ハッカーグループ「LulzSec」，ゲームメーカーや情報サイトのサーバーに対してサイバー攻撃。Twitterで犯行声明

　Bethesda Softworksは米国時間の2011年6月13日，公式ブログを通じ，同社のWebサイトやフォーラムがハッカーによるサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。

　同社は，クレジットカード情報は流出していないものの，ユーザー名やパスワード，メールアドレスが盗み出された可能性があるとしている。
　また，念のため，同社の関連サイト/フォームで使用しているパスワードを変更するよう呼びかけているので，心当たりのある人は対応しておこう（他社サイトで同じパスワードを使用している場合も同様）。

　今回の事件を引き起こしたのは，6月上旬に任天堂のサーバーを攻撃したというハッキンググループ「LulzSec」だと見られている。
　Bethesda Softworksがサイバー攻撃を受けた6月12日，LulzSecのリーダーと思われる人物が，Twitterを通じて「彼らには俺達を止められないからやったまでだ……，俺達はいつも（攻撃を）成功させる」（Snap your minds into a new realm, my friends. We did it because they couldn't stop us - and did it we did, as you'll see. We always deliver.）とツイートしているのだ。



　その直後から，「Minecraft」のMojangや「EVE Online」のCCP Games，「League of Legends」のRiot Gamesといったゲームメーカーのサーバーが同様の攻撃を受け，そのたびに，同じ人物が犯行声明をツイートした。
　さらにLulzSecは，自分達に対して批判的な記事を掲載したとの理由から，海外ゲーム情報サイトThe Escapistのサーバーにも攻撃を行っている。

　これまでのLulzSecの行動などから推測する限り，彼らは世間を騒がせて楽しむ愉快犯で，今のところ，盗み出された情報が悪用されたなどの話は出てきていないようだ。
　とはいえ，LulzSecによる攻撃を受けたと見られるメーカー/サイトなどに個人情報を登録している人は，Bethesda Softwoksのケースと同じように，パスワードを変更するなどの対応をとっておくのが無難だろう。