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サイバーエージェント,ゲーム内広告の子会社アドプレインを吸収合併
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印刷2008/03/28 16:46

ニュース

サイバーエージェント,ゲーム内広告の子会社アドプレインを吸収合併

 インターネット広告大手のサイバーエージェントは,同社の100%子会社であるアドプレインを2008年6月1日付けで吸収合併すると発表した。
 日頃いろんなゲームを目にしている4Gamer読者でも,ゲーム内広告というものを目にした人はまだ少ないのではないだろうか。これは,ゲーム内で看板を出したり,広告がらみで特定のアイテムを配布したり,イベントを行ったりといったもので,日本ではまだまだ立ち上がっていない分野である。
 アドプレインの売上高を見ると,会社が創設された2006年9月期の売り上げは0円,2007年9月期の売り上げは6100万円となっている。従業員数2名ということで,まだまだパイロット的な位置付けの事業ではあるが,そろそろ本格的に展開する手応えを得たということであろうか。インターネット広告のオプションとしてゲーム内広告を提案するという営業形態のほうが,効率がよいなどの利点もあるのだろう。

 現在,急速に増えつつあるバーチャルワールドなどでは,各社ともワールド内広告展開を柱の一つに据えている。オンラインゲームでも,基本は似たようなもの(バーチャルワールドにゲーム性があるだけ?)なので,当然ながら新たな収入源として期待しているところもあるはずだ。
 問題は,広告を出す側がゲームを有効なメディアとしてみなしているかということだ。新奇な展開を好むクライアントも少なくないので,Second Lifeなどでは(広告代理店側は)瞬間的に成功を収めていたものの,ゲーム内広告の有効度が広く認知されているとは言いがたく,持続性は疑問視されている。
 このようなゲーム内広告では「世界観を壊す」という問題が常に論議されてきたものなのだが,幸か不幸か,さまざまな課金アイテムの氾濫で元の世界観など形を留めないゲームも多い。ゲームによっては,抵抗なく受け入れられるものもありそうだ。
 また,運営側がプレイヤーからの課金以外の収入源を持つことは,プレイヤーにとってもデメリットではないだろう。また,仮に有名企業ブランドモノのアイテムなどが配布されたとしても,絶対に「使えねー」なんてものにはならないだろうから,うまく転がればプレイヤーにも悪い話ではない……ような気がする。

 サイバーエージェントの直轄となり,オンラインゲームも一つのメディアとして見なされてきた(と言い切るのは早すぎるのかもしれないが)。プレイヤーには直接関係のない話のようであるが,今後の業界の動向を窺ううえでは重要なマイルストーンである。今後の展開に注目したい。ところで,アドプレインがゲーム内広告以外に手がけている,事実上のゲーム外RMTサイト「デジタルトレード」もサイバーエージェントの事業となるのだろうか? 

株式会社アドプレイン、吸収合併に関するお知らせ

http://www.cyberagent.co.jp/news/press/2008/0327_2.html

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