危険で猥褻なコンテンツを規制するアリゾナ州の法案が結局，廃案に

　なんというか，つい一昨日（4月8日）お伝えしたばかりの法案，“Arizona House Bill 260”だが，アメリカ時間の4月8日，州の立法委員会によってあっさりと廃案にされたようだ。州の公式サイトはごくシンプルに“Failed”とあるだけだが，アメリカのゲーム販売/情報サイトであるWarCry Networkによると，廃案の理由は「答えの得られない質問が多すぎた」からで，これによって法案が上院で審議されることはなくなった。
　もともとこの法案は，「危険で猥褻なコンテンツ」や「重犯罪やテロリズムを助長するコンテンツ」を制作/販売した個人または会社を処罰できるというものだが，条文の曖昧さが問題になっていた。答えの得られない質問とは，やはり「危険もしくは猥褻とは具体的に何を指すか」「テロリズムや重犯罪を助長するとはどういう状況か」という点ではないかと推察できるが，違っていたらすいません。
　先日，アメリカのベストセラー作家，スティーブン・キング氏がこのようなビデオゲームの法による規制を痛烈に批判したとロイターが伝えているが，これからもこうしたせめぎ合いは続いていくのだろう。