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SKプラネットがAndroidアプリストア「qiip」のサービスを11月29日に日本で開始。グリーとの提携第一弾の内容も発表
SKプラネットは,韓国の大手携帯電話事業会社SKテレコムの新規事業部門を分社化し,2011年10月に設立された。韓国では,Androidアプリストア「T store」,SNS「CYWORLD」をはじめ,「11ST」「T map」「NATE ON」「hoppin」などのサービスを展開している。
韓国ではスマートフォンの普及率が高く,人口の40%以上である約2000万人が利用している。T storeは,韓国での累計加入者数が1000万人以上,1日の利用者数は300万人以上に上るサービスで,約19万本ものアプリが登録されている。
そのT storeをグローバルに展開するにあたり,SKプラネットでは「qiip」というブランドを新たに立ち上げ,展開の第一歩として,日本向けにローカライズされたサービスを11月29日に開始する。
本サービスはID制を採用しており,一度購入したアプリは,キャリアを変更しても無料で再ダウンロードが可能だという。なお,一つのIDを最大5台の端末で共有できるとのこと。
サービス開始時点での対応端末は以下のとおりで,サービス開始時点では,韓国での評判を踏まえて厳選された約2000のアプリが用意され,半年後には2倍となる4000本のアプリが配信予定とされている。
■対応端末:スマートフォン ※順次拡大予定
・NTTドコモ
GALAXY S II S-02C / Xperia acro SO-02C / Xperia ray SO-03C / P-07C / GALAXY S I S-02B / GALAXY S II LTE SX-03D
・au
Xperia acro IS11S / MIRACH IS11PT / REGZA Phone IS11T
またソ氏は,韓国ではここ数年で1人あたりのデータ通信量が4倍になるなど,データトラフィックが爆発的に増大しているものの,それがそのままキャリアとしての成長につながるわけではないと話す。データ通信の増大をいかにして収益化するか,その一つの答えとして,SKテレコムでは企業分割をしてSKプラネットを誕生させたという。
SKプラネットでは,スマートデバイスを通じてさまざまなサービスやアプリを提供し,それを拡大していくことを戦略的目標にしており,グローバルで成功するためには,韓国を基盤としつつも,日本での成功が必要であると述べた。
最後にソ氏は,グリーが日本進出の最初のパートナーになってくれたことに感謝し,パートナーとして最善を尽くしていきたいと述べ,スピーチを締めくくった。
チェ氏はまず,韓国ではスマートフォンの利用者が2000万人以上と,国民の約4割が利用していることに触れ,その中でも5割以上のシェアを誇るT storeは,アジア有数のスマートフォンマーケットであるとアピールした。
T storeでは,19万本以上のアプリが登録されており,累積の加入者数は1000万人以上で,1日あたり300万人がアクセスしているという。
またチェ氏は,2009年にオープンして以来,2010年にはSKテレコム以外の事業者を許容,2011年には海外開発者や海外利用者へマーケットを開放するなど,“オープン”なプラットフォームを提供し続けたことで,T storeが成長してきたと説明した。
そして,T storeのグローバルサービスブランドとして「qiip」を立ち上げ,海外マーケットにアプローチしていくとのこと。
※チェ・ウソン氏の名前と役職に誤りがあったため修正しました。読者の皆様ならびに関係各位の皆様にご迷惑をおかけしたことを,深くお詫び申し上げます。
また,日本との協力は必須で,企業から個人まで幅広い事業者に参加してもらうことで,拡大の原動力にしたいと述べた。
またqiipは,一つのIDを複数のデバイスで利用可能な構造で,キャリアを変更してもコンテンツを再ダウンロードできるなど,ユーザーに選択の自由を提供し,また決済手段も多様に用意することで,愛されるプラットフォームに成長させたいとコメントした。
なお,ローカライズについては,日本に社員を派遣して各事業者と準備を進めているそうだ。ほとんどの意思決定は,現地の意見を反映して迅速な対応を取るなど,韓国での経験に頼らず,現地に適応した事業進行を進めているとのこと。
チェ氏は,日本ではマンガやゲームなどリッチなコンテンツが提供されており,それを利用しているユーザーも世界最高レベルにあり,世界に通用するプラットフォームを構築するには,日本からスタートするのが最適であると述べる。
将来的には,GREEのようなパートナーとともに,日本を通じてグローバルに通用するプラットフォームを作っていきたいとコメントし,発表を締めくくった。
小林氏は,SKプラネットと提携した理由として,韓国が「アジアでも有数の巨大なモバイル市場であること」「PCオンラインゲームなどが流行しており,ゲーム好きな国民が多いこと」「CYWORLDをはじめとしたSNSが活発で人とのつながりを重視していること」を挙げた。
提携の第1弾として,2012年から韓国T storeで,GREEおよびOpenFeintのソーシャルコンテンツを配信する予定とのこと。また,2011年10月に設立された韓国法人では,ディレクターが現地に飛び,デベロッパとの協業や開発支援などをすでに行っているそうだ。
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