon3D Omega Wirelessの製品ボックス。
ちなみに正式発表はまだ先になるようだが,春には,「Recon3DをRecon3D Omega Wireless化する別売りオプション」を直販限定で販売する計画がクリエイティブメディアにはあるようだ。ひとまずRecon3Dだけ買っておいて,予算に都合がついたらワイヤレスヘッドセットも手に入れるという道筋が示されたのはありがたい

※追記
別売りオプションは2012年5月に販売が始まった。詳細はクリエイティブメディアのニュースページをチェックしてほしい
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 そしてもう1つ,Tactic3D Sigmaによるワイヤード接続,Recon3D Omega Wirelessによるワイヤレス接続とで,変わらぬ効果が得られたことも特筆しておきたいと思う。
 もちろん,手持ちのアナログ接続型ヘッドセットがあるなら,それをRecon3Dと組み合わせるのもアリだろうし,これといった手持ちがない場合,ワイヤードのTactic3Dと一緒に購入すれば2万円程度で収まる。また,クリエイティブメディアの直販サイト「クリエイティブストア」の限定モデルとなるRecon3D Omega Wirelessなら,Recon3Dとヘッドセットの間にあるケーブルをなくしてくれるので,ゲーム中,ちょっと冷蔵庫まで飲み物を取りに行きたいとか,好きな場所に寝っ転がりながらゲームをプレイしたいとかいったワガママに応えてくれるのもポイントだ。

 Recon3Dといっしょにヘッドセットも購入しようと思っている場合には,Recon3D Omega Wirelessという便利な選択肢があることを憶えておくと幸せになれるだろう。

クリエイティブストアでSound Blaster Recon3Dを購入

クリエイティブストアで
Sound Blaster Recon3D Omega Wirelessを購入

クリエイティブストアでSound Blaster Tactic3D Sigmaを購入

クリエイティブストアでSound Blasterサウンドデバイスとヘッドセットをチェック



■PCでスピーカー+マイクを使いたいならPCIeカードがお勧め

Sound Blaster Beamformingマイクロフォン
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 Sound Core3Dを搭載した製品の選択肢としては,PCI Express x1接続のPCIe Sound Blaster Recon3Dシリーズ(以下,PCIe Recon3D)もある。
 その仕様上,利用できるのはPCだけだが,その代わり,アナログの5.1chサラウンドサウンド出力に対応していたり,PCIe Recon3DのCrystalVoiceでのみ利用可能な機能「Focus」と,シリーズの上位2モデル「PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Champion」「PCIe Sound Blaster Recon3D Professional Audio」で標準添付となるステレオマイク「Sound Blaster Beamformingマイクロフォン」を組み合わせると,指向性マイクとして利用できたりというメリットを持つのが特徴だ。

いずれもSound Blaster Beamformingマイクロフォンが付属する,PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Champion(左)とPCIe Sound Blaster Recon3D Professional Audio(右)。前者はドライブベイ部に各種インタフェースを引き出せる「Sound Blaster I/Oドライブ」,後者は外部機器との接続を容易にする各種ケーブル類がそれぞれ付属する
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Sound Blaster Beamformingマイクロフォンが付属する2モデルの製品ボックス。指向性マイクは,「ワイド」の設定を行うと,同じ室内にいる複数の声を集音してくれるので,大人数でボイスチャットしたりする用途にも利用できる
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 指向性マイクというのは簡単にいうと,「設定範囲外の音を拾わないようにすることで,設定範囲内の音だけを拾えるようにするマイク」のこと。具体的に述べると,スピーカーからゲームの音を再生しながら,机の上などに置いたSound Blaster Beamformingマイクロフォンでボイスチャットを行えるようになる。
 仮に指向性でないマイクで同じことを試みると,スピーカーから出力されたゲームの音がマイクで拾われ,それがまたスピーカーから再生され……というループが生じ,最悪の場合,「ハウリング」というノイズになって,チャット相手に送られてしまう。量販店の店頭などで販売されている安価なボイスチャット用マイクをゲームで使おうとして,フレンドに「ノイズがひどい!」と怒られた経験がある人もいるのではないかと思われるが,そういった問題を回避できるのが,PCIe Recon3Dなのである。

 PCゲームをプレイするにあたって,お気に入りのマルチチャネルスピーカーセットを使いながら,Sound Core3Dで強化された入出力音質を楽しみたいという場合には,PCIe Recon3Dも検討してみてはどうだろうか。


クリエイティブメディア公式WebサイトでPCIe Sound Blaster Recon3Dをチェック

  • 関連タイトル:

    Sound Blaster

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