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[TGS 2011]バンダイナムコゲームスとDeNAがスマートフォン向けソーシャルゲームの運営・開発会社を設立。「株式会社BDNA設立記者発表会」レポート
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印刷2011/09/16 01:46

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[TGS 2011]バンダイナムコゲームスとDeNAがスマートフォン向けソーシャルゲームの運営・開発会社を設立。「株式会社BDNA設立記者発表会」レポート

 2011年9月15日,バンダイナムコゲームスとディー・エヌ・エーは,両社の共同出資によって2011年10月1日に設立される新会社「BDNA」に関する記者発表会を東京ゲームショウ2011で行った(関連記事)。

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 登壇したバンダイナムコゲームス 代表取締役副社長 鵜之澤 伸氏と,ディー・エヌ・エー 代表取締役社長 守安 功氏は,新会社設立に先駆け,両社がこれまでにさまざまなタイアップを行ってきたことを紹介した。その中でも大きな取り組みとして,2010年7月15日からMobage(旧モバゲータウン)内にバンダイナムコゲームス専用年間タイアップコーナーを設けたことが挙げられた。

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守安 功氏
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鵜之澤 伸氏

 2010年12月20日には,Mobageにて「ガンダムロワイヤル」のサービスがスタート。このタイトルは両社の協業で運営・開発されているタイトルで,サービス開始から6日間で登録会員数が100万人を突破,現在では300万人に及ぶという。売上も「腰が抜けるほどすごい」ことになっているそうで,鵜之澤氏はディー・エヌ・エーのノウハウを注ぎ込んだからこそ,ここまで成功したと分析する。守安氏もまた,「密に協業したおかげでうまくいった。半年以上サービスを続けても売上も継続率も下がらない」と述べた。

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 続いて,近日中に同じく協業で展開予定の「ガンダム カードコレクション」「モバゲーであそぼ! たまごっち」を紹介した。後者は「たまごっち」第1次ブームの女性プレイヤーが,今や母親世代になりMobageなどにハマッていることを見越した企画とのことで,たまごっちシリーズの「オスっち」「メスっち」をベースにしているという。

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 次に守安氏が,現在の国内ソーシャルゲーム市場について説明した。守安氏は2009年の第3四半期以来,急激なスピードで市場が成長していることに言及し,2011年第1四半期には国内で500〜600億円にまで成長したと述べ,「こんなに急激な伸びはすぐ止まるんじゃないかといわれたが,逆にさらに伸びている」と続けた。また鵜之澤氏も,「30年ほど前のゲーム業界の黎明期に,ナムコやセガといった企業が,大きく業績を伸ばしたころに似ている」と感想を述べた。

 続けて守安氏は,四半期で500億の売上を出したことをベースに,2011年度は2000億円を越える国内市場規模になると予測する。さらにフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行を受けて,2012〜2013年度は3000億円を越える規模になるだろうと展望を述べた。
 また守安氏は,自社のデータをもとに「怪盗ロワイヤル」などの人気タイトルは,スマートフォン用が新たにリリースされたあとも,従来のフィーチャーフォン用タイトルが並行してプレイされていることを紹介。これは守安氏にとっても意外な事実だったそうだ。

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 さらに守安氏は,今後,スマートフォンがより利用されるようになると,フィーチャーフォンでは実現できなかった高いクオリティ──グラフィックスはもちろん,アクション性なども含む──を実現できるようになるだろうと述べる。そして新会社でも,そうした要素を前面に打ち出した新しいタイプのソーシャルゲームを開発していくと,意気込みを見せた。

 また守安氏は,ソーシャルゲームの世界市場において,現在は日本のシェアが42%に及んでいるが,数年後には海外市場のシェアが大きく伸びると予測する。これは,かつて日本中心だったコンシューマゲーム市場が,今や海外比率の方が遥かに高くなっていることから,ソーシャルゲームも同様の過程を歩むのではないかという考えだ。
 守安氏は,「今後,ソーシャルゲームは全世界で2〜3兆円規模になる可能性を秘めているが,1社だけでは無理だろう」と述べ,その実現のための施策として,バンダイナムコゲームスのようなゲームメーカーと一緒に攻めていくことを挙げた。

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 海外展開について鵜之澤氏は,自社で経験した事例から北米を真似たり意識したりして日本人がゲームを作っても,海外で売れるとは限らないことを指摘。また北米では,小売に返品や値引きの補填といったシステムがあるなどの理由で,パッケージビジネスでは売上や利益をなかなか確定できないが,ソーシャルゲームのダウロードビジネスにはメーカーサイドで価格をコントロールできる余地があると述べた。
 守安氏も世界共通企画のスマートフォン向けに開発できることで,日本発のコンテンツを海外に発信しやすくなるのではないかと話す。

 鵜之澤氏と守安氏は,両社が新会社を設立するに至った背景として,スマートフォンとソーシャルゲームの市場が急成長していることにすばやく対応するため,双方の利害関係が一致したと説明。バンダイナムコゲームスが持つブランドとキャラクタービジネスのノウハウ,ディー・エヌ・エーが持つデータマイニングと分析,そしてマネタイズのノウハウの相乗効果によって,国内外にアピールできるサービスを提供していくと述べる。

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 最後に,BDNAのロゴと会社概要が発表された。社名は,両社の社名をストレートに組み合わせたもので,鵜之澤氏曰く「1秒くらいしか考えなかった」とのこと。ロゴはデザイナーの田島照久氏が手がけており,下部の曲線には「流れに乗りたい」という意味が込められている。また出資比率はバンダイナムコゲームスが75%,ディー・エヌ・エーが25%となっているが,意思決定の上では50%ずつの権限を持つという。

 今後BDNAでは「マクロス」シリーズ,「ガンダム」シリーズ,「たまごっち」シリーズのスマートフォン用完全新規アプリの開発が決まっているとのことだ。

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「バンダイナムコゲームス」公式サイト

「ディー・エヌ・エー」公式サイト

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