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「第15回 文化庁メディア芸術祭」贈呈式が開催。各部門の受賞作品は,東京都港区の国立新美術館で3月4日まで展示中
その受賞作品展の開催に先駆けて,2021年2月21日に贈呈式が行われ,各部門の大賞1作品,優秀賞4作品,新人賞3作品および功労賞1名が表彰された。なお,本日(2月22日)から3月4日まで,本芸術祭の受賞作品展が,東京都港区の国立新美術館で開催中だ。
では以下に,各部門受賞作品と,大賞作品に対する審査委員のコメントなどを掲載しておこう。
アート部門
・大賞「Que voz feio(醜い声)」
作者:山本良浩氏
「ハリウッド映画だったら何時間もかかる複雑な内容を,非常に簡単な手法で表現したことを評価しました。また,文化的な差異や行き違いが引き起こす悲劇を,ユーモアと知恵で乗り越える内容が希望を与えてくれます」(審査委員 岡崎乾二郎氏)
・優秀賞「BLA BLA」
作者:Vincent MORISSET氏
・優秀賞「particles」
作者:真鍋大度氏 /石橋 素氏
・優秀賞「The Saddest Day of My Youth」
作者:Brian ALFRED氏
・優秀賞「つながる天気」
作者:片山義幸氏
・新人賞「HIMATSUBUSHI」
作者:植木秀治氏
・新人賞「Monkey Business」
作者:Ralph KISTLER氏/Jan SIEBER氏
・新人賞「SENSELESS DRAWING BOT」
作者:菅野 創氏/山口崇洋氏
エンターテインメント部門
・大賞「SPACE BALLOON PROJECT」
作者:大八木 翼氏/馬場鑑平氏/野添剛士氏/John POWELL氏
「今,エンターテイメントをめぐるシーンで注目されている動きとして,ソーシャル,モバイルによるポータビリティ,そしてユーザー自らがリアルタイムに作り出すストーリーがあります。この作品は,その3つを見事に融合し,高いエンターテイメントに結実させ,多くの人に感動を与えました」(審査委員 内山光司氏)
・優秀賞「The Museum of Me」
作者:田中耕一郎氏/谷川英司氏/齋藤精一氏/坂本政則氏/村山 健氏
・優秀賞「アナグラのうた〜消えた博士と残された装置〜」
作者:犬飼博士氏/柴崎亮介氏/飯田和敏氏/有山一郎氏/笠島健司氏/禿 真哉氏
・優秀賞「相転移的装置」
作者:勝本雄一朗氏
・優秀賞「べろべろ」
作者:田中秀幸氏
・新人賞「Hietsuki Bushi」
作者:Omodaka
・新人賞「デジタル戦士サンジゲン」
作者:仲村海斗氏
・新人賞「リズムシ」
作者:成瀬つばさ氏
アニメーション部門
・大賞「魔法少女まどか☆マギカ」
作者:新房昭之氏(監督)
「(東日本大震災などに見舞われた)2011年という特別な年に,人の心を扱ったアニメーションが回を重ねるごとにリアルタイムでファンの心を鷲掴みにし,話題作となったことを評価しました。企画,脚本,演出,技術と,いずれも審査委員会の好評を得ました」(審査委員 古川タク氏)
・優秀賞「Folksongs & Ballads」
作者:Mathieu VERNERIE氏/Pauline DEFACHELLES氏/Remy PAUL氏
・優秀賞「鬼神伝」
作者:川崎博嗣氏(監督)
・優秀賞「マイブリッジの糸」
作者:山村浩二氏
・優秀賞「ももへの手紙」
作者:沖浦啓之氏(監督)
・新人賞「Rabenjunge」
作者:Andrea DEPPERT
・新人賞「rain town」
作者:石田祐康氏
・新人賞「やさしいマーチ」
作者:植草 航氏
マンガ部門
・大賞「土星マンション」
作者:岩岡ヒサエ氏
「汚染された地球から,宇宙コロニーに移住せざるを得なくなった人々の生活などが繊細かつ緻密に描かれています。危険で地味な仕事を,誠実に他人と協力しながら成し遂げていく様子を描くこの作品は,今日の困難な時代にまっとうで力強いメッセージを送るものとして,審査員全員の賞賛を得ました」(審査委員 さいとうちほ氏)
・優秀賞「あの日からのマンガ」
作者:しりあがり寿氏
・優秀賞「皺」
作者:パコ・ロカ氏(著)/小野耕世氏(訳)/ 高木菜々氏(訳)
・優秀賞「秘密 トップ・シークレット」
作者:清水玲子氏
・優秀賞「ファン・ホーム -ある家族の悲喜劇-」
作者:アリソン・ベクダル氏(著)/椎名ゆかり氏(訳)
・新人賞「なかよし団の冒険」
作者:西村ツチカ氏
・新人賞「御誂 人情幕ノ内 まげもん。」
作者:昌原光一氏
・新人賞「マスタード・チョコレート」
作者:冬川智子氏
功労賞
・アニメーション作家/プロデューサー 木下小夜子氏
文化庁メディア芸術祭公式サイト
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