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ファンタジーの定番,ドラゴンをはじめ,巨人,さらには神々との戦いが待っている |
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登れそうなところはたいてい登れる |
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EQの売り物の戦闘はLDoNで,より洗練され緊張感のあるものになった |
今回から6回にわたってエバークエスト(以下,EQ)の連載を行っていく。「なんでいまさらEQ1?」「え? EQIIじゃないの?」と思う人も多いだろうが,なんのかんのといって,元祖EQは面白い。あまた生み出されてきたMMORPGでは,Ultima Onlineの生活感とEQの戦闘を組み合わせるというコンセプトのゲームが多かったように思うが,どれ一つとして両者を超えたものはない。MMORPGの本質的な面白さと完成度の点で,EQはいまだ最高峰のゲームだといっていいだろう(ある意味悲しい事実ではある)。
また,多くのMMORPGの「お手本」として参考にされていたこともあり,EQの基本を知ることは多くのMMORPGをするうえでも役に立つ。基本的なプレイヤースキルやコミュニケーションなどは,それはもう否応なしに鍛えられる。
安定したゲームシステム,広大なプレイ空間と膨大なクエスト。EQではプレイの自由度が非常に高い。そして自然である。たとえば,移動操作一つ取っても,通れそうなところは通れ,登れそうなところは登れ,通れそうにないところは通れない。こういったあたりで微妙にストレスを感じるゲームも多いのだが,EQは基本的な部分が洗練されている
一方,EQは初心者にはきついゲームとしても知られている。超コアゲーマー向けのマニアックなゲームだと思っている人も多いことと思う。確かに,昔はいきなり話しかけた相手に殺されるなどというのはお約束で,溺れ死んだり,町から出られなかったり,銀行にたどり着けなかったりなどと,その手の話は枚挙にいとまがなかった。
結果として,刺身のツマにすら手をつけずに放り出していた人も多かったはずだ。最近のEQは,往時のマゾ仕様を経験したプレイヤーから見れば,まったくぬるすぎるくらいに初心者に配慮された仕様に変わってきている。もっとも,それくらいでは本質的な部分の緩和にはならないのもEQなのではあるが。ここでは,食わず嫌いの人にも,ちゃんと美味しい部分をいただくための手助けをしてみたいと思う。
かつてのEQはエスカレーション仕様の
「より強いMobを倒すために,より強いアイテムを」「より強いアイテムを手に入れるために,より強いMobを」という連鎖で構成されており,最終的にRaidに明け暮れるしかないゲームだった。
そういった団体戦による大規模戦闘の醍醐味を極めたのもEQが最初なのだが,いち早くプライベートダンジョンを取り入れたのもEQだ。
LDoNと呼ばれる拡張パッケージは,カジュアルゲーマーにもEQで楽しむ方向を指し示すに至った。いまや,EQ日本語版では,グループキャンプの行き先の大半がLDoNダンジョンになってきているのだ。かつてのEQしか知らない人には,ぜひ新しいEQの魅力も知っていただきたい。
ガマニアさんのご厚意で,今回の連載に合わせて
1か月無料プレイつきアカウントが設定されているので,この機会に一人でも多くの人にエバークエスターとしてノーラスの大地を踏み締めてほしい。また,
豪華ビデオカードなどの当たる特別プレゼントも実施されているので,ぜひご応募を。
さて,予備知識などなしで放り出されても,それなりにEQは楽しい。それは保証しよう。ただ,実際にゲームを進めていくうえでは,試行錯誤しながらクエストを進めるとかいったことはナンセンスになってきている。EQはMMORPGの草分けとはいえ,ゲームの規模はいまだ最大級で,情報量はきわめて多い。巷にあふれた情報をうまく整理していくことが要求される。情報サイトと首っ引きでなお頭を悩ませる,模範解答どおりに進めるだけでも楽はさせてくれない,そういう類のゲームだ。
ここでは,できるだけ実践的なプレイガイドをしていくつもりだが,非常に情報量が多いこと,仕様の変更などが加わることなどで,もっとも効率がよい方法とか絶対に正しい知識などは期待してはいけない。誰もが膨大な情報の一端をかき集めてその中でいちばんよいと思う方法を見つけていく。私の知識が絶対ではないし,もっとよい方法や正しい認識などもあると思う。あくまでも「私流」ということでご勘弁いただきたい。また,結構多くのクラスを使ってきたつもりだが,まったくやったことのないクラスも多いので情報が偏るのもご了承いただきたい。
まず,「こちら」からファイルをダウンロードして,ゲームクライアントをインストールしておこう。EQでは,クライアントは無料で配布されている。Gashアカウントとゲームアカウントはあらかじめ用意しておかなければならないので注意。
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アカウント&ファイルダウンロード
なお,今回
このページから上記のリンクを使用した場合のみ,30日間の無料期間が設定されるので注意。通常のアカウント登録では無料期間は15日間だけだ。
インストールなどにおける,細々した注意点を別途まとめておいたので,インストール前に参照しておいてほしい。
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インストールおよび下準備
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人間型から怪物型(?)まで自由自在。もちろん髪の毛や顔のカスタマイズも可能だ |
■キャラクターを作成しよう
ゲームを起動したら,まず使用するキャラクターを作成しよう。名前と種族を決めて,職業(クラス)を選択し,パラメータを調整する。基本的に男女での性能差はない。顔は(おそらくバグだと思うが),何度でも変更できるので適当に選んでもとりあえず大丈夫。よくわからなければ職業は雰囲気で選んでもかまわない。EQでは不要なクラスは存在しない。
たまに「パーティでもRaidでも活躍できて,ソロも得意な職業はなんですか?」といった質問をされることがあるが,EQの場合は万能のクラスは存在しない。あえていえばバード(Brd)が該当するが,操作の煩雑さではピカイチであり,なんでもできる代わりに,ほとんどの分野で中途半端だ。では,使いものにならないかというと,BrdはBrdとしての部分でEQに欠かせない存在となっている。ほかのクラスも同様だ。単独で最強なのではなく,どのクラスもグループの中でそれぞれの役割が生きてくるのだ。
それぞれのクラスの特徴や作成上の注意などを以下にまとめておいたので参照してほしい。
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EQキャラクター作成ガイド
■環境整備
キャラクターを作成すれば,すぐにゲームが始められる状態になるのだが,とりあえず,ゲームを始める前にゲーム内に入って環境整備をしておこう。
ウィンドウセレクターの左から3番目の「オプション」のウィンドウを開くと,いろいろと調整を行うことができる。細かい注意点やおすすめの設定などについては以下にまとめておいたので参照してほしい。
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環境整備ガイド
さあて,ようやくゲームを始める準備が整った。
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持ち物にあるノートを右クリックで読むと最初のクエストが書かれている | さて,ゲームを開始すると,あなたは,どこかよく分からない建物内でよく分からない人たちに囲まれているはずだ。そこがあなたの所属するクラスのギルドホールだ。レベルアップしたときには,そこにいるGM(ギルドマスター。ゲームマスターのGMとは別)にスキルのトレーニングをしてもらったりする。魔法なども売っている場所だ。
さて,ウィンドウセレクターの左から2番目の人型アイコンを押すか,キーボードから「I」キーを押してインベントリーを開こう。持ち物や装備状態が表示される。持ち物の中に手紙か紙か巻き物のようなものがあると思う。それを右クリックしよう。左ではなくて「右」。これで中身を読むことができる。たいていは「○○にこの手紙を渡せ」とあるはずだ。たいてい目の前に指定されたキャラがいるので,ドラッグ&ドロップで手紙を渡そう。これが最初のクエストとなる。必要最低限の装備は最初から持っているものの,ここで防具などがもらえる。クラスによっては,ここでもらえる防具がのちのクエストで必要になることもあるので,とりあえずもらえるものはもらっておこう。
●魔法の使い方
クラスによっては,最初から魔法を使える。いくつかの魔法は使用可能状態になっているが,それがすべてではない。自分で買い足した魔法も使えるようにしておこう。
魔法は巻き物で提供され,それをスペルブックに書き写すことで覚え,さらにそれをドラッグ&ドロップでスペルスロットにセットすることで使用可能になる。回りくどいのだが,それも仕様だ。低レベルの巻き物はギルドホールで売っている。場合によっては,ほかのクラスのギルドホールに置いてあることもある。レベル50以降など高レベルの魔法は売ってないほうが多い。
クラスによっては低レベル時には魔法は使えない。また魔法が使える場合でも,レベル1で使えるすべての魔法を持っているわけではない。魔法を買うには
もちろんお金が必要だ。低レベルなうちは,キャスターは魔法貧乏になるのも,仕様のうちだ。
●スキルを学ぶ
キャラクターは最初にGMのところにいるので,そこでスキルを覚えてしまってもよいだろう。GMキャラを右クリックでスキル一覧が出てくるので,鍛えたいものにポイントを割り当てる。最初は攻撃系に全部使ってもいいかもしれない。すべての攻撃方法に割り当てるよりは,1か所に集中したほうがいい。たいていのスキルは1ポイントだけ習っておけば,あとは使っていくうちに上がっていく。言語関係は覚える必要なしだ。
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空欄のボタンを右クリックしてスキルを割り当てる |
●スキルを使う
GMから習ったスキル以外に,種族やクラスで先天的に持っているスキルというのもある。視界から姿を消したり,食べ物を集めたり,瞬間的に体力を回復できたり(Pal),爆発的な大ダメージを与えたり(Shd)という便利スキルがある。そういったものをちゃんと使えるようにしておこう。
行動ウィンドウのタブを開いていくと,空欄がたくさん並んでいることと思う。空欄を右クリックすると,そこに割り当てるスキルが選択できる。すでにいくつかのスキルが並んでいるはずだ。それを使用可能にしておこう。また,ここでボタンに割り当てたスキルは,そのボタンを長めにクリックすることで場所の移動ができるようになる。よく使いそうなものはホットキーに割り当てておこう。
●ホットキーの使い方
EQで操作の中心となるのがホットキーウィンドウの部分である。ここのボタンには数字が書かれているのが分かると思うが,フルキー側の1〜0のキーで呼び出せる。右手のマウスでターゲット,左手のキーボードでコマンドというのが基本的なスタイルになるだろう。
●ショートカットキー
キーボードから操作できるのはホットキーだけではない。スペルスロットに入った呪文も,Alt+数字キーで上から順に呼び出せる。ターゲット変更はF1〜F6キーまでがグループメンバーそれぞれ,F7キーではいちばん近くにいるPC,F8キーではいちばん近くにいるNPCをターゲットできる。
そのほか,1文字入力で機能するコマンドでよく使われるものを挙げておこう。
NumLock 自動走行モード
Backspace 地図を表示する
D Duck:しゃがむ。魔法詠唱を中断するときに使われる
I Inventory:持ち物を見る
C Consider:敵の強さを調べる
U Use:ものを動かす。ドアなどを開ける
H Hail:挨拶をする
T Tell:特定個人にメッセージを送る
R Reply:Tellしてきた相手に返事をする
スペース ジャンプする
●キャラクターの移動
キャラクターの移動はカーソルキーなど,キーボードで移動するのが主流だが,私の場合はマウスで移動を行っている。マウスの左ボタンを押しながら動かすことで視点を移動し(動かない場合はF12キーを押す),左右同時クリックでその方向に前進する。マウスでの移動は右手は常にマウス上に置いておけるというメリットがある。キーボードの場合は,FPS風のWSAD移動にキー定義を書き直している人も多いだろう。
右手はマウスというスタイルであればWSAD移動でもマウスでもよいが,カーソル移動はあまりお勧めしない。右手で移動とターゲット,左手で攻撃/キャストという分担がいいだろう。使用するクラスにもよるが,戦闘中に特に迅速な対応が要求されるEnc,Brdなどでは,左手に負荷のかかる設定は向いていないと思われるのでWSADも微妙ではある。
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青いMobが基本だが,白(自分と同レベル)くらいのMobを倒すと経験値報酬も大きい |
●戦闘
Mobをクリックしてターゲットし,近づいて近接戦闘ボタン(またはデフォルトショートカットだとフルキー側の1またはQ)を押すと,殴り合いの戦闘が開始される。Meleeもキャスターも最初は殴り攻撃必須なので,適度に殴りあいもやっておこう。防御スキルは,殴り合いの過程でしか上昇しない。最終的には殴られないようにするテクニックが重要になるのだが,殴られたときのためにも防御スキルを上げることは大切だ。
レベル1のときはともかく,単独のMelee戦闘では,赤や黄色の名前のMobにはほぼ勝てないものと思っておいたほうがいい。クラスによって多少の差はあるが,青いMobを叩くのが基本だ。
レベル10までは死んでもなんのペナルティもないので,白や黄色のMobくらいまで挑むのもよいかもしれない。
●死体回収
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これが死体探し用アイテムだ | さて,戦闘を続けていれば,そのうち必ず死ぬことになるだろう。レベル10以下では,死体回収なども不要なので気にしない人が多いと思うが,やがて死ぬとなんの装備もなしにバインドポイントに放り出されることになる。そうなれば死体回収が必須となってくる。
基本としては
,「分かりやすいところで死ぬこと」これに尽きる。また,死にそうになったら,
/loc
とコマンドを打って(ボタンに登録しておいてもいいだろう),現在位置の座標を記録しておくようにしたい。
どうしても探せなくなったら,街でBrdやNecを探して回収を手伝ってもらおう。彼らはプレイヤーの死体を探す能力を持っている。また,街で5ppくらいで「
Chipped Bone Rod」というアイテムが売られている。自分をターゲットしながらこの棒を使うと(スロットに置いて右クリック),一番近い自分の死体の方向を向く。1本で3回までしか使えないが,地形に隠れて探しにくいこともあるので懐に余裕があったら非常用として銀行に置いておきたい(持ち歩いていると自分が死んだときには使えないので注意)。
街では調合用品と一緒に売られているので,行動ウィンドウのNPC検索機能を使って買いに行こう。
また,キャスターは死ぬと,セットしてあった魔法がリセットされるので,魔法をスロットにセットし直さなければならない。このあたりは結構時間を食う作業になるが,魔法セットとしてセーブしておけば,かなり手間を省けるようになる。また,瞑想スキルを覚えれば,魔法の再配置もかなり高速になってくる。
Good系種族を選んだ場合,初心者が集まるのはグレーター・フェイダーク(GFay)のゾーンである。Evil種族の場合はちょっとファクションが辛いのだが,それでもGFayで狩りをする人も少なくない。西のBB(ブラックバロー)と並んで初心者ダンジョンの代表といえるCCB(クランクラッシュボーン)があり,定番スポットとなっている。
GFayへの移動は,各地のPoKポータルをクリックしてPoKに移動し,FelwitheないしKelethinストーンから移動できる。故郷の周辺でレベルを上げるのもよいが,定番スポットなので以下,GFayを中心に初心者エリアを紹介していくことにする。
GFayは,エルフの故郷だが,Good系でSmallサイズの鎧が着れる種族にはとくにお勧めのゾーンである。
■先立つもの
さて,故郷の街あたりで少し戦闘をしてみて,意外ときついと感じる人も多いだろう。大型種族なら体力があるので余裕気味なのだが,見栄え重視でエルフ系などを使うと攻撃力・体力の乏しさはいかんともしがたい。いずれは装備で解決される問題だが,なんの装備もないスタート直後は,基本パラメータがもろに響いてくるのだ。
初心者エリアで,たまに同じレベルの人を見かけるかもしれないが,多くは現役プレイヤーのAltキャラクターとかで,豪華な装備をしていることも多いだろう。新規ユーザーとは格段の差がある。そういうのと同じは無理としても,なるべくよい装備を揃えるのがEQの基本である。装備が少し揃えば狩りもずっと楽になる。じっくりやるのも悪くないが,サクサク狩りをしたほうが楽しい。
ということで,
とりあえず10pp貯めよう計画だ。
■私の死を歌にして
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手紙配達クエストをここから始めてみる |
普通に狩りをしていてMobからのDrop品を売っても,たいしたお金にならないのはだいたいご承知のとおり。ケイノス周辺やフリーポートでは,大きめのネズミを狩って尻尾を売れば1ppにはなるので(Cha次第で1.95ppまで),それが当座はおすすめだが,尻尾はいつも出てくるわけでもないし,GFayあたりにはそのネズミは住んでいない(いる場所に移動して狩りをするってのももちろんアリだけど)。
ここてはBrd配達クエストをお勧めしたい。これは各地にあるBrdギルド間で手紙をやり取りするお手伝いをするもので,お金と経験値の実入りがいいクエストだ。もちろん,このクエストはBrdでなくても受けることができる。
本来は,かなり長旅をする必要のあるクエストなのだが,PoKができてしまったため,各地への移動が安全かつ高速になり,こういった配達クエストは初心者でもできるボーナスクエストになっている。まあ,一種のずるをしているといえばそうなのだが,これも仕様のうちなので目一杯活用しよう。
ケレティン生まれでない人はケレティンのソウルバインダーを探して(行動ウィンドウのNPC検索を利用のこと),あらかじめバインドしておこう。または高レベルのキャラクターがいたら,バインドしてもらえないか頼んでみるといいだろう。
まず,ケレティンにあるBrdギルドホールへ行ってみよう。Idiaさんを探して話しかける。EQでは「Hail」(NPCをターゲットしてHキー)で話しかけると会話ができる。キーワードを繰り返すことでクエストが進行するので,フリーポート行きのクエストを受けよう。
荷物を受け取ったら,PoKポータルまで移動し,ポータルをクリックする。ポータルは,道沿いに南に行けば本のようなものが見えるはずだ。Backspaceキーで地図を表示すれば「Knowledge Portal」と書いてある(見づらいときは高低フィルタをOnに)。PoKに着いたら,今度はFreeportポータルを探そう。これもPoK外周を南西にずっと行けば見えてくるはずだ。
手紙を届ける先のBrgギルドは北フリーポートにある。Freeportポータルから出る先は西フリーポートである。隠し通路の中を北に進んで壁(隠し扉)を抜けて砂漠に出よう。右壁沿いに行けばゲートがあるので,ゲートから入ると今度は左壁沿いに進むと北フリーポートだ。
北フリーポートでNPC検索すればBrdギルド(「バードGM」のいるところ)はすぐに分かるだろう。目当ての人物(Felisity Starbright)に話しかけ,手紙を渡すと12gpと経験値がもらえる。さらに同じ部屋にいるTon TwoStringに話しかけるとケレティン行きのクエストがもらえるので,それも受けてしまおう。
ケレティンに帰るには,来た道を逆に辿ればいいのだが,低レベルのうちはもっと楽な方法がある。NPC(たとえばTon TwoStringさん)に殴りかかって殺してもらうのだ。これで一瞬でケレティンに戻ることができる。攻撃をしても,相手を殺さない限りはファクションは変わらない。低レベルのうちは,どう間違ってもGMを殺すことはできないので安心して殴りかかっていい。
ケレティンのBrdギルドでIdiaに手紙を渡せば9gpと経験値がもらえる。1回あたりの時間もさほどかからないはずだ。これを5回繰り返せば,10ppはすぐに貯まることになる。レベル2くらいで始めると,レベル4くらいになっているはずである。始めたばかりでお金が貯まらないときはとりあえず,これを繰り返すべし。
■武器を買おう
では,とりあえず10ppで装備を揃えよう。
装備はMobが落としていったものを着けるというのがとりあえずの基本だが,それだけでは力不足だ。では,その装備から揃えていくかというと,まず武器から揃えたい。防具はある程度の性能のものになると,始めたばかりのレベルでは到底手が届かないものばかりだ。攻撃は最大の防御というわけで,まず武器から始めるのがいいだろう。
●武器の選び方
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武器の性能はいまいちでも各種パラメータ強化がちょっとうれしい |
武器の性能はダメージ(Dmg)とディレイ(Dly)によって決定される。1撃あたりのダメージが高いものでも攻撃速度が遅ければ,単位時間内でのダメージは上がらない。たくさん殴っても1撃あたりのダメージが少なければ同様である。よって,基本的にはDmg / Dly(Dly / Dmgという表記をする人もいる)によるRatio(レシオ)で性能を表すことが多い(以下,Dmg / Dlyで数値が大きいほうが高性能)。だいたい同じRatioであれば,振りの速いものを選ぼう。
武器屋で売っている武器は買うべきではないと書いたが,武器屋以外でプレイヤーが売った武器が売られていることがある。それらの中にはわりとお買い得品もあるので紹介しておこう。基本的に,LDoNアイテムとLoYゾーンでのアイテムでたまに割安品がある。これらのアイテムが売られている場所は限られている。たいていはPoKの釣り堀(NPC検索で一般用品:Peras Glickonを検索)あたりにある可能性が高い。ただし,ものの性格上,いつでもあるというものではないので注意が必要だ。
以下,初心者向け低価格武器一覧。
名前
| 種類
| dmg
| dly
| ratio
| 値段
| 見つかる場所
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Shiv
| 刺突剣
| 5
| 22
| 0.23
| 0.7pp〜
| PoK,ガンサク湾
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Slate Septer
| 片手棍
| 7
| 30
| 0.23
| 4.19pp〜
| PoK,NRo LDoNキャンプ
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Chipped Rujarkian Orc Scepter
| 片手剣
| 9
| 38
| 0.24
| 5.87pp〜
| PoK
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Sand-Coverd Slate Sword
| 片手剣
| 5
| 23
| 0.22
| 4.19pp〜
| PoK,NRo LDoNキャンプ |
Broken Bottle
| 刺突剣
| 5
| 19
| 0.26
| 0.09pp〜
| PoK,ガンサク湾
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Sturdy Grimling Mining Pick
| 刺突剣
| 12
| 29
| 0.41
| 1.67pp〜
| PoK,シャドウヘブン |
さほど性能のよくないものも多いが,普通にMobから手に入るものよりは高性能だ。これ以上の性能のものとなるとバザーに行って買ってくるのがよいだろう。ただし,バザーではある程度以上の値段のものしか売られてないと思ったほうがよい。低レベル時はそこそこの装備で頑張ろう。
今回は,お馴染みFreeportポータルから壁沿いに東コモンランドへ抜け,さらに壁沿いに洞窟を抜けて,ロー砂漠北部のLDoNキャンプまで買い出しに出かけてSand-Coverd Slate Swordを買ってみた。当分は地理関係はまったく分からないだろうが,この行程は左壁沿いだけなので(トンネルは通るが)比較的わかりやすい。危なそうなMobもほとんどいないので,観光がてらうろついてみるのも悪くないだろう。死を恐れず冒険できるのは,レベル一桁の特権である。
●バザーの使い方
お金がないうちはあまり縁のない場所なのだが,EQの交易の中心となるのがラクリンにあるバザーというゾーンだ。PoKからは,Nexusポータルを通って,南側のゾーンとなる。/bazとコマンドを入れると,バザーウィンドウが開かれる。さまざまな条件で検索できるので,予算にあった性能のいい装備を見つけよう。表示されているトレーダー名を右クリックすると,そのトレーダーの方向を向くようになっている。
まれに,アイテムの性能値で括弧付きの数値が並んでいるものがある。これは,推奨レベルに達していないプレイヤーが使用した場合に本来の性能が発揮されず,赤字で表示された性能にしかならないということを意味する。
ただし,武器に関しては,この低レベル補正が実は効いていない(DB値据え置きでDI値にしか作用しないとか?)という伝統的な仕様があるので,積極的にハイレベルのものを導入したい。まず武器を強化しようと書いていたのは,こういった理由もあってのことだ。
なお,バザーではものを買うだけではない。バザーでものを売る方法については,また後日解説したい。
●防具は?
たまにプレイヤーが裁縫や鍛冶などで作ってショップ売りしているアイテムがある。これが割と安い。プレイヤーから買うより安いものもある。Bandedアーマーなどがおすすめ。
●狩り場ガイド
そんなこんなで,武器が揃ったら積極的に狩りに出よう。
上は GFayの地図である。リフト前の緑色に塗られたエリアがレベル1〜5くらいまでの低レベルの狩り場,そこを卒業したら上の黄色のエリア,通称OrcHillに向かおう。丘の周りの集落はまだきついときは,OrcHillまでの道で狩りをするといいだろう。
OrcHillは,テントの周りに2ないし3匹のOrcが Linkするという Link切りの練習にちょうどよい キャンプ地である。ケレティンの南にあるBandit キャンプも3 Linkの狩り場で,レベル10未満のソロやデュオでの狩りに向いている場所だ。
CCB入り口には,少し強いOrcが左右に3 Link,正面に2 Linkと配置されている。ここは CCB内部よりもレベルが高いくらいの場所なので, CCBでOrc Legionnaireはまだきついというときの経験値稼ぎにはちょうどよい。
ゾーン端の赤く塗られた部分は Named Mobがいるところだが,クエスト以外では相手にする必要はない。
GFay内でだいたいレベル8くらいまで上げて, CCBに移動するというのが順当なところだろう。
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CCBは文字どおりOrcの巣窟だ。ちなみに,こんなにLinkさせてはいけません |
GFayからつながるダンジョンである CCBは,初心者向けの小さなダンジョンである。
いわゆるダンジョン然としたゾーンではなく(まさにダンジョンぽいのが好きならBBがお勧め),アウトドアのゾーンとOrcの城がセットになっている。
かつては,ベルトとショルダーパッドの超高効率クエストで鳴らしたゾーンで, PLのメッカだったが,クエストが Nerfされて以来,少しおとなしくなっている。とはいえ,エルフ族のお膝元のダンジョンでもあり,いまなお初心者には人気の狩り場である。Nurfされたカラディムの収集クエストも,狩りのついででやるには少しだけお得感があってよい感じかもしれない。
これがほぼ全体図だ。狩り場としては,いくつか伝統的な分け方がある。 CCBからの洞窟(南端)から目の前の庭と川向こうあたりの見渡せる場所,西側に渡ってOrcの洞窟とその前庭近辺,東端のSlaverとTaskmaster,Orc城周辺と入り口の橋の前,城内(Throne Room),さらにEmperor CrushのいるTower,入り口近くの丘(見た目的には壁の上ないし山の上) Trainer Hill,そして北の奥にあるOrc Campである。
なお,地図上のチェックマークは固定位置 Popの Mobの位置を示している。
ソロを目安にした場合,
入り口〜前庭周辺:レベル5〜10
Slaver Cave:レベル12〜16
Slaver Pit:レベル10〜15
城前:レベル10〜15
Throne Room:レベル14〜18
Tower:レベル18〜35
といった感じだ。Throne Roomには,Emperor以外に,Ambassador Dvinnという Namedが出現する。Dvinnはレベルは低いのだが,このダンジョンで最強の Mobである。Crushbone Orcと親交のあるDark Elfの街Neriakからきた外交使節だ。 CCBでOrcを殺すとNeriakの ファクションが下がるのはそういう次第でもある。
入り口あたりだけなら, GFayよりも Mobが弱いのでレベル5くらいあれば狩りはできる。しかし,少し間違うと強力な Mobが大挙して押し寄せたり, CCBにたどり着くまでが危険だったりするので,レベル8くらいからが適当ではないかと思われる。また,通常,ここで引っ張ってもレベル20くらいまでだろう。主にレベル10台のプレイヤーの狩り場である。
また,Throne Roomはフルパーティいたほうがいい気はするものの,それ以外の場所は,ソロから2,3人でも十分回せる場所であり,人が揃うまではPitで狩りをして,揃ったらThrone Roomに移動するとかいったことも簡単にできる。なにしろかなり小さなゾーンなのだ。
一番人気のスポットはThrone Roomだろうが,城前もかなり人気のスポットである。壁沿いの安全地帯があるうえ, Roamerがこない,見渡せる位置の固定 Popが引きやすいなどの利点がある。しかし,城中でなにかあれば,大量の Mobに轢き殺される危険も高いのでそうそう安全な場所でもない。ただ,城内組が殺し損ねた Mobがタナボタで拾えることもあるのでリスクに見合った程度の見返りはありそうだ。
実はかなり安全なソロポイントでそこそこ経験値も稼げるのが,城裏のOrc Campである。 Linkする Mobが少ないこと, Trainに轢かれることがあまりないこと(まれにやってくる),KillSpeed次第で範囲をコントロールしやすいことなどから,かつては私は足繁く通った場所だ。Orc Thaumaturgistというたちの悪いキャスター Mobさえなんとかすれば,という条件付きではあるのだが。キャスターなら2重 Lullを入れて放置でもよし, Meleeなら最初だけは差し違えてでも殺しておけば当分は安全に狩りができる。
Throne Roomは CCBの醍醐味を凝縮した空間である。Orc Legionnaire以上の Mobしかおらず,キャスター Mobの対処も要求され,密度の濃い Mobと速いRepop,そして Roamerはいきなり駆け込んでくる。
どうリンクさせないようにするか,どの順番で倒すか,どうやって逃げるか,いろいろ試行錯誤してみるのがいいだろう。 CCBはそういった練習用には適したこじんまりとしたダンジョンだ。
●戦闘スキル
戦闘時には,使用する武器の系列ごとに違ったスキルが鍛えられる。 Melee戦士の場合は,できるだけ複数の武器のスキルを上げるようにしたい。Rogは刺突剣のみでもよいかもしれないが,Warなどは片手棍なども,Pal,Shdは両手剣も鍛えておきたい。スキルは経験値の入ってくる Mobと戦うことで鍛えられる。緑色の名前の Mobではいくら戦っても経験値は入ってこないし,スキルも上がらないので注意しよう。
また,急激にレベルを上げていくとスキルが追いつかないので,スキルを鍛えることも考えながら狩りをしたい。それぞれの戦闘スキルは,レベルごとに Capが設けられており,限界値まで鍛え上げてしまうとレベルアップするまでスキルは上がらない。戦闘はレベルアップとともにだんだんきつくなってくるので,余裕のあるうちに武器を持ち替えて戦うなどの習慣をつけておこう。
Mag,Nec,Encはレベル1から ペットを召喚できる クラスだ。ただ,召喚魔法を持っていなかったり,召喚に必要な 触媒が分からなかったりで,最初は使い切れないことも多い。まず,少しお金を稼いだらギルドホールで魔法を揃えよう。
Mag → Malacite(宝石屋で売っている)
Enc → Tiny Dagger(ギルドホールで売っている)
Nec → Bone Chip(骨を殺して集める)
が必要になる。
ペットに対するコマンドが効くMag,Necに対して,Encの ペットは護衛専用で,主人が攻撃されない限り敵を襲わない。とはいえ,それなりの攻撃力はあるので(防御力はまったくないが),ソロのときだけでなくグループ戦でもできるだけ有効に使いたい。
●ケレティン銀行の使い方:大きい人編
GFayが低レベルプレイヤーに適したゾーンなので,各地から GFayに人が集まる傾向にある。ただ,気をつけなければならないのは,ケレティンの住人であるエルフは身体が小さいということ。ウッドエルフは身長150cmくらいだそうだ。大きな店では問題はないのだが,たまに大きな人だと家に入れないこともある。その代表格がケレティン銀行である。
もちろんポータルから PoK銀行に行ってもいいのだが,それも面倒だという方に PoK銀行を使う方法を紹介しよう。
まず,Bankerの位置を確かめてできるだけ近くに行く。銀行には入れないので,銀行の外から近づこう。次に,F9キーで視点変更を行い,窓からBankerが見える位置に調整する。そのままBankerのところにマウスカーソルを合わせて右クリックすると,銀行の外から銀行が使用できる。
●ショートカット
ケレティンは
「落ちる街」として名高い。ただし,これを逆手に取れば,立体的にショートカットすることもできるということになる。Rogギルドからの戻り道とか,吊り橋の途中から飛び降りるとか,大技では吊り橋の上に飛び降りるとか,いくつかショートカットできる局面がある。失敗すると痛いけど,覚えておくとたまに便利だ。
今回は,EQを始めるにあたっての基本的な注意を中心に紹介した。次回は初心者鎧クエストを中心に,いくつかクエストを紹介していきたい。
最後に,今回の連載を始めるにあたって,本来はDirectX9パッチの発表と一部連動した形のものになるはずだったのだが,パッチ開発の遅れにより果たせなかった。開発の遅れについてガマニアからメッセージをもらったので,ここで紹介しておきたい。
MMORPGというジャンルの至宝の一つであるエバークエストのアップデートが遅れ,開発元の積極的な展開を生かし切れていない点は,ひとえに弊社の問題だと認識しています。ご期待を裏切る形になっており誠に申し訳ございません。
弊社では皆様に早くアップデートをお届けできるよう,全力を尽くしてパッチ準備を進めております。また,パッチの準備に並行しまして、サポートやゲームイベントなど、運営面のいっそうの強化を進めてまいります。今後ともエバークエストをよろしくお願いします。
度重なるパッチ発表の遅れで,ユーザーのモチベーションも限界に近づきつつある。来るべきDX9パッチの全貌はまだ明らかにされていないが,単に表示を綺麗にしたりするものではなく,これまで溜まっていたパッチをまとめて適用するものであることが発表されている。となると,ゾーンやクエストの追加も当然ありうることであり,ひょっとするとバーサーカー クラスの追加, LDoN新ミッションなどさまさまな変更もあるかもしれない。長らく変化のなかったゲーム世界になにか新しいものをもたらしてくれることを期待したい。
それではまた来週。
GeForce 6800 Ultra/RADEON X850などが当たるプレゼント実施中!
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