業界動向
任天堂,第2四半期決算を発表。経常利益ベースで1078億円の赤字,為替差損は524億円
かねてより,年末商戦に合わせた攻勢をかけることは明言されていたのだが,その影響か,上半期では「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」以外に目立ったヒット作がなく,上半期の売り上げも伸びていない。また,損失のうち,為替差損が524億円を占めており,ニンテンドー3DSとWiiの価格引下げなどが複合的に作用し,近年にない大きな赤字を計上している。海外売り上げ比率が79.2%と高い任天堂では,記録的な円高の影響が直撃してしまったようだ。
プラットフォームの転換期で苦しい状況が続く任天堂だが,本体値下げの効果でニンテンドー3DSの出荷台数は307万台に達しており,年末商戦でどこまで挽回できるのかに期待したい。
任天堂IR情報ページ
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