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不正アクセス被害に遭ったSEGAに,ハッカーグループのLulzSecが「助太刀宣言」。“SEGAを攻撃したヤツらをぶっつぶす”
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ここまでは他社のケースと変わらないのだが,ここから妙な展開に。というのも,今まで多くのゲーム企業にDDoS攻撃を仕掛けるなどしてきたハッカーグループ,LulzSecが,SEGAの不正アクセスにおける自分達の潔白を訴えると共に,LulzSecの中心と思われる人物がTwitterに,「連絡してください。SEGAのサーバーをアタックしたハッカー達をぶっつぶしてしてみせます。俺達はドリームキャストが大好き。ヤツらを落としてみせる」と書き込み,SEGAからの連絡を待っているらしいのだ。
通常,こうしたサイバーテロに遭った企業はFBIなどの専門機関に通報するのが普通で,SEGAがLulzSecにコンタクトを取る可能性は皆無。ただ,これまでさんざんメーカーに攻撃をしかけ,人々が騒ぐのを楽しんできたLulzSecの思いもよらない助太刀宣言が,欧米ゲーマーの話題になっているというわけだ。
LulzSecは「インターネットは自由であるべき」というモットーのもとに活動しており,自分が攻撃したサーバーの顧客情報を公開した事は(確認できる範囲で)ないものの,Twitterに「オペレーションAnti-Securityを実行中。今すぐ,我々の船に乗りたまえ」などと書き込んで,スペイン政府への報復を表明するAnonymousに加担する動きを見せたりしている。
もっとも,ゲーム企業以外にも,CIAや北米の放送局へハッキングした経歴のあるLulzSecは露出度が高く,自分達に司法の手が伸び始めているのを感じているらしい。当然ながら,今回の“助太刀宣言”についても,具体的な何かが起きることはないだろう。
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