業界動向
任天堂,公式サイトでE3時のアナリストセッション&質疑応答の内容を公開
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質疑応答で任天堂岩田聡社長が,機関投資家および証券関係のアナリストの質問に答えている。いくつか興味深い発言があるのでピックアップしてみよう。
ニンテンドー3DSの不振については,
「ニンテンドー3DSが、まず最初に買ってくださるお客様に行きわたった後、その後の広がりのシナリオが期待どおりに機能しなかったということだと、現段階で私たちは分析しています」(岩田氏)
ソフト開発の遅れとサービス提供の遅れから,初動以降の動きが鈍っているとの認識で,かなりまっとうな判断だと思われる。3DS自体の発売を遅らせているだけに,不手際といえば不手際だが,逆に言えば,ソフトラインナップやサービスの充実で取り戻せることからか,悲観的にはなっていないようだ。同社が得意としている年末商戦あたりで巻き返しを図るものと思われる。
Wii Uで海外の有力パブリッシャーをどう取り込むかなどについては,Wiiの場合は性能的にFPSなどを作ってもらいにくかったとしたうえで,
「今回はWii Uになって、いわゆるHDクオリティーの絵が出せるようになりますから、そういうタイトルを作る上での、まずハード性能上の制約がなくなりました」(岩田氏)
としている。
任天堂自身の発表ではないものの,Wii UにはAMD製のGPUが搭載されることが発表されている。どういったクラスのGPUかは不明だが,現状のコンシューマゲーム機では最高峰であるPlayStation 3にしてもGPUはGeForce 7800相当と,かなり世代が古い。新しい世代のGPUコアであれば表現力の幅も大きく広がることは間違いなく,十分な性能を持つと思われる。そうなれば大手パブリッシャー(デベロッパー)としても,対応しない理由はなくなる。
Wii Uのオンライン対応については,
「私は、過去の任天堂コンソールでは、オンラインの仕組みは固定的なものだったと思うのですが、これからのオンラインに関しては、任天堂はいかにフレキシブルになるかが大事だと思っています」(岩田氏)
としており,ソーシャルネットワークなどにも無縁でいることはできない時代になったと述べている。どのような展開に出てくるのかは不明だが,なんらかの動きはありそうなので今後の発表に注目したい。
Wii UにDVDやBlu-rayドライブを付けてエンタテインメント機とするかという質問は,
「Wii Uは、DVDやBlu-rayの再生機能は持っていません」(岩田氏)
と一蹴。パテント料が見合わないとの判断だそうだ。
Wii Uで複数のコントローラを使った展開については,
「(新しいコントローラを2つ使うことが)技術的にはどうなのかということは、少し別の問題として、まず、コントローラ1つでできる遊びにフォーカスして始めようと思っています」(岩田氏)
Wii Uのコントローラは値段が張るので,当面はコントローラ1台で遊べるゲームを中心に作るとのこと。Wii Uに複数台のコントローラがつながるかについては,正式な回答が保留されていたのだが,これが正式回答となるようだ。複数のコントローラ接続は不可能ではないようだが,当面はコントローラ1台を前提にゲームを作り,2台め以降を使ったゲームは,十分に検討してからということになるようだ。
プレゼンテーション
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/110608/index.html質疑応答
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/110608qa/index.html- この記事のURL:
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