東芝製ノートPC「dynabook Satellite WXW/79DW」
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印刷2007/12/03 12:00

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SLIで3D性能は次のレベルへ。東芝製ノートPC「dynabook Satellite WXW/79DW」

Text by 三重邦光

 ゲーマー向けノートPCに注力している東芝から,新モデル
「dynabook Satellite WXW/79DW グラフィック強化モデル」
(以下,Satellite WXW/79DW)が登場した。「東芝ダイレクトPC by Shop1048」
でのみ購入できる新モデルは,スペックの高さで話題を集めたゲーマー向けノートPC
「dynabook Satellite WXW/79CW グラフィック強化モデル」(以下,Satellite WXW/79CW)
の上位モデルとして追加された製品だ。

 Satellite WXW/79CWが,最新世代のミドルレンジ向けゲーマー向けデスクトップPCと互角
のパフォーマンスを発揮する
ことは以前お伝えしたとおり。では,その上位モデルはいったい,
どれだけの実力を持っているのだろうか? 気になるこのポイントを中心にお届けしたい。

「GeForce® 8600M」をNVIDIA® SLI構成で搭載 メインメモリ容量は驚きの標準4GB
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Satellite WXW/79DW。GPUを2個搭載するにもかかわらず,Satellite WXW/79CWとまったく同じサイズに収まっている

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 さて「上位モデル」ということで,Satellite WXW/79CWから見た目に変化はないSatellite WXW/79DWだが,実のところ,変わったのはその中身。最大の特徴は,GPUに「NVIDIA® GeForce® 8600M GT」を2個搭載し,NVIDIA® SLI™構成としている点にある。

 4Gamer読者にはおなじみと思われるが,NVIDIA® SLI™とは,2個のGPUで3Dグラフィックス描画処理を分担することで,1個で動作するときよりもパフォーマンスを向上させる技術だ。ゲーマー向けデスクトップPC(のハイエンドモデル)ではそう珍しくない機能だが,Satellite WXW/79DWでは,それをなんとノートPCで実現しているのである。NVIDIA® GeForce® 8600M GTは,従来モデルのSatellite WXW/79CWが搭載する「NVIDIA® GeForce® 8700M GT」の1ランク下に位置づけられるGPUであるものの,Satellite WXW/79DWでは,それを2個搭載することで,上位のGPU×1よりも,高い性能を発揮するというわけだ。

 なお,dynabook Satellite WXWシリーズが搭載するGPUはいずれもDirectX 10をサポートしており,DirectX 10世代のゲームタイトルを実行できるほか,高解像度ビデオ再生機能「PureVideo™ HD」にも対応しており,ゲームをプレイしていないときは,ビデオ鑑賞にも快適に利用できる。

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天板はマーブル模様。「TOSHIBA」ロゴが目を引く

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 もちろん,変わったのはGPUだけではない。CPUは2007年12月上旬時点におけるノートPC向けインテル® Core™ 2 Duoプロセッサーの最上位モデル「T7700」(動作クロック2.40GHz)を搭載し,PCの全体的な性能向上が図られた。さらに驚くべきことには,メインメモリとしてPC2-5300(DDR2-667)DDR2 SDRAM SO-DIMMを4GB(2GBのデュアルチャネル)搭載しており,ゲームパフォーマンスにおいては間違いなく大きなアドバンテージとなる。OSに32bit版の「Windows Vista® Home Premium」を採用するため,メモリアドレス空間の制限から4GBすべてを利用できるわけではないものの,ノートPCとしては現時点における最強の仕様といっていい。

 このほか,HDDは160GBモデルを2台搭載して計320GBと,Satellite WXW/79CWの120GBから大幅な容量アップを果たした。これだけあれば,複数のMMORPGを並行してプレイするような場合でも,「アップデートファイルの肥大化が進みすぎてHDD空き容量を圧迫」といった事態を迎えることはまずないはずだ。

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キーボードはテンキー付きの日本語配列。キーボードの上部に4ch分のスピーカーを内蔵し,本体にサブウーファ機能を内蔵する

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 一方,従来モデルで高い評価を得ている部分は,上位モデルとしてそのまま踏襲しているのも,Satellite WXW/79DWの魅力だ。まず,コントラストに優れた光沢パネルを採用しつつ,室内灯などの映り込みが少なく,かつ3Dゲームをプレイしていても残像が気になりにくい「Clear SuperView液晶」は健在。解像度1680×1050ドットのワイドディスプレイは,NVIDIA® SLI™にこそ,うってつけといえるだろう。

 また,ノートPCのそれとはとても思えない良好な音質を誇る「harman/kardon」ブランドの4.1chスピーカーシステムも,もちろん引き続き搭載する。ゲームの2chステレオサウンドを“マルチチャネルサラウンドサウンド化”する「Dolby® Pro Logic II」や,ヘッドフォンでバーチャルサラウンドサウンドを利用できる「Dolby® Headphone」などが利用できる点も変わりなしだ。

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側面にUSB 2.0ポートを6個持つ点や,標準でデジタルYCbCr&RGB(HDMI)端子を搭載し,ゲーム画面やムービーを簡単に高解像度テレビへ出力できる点など,充実した外部インタフェース群もSatellite WXW/79DWは従来製品から引き継いでいる。なお,カードリーダーは6in1仕様だ

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 このほか細かな相違点はを参照してほしい。

表 Satellite WXW/79DWと同79CWの主な違い

 以上,特徴をまとめてきたが,やはり気になるのは「2007年秋の時点におけるゲーマー向けのミドルクラスデスクトップPCと同等の性能」を誇るSatellite WXW/79CWから,今回のSatellite WXW/79DWで,どれだけの上積みがあるかだ。とくに,NVIDIA® GeForce® 8600M GTのNVIDIA® SLI™構成がどれだけの威力を発揮するかが焦点となる。

 そこで,定番の3Dベンチマークソフト「3DMark06 Build 1.1.0」(以下,3DMark06)と,DirectX 10対応のアクションシューティング「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」,そして,Satellite WXW/79CWが動作推奨認定を受けた「リネージュII〜The Chaotic Throne〜」(以下,リネージュII)を利用し,Satellite WXW/79DWの実力をチェックしてみたい。なお。ベンチマーク方法は4Gamerのレギュレーション4.1(※リネージュIIのみ同3.2)に準拠し,いずれも「標準設定」で検証している。

GPUとCPUのスペックアップでゲームパフォーマンスは大きく向上

 さっそく,テスト結果の考察に入ろう。グラフ1は3DMark06の結果だが,一目瞭然,Satellite WXW/79DWのスコアは,Satellite WXW/79CWから大きく向上している。Satellite WXW/79DWにおける1680×1050ドット設定のスコア(5759)が,Satellite WXW/79CWにおける1024×768ドットのスコアを上回っている点に注目してほしい。その仕様上,タイトルによってはNVIDIA® SLI™がうまく機能しない可能性があるので,その点だけは留意してほしいが,機能するときに関していうと,2個のGPUで処理を分担する効果は絶大といえよう。

グラフ1 3DMark06

 続いてグラフ2,3は,DirectX 10版ロスト プラネットの「PERFORMANCE TEST」実行結果である。

 4Gamerのレギュレーション4.1採用タイトル中,ロスト プラネットの設定は最も描画負荷が高いのだが,より実ゲームに近いテストで,GPUの処理能力が結果を左右しやすい「Snow」において,Satellite WXW/79DWが1024×768ドット時にほぼ40fpsを出しているのは立派としかいいようがない。Satellite WXW/79CWの紹介記事では,快適なゲームプレイを考えて描画オプションを若干下げたが,Satellite WXW/79DWなら,パフォーマンスの低下を気にすることなく,美麗なグラフィックスでゲームをプレイできるわけだ。

 CPUパフォーマンスがスコアを左右しやすい「Cave」においても,Satellite WXW/79DWの優秀性がはっきりと確認できる。400MHzというCPU動作クロックの向上は,ゲームパフォーマンスの改善に間違いなく寄与している。

グラフ2 ロスト プラネット エクストリーム コンディション:Snow
グラフ3 ロスト プラネット エクストリーム コンディション:Cave

 比較的CPUパフォーマンスが影響しやすいリネージュIIのテスト結果をまとめたのがグラフ4だが,ここでもSatellite WXW/79DWのパフォーマンス向上ははっきりと見て取れる。一般的な3DグラフィックスベースのMMORPGでは平均30fpsを超えると3D性能面で不満を感じることはまずなくなるが,Satellite WXW/79DWなら,1680×1050ドットでもこの水準をクリア可能だ。

グラフ4 リネージュII

 最後に,パフォーマンスからは少し離れるが,システム全体の消費電力をチェックしてみよう。ここでは,OSの起動後30分間放置した時点を「アイドル時」,3DMark06と,MP3エンコードソフトベースのCPUベンチマークソフト「午後べんち」を同時に30分間実行して最も消費電力の大きかった時点を「高負荷時」として,ワットチェッカーから消費電力を計測した。アイドル時については,インテル製CPUが対応する省電力機能「インテル® 拡張版SpeedStepテクノロジー」(※グラフ中はEISTと表記)有効/無効時のスコアを取得している。

 というわけでテスト結果だが,GPUを2個搭載することで消費電力は増えているものの,それでもアイドル時に50〜60W,高負荷時にも130Wに留まっている点は特筆したい。Satellite WXW/79CWの比較対象として用意したデスクトップPCだと,アイドル時に100W前後,高負荷時に160W強だったので,デスクトップPCと比べれば,十二分に「低い」といえるレベルだ。

グラフ1 3DMark06
スマートに収納できる最高クラスのゲームマシン
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畳めばこのとおり,本棚などにも立てかけておけるサイズになるのが,ノートPCのいいところだ

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 Satellite WXW/79DWの直販価格は31万9800円(税込)。Satellite WXW/79CWの同21万9800円(税込)から10万円のアップとなってしまうが,随時開催されているお得なキャンペーンを併用すれば,30万円を大きく下回る価格で購入できる。実際のところ,(ミドルクラスのデスクトップPCとほぼ同等の性能を持つ)Satellite WXW/79CW比よりも数ランク上の性能が数万円のプラスで手に入るわけで,絶対性能だけでなく,コストパフォーマンスもすこぶる高い。また,2007年11月30日の記事でお伝えしたように,より費用対効果を高める方向に舵を切った下位モデルも追加され,予算に合わせて選択できるようになったのも魅力だ。

 従来モデル同様,シャットダウンすればスマートに収納でき,無線LANを利用すれば,ゲーム中に家の中を移動可能で,もちろん外出先にも持って行ける。プレイスタイルを問わない最高クラスのゲームマシンとして,Satellite WXW/79DWはこの冬の有力な選択肢といえるだろう。

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ご購入・詳細は「東芝ダイレクトPC by Shop1048」で
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