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「ベルアイル」続報#1:発表会の詳細
2005/03/18 21:50
 ビー・ビー・サーブ(以下,BBサーブ)は本日(3月18日),「ベルアイル」の発表会を開催した。プレスリリースの内容は第一報の「こちら」で掲載したので,ここでは発表会の詳細をお伝えしていこう。

 会場が東京・渋谷のアイビーホール青学会館のチャペルということで,普段とは異なる雰囲気での発表会をある程度予想していたが,会場を一瞥してみると,"儀式に使われている場所"としての重厚感,荘厳さは想像以上のものだった。個人的に一つだけ残念だったのが,チャペルにある巨大なパイプオルガンにスクリーンがかぶって隠れていた配置。せっかくだから全体を見せておいてほしかった。しかし,今回の趣旨はベルアイルの発表会だし,仕方のないところか。

 さて発表会は,ビー・ビー・サーブ代表取締役副社長の国枝信吾の挨拶から始まった。BBサーブが,「21世紀のライフスタイル・カンパニー」をキーワードにオンラインゲームコンテンツに取り組んでいくこと,「ベルアイル」が「真・三國無双BB」「Master of Epic」に続く第三弾タイトルになる(リリースタイトルでは第二弾となる)ことなどが語られた。

 次に登壇したのは,ベルアイルのプランナーを務めるオーアールジーの中澤光博氏。本作の世界設定やすべての事象が時間によってサイクルしているというコンセプト部分を解説し,4月27日からの正式サービス後も,多くの新要素の導入を予定していると語った。
 新要素の具体的な内容は語られなかったが,予定されている実装順としては,結婚システム,セクト,新ダンジョンとなるらしい。これらのうち,結婚システムは本作のユニークな部分であり,ゲームシステムのコア部分となる"世代交代"を実現するには必要不可欠なので,早期の実装を期待したいところだ。

発表会では,ビー・ビー・サーブ代表取締役副社長の国枝(画像上段左),プランナーの中澤氏(画像上段中央),ディレクターの津屋氏(画像上段右)が順に登壇し,ベルアイルについて語った


 さて,その次にはベルアイルの開発を行うヘッドロックのディレクター津屋圭吾氏が壇上に立ち,ゲームシステムの詳細を語った。自分のタイミングで攻撃できる戦闘システムや,呪文をキータイプすると素早く詠唱が終わる魔法詠唱システムなど,本作がプレイヤースキルも重視していることに話の焦点が当てられていたのが印象的だった。
 キャラクターは年齢を重ねることで外見が変わり,その段階数は7(乳児,幼児……など)。最終的にキャラクターは老人となるが,老齢でキャラクターが使えなくなるということはない。子供(必ず双子。相方のプレイヤーも持てるわけだ)をもうけて能力引き継ぎを行うと,"キャラクターとして"使えなくなるとのことだ。
 また,本作の特徴の一つである"アウトオブゲーム"は,単にログアウトしていてもキャラクターが成長するという部分に留まらず,ゲームの内外を結びつけるコンテンツとして機能するとの解説があった。具体的には,専用Webページで転送メールアドレスを登録しておくと,ゲームにログインしている/していないに関わらず,フレンドリストに登録した相手からの連絡が(携帯メールかインターネットメールで)届くそうだ。
 ここ数年,オンラインゲームには常にプレイ時間の問題がつきまとっていたが,このアウトオブゲームによって,プレイ時間を理由にコミュニティが縮まってしまうという状況にはならなそうだ。

 その後は,ベルアイルプロデューサーの柿添尚弘とリードGMの栗原哲が順に登壇し,今後の展開スケジュール,運営方針などを語った。
 また,「こちら」の第一報でもお伝えした,Blue EggとRed Eggの2種類のパッケージの補足情報の話もあった。2種のパッケージは,IDチケットでもらえるアイテムの種類に関係していて,Blueが戦闘アイテム,Redが生産アイテムとなるらしい。なおIDチケットとアイテムを引き換えるNPCは複数存在するらしく,街ごとに違うアイテムがもらえ,ダンジョンの奥のほうにいるNPCに渡せば,少し強めのアイテムがもらえるようだ。
 リードGMの栗原からは,ベルアイルの運営GMのチーム「Trinity」(トリニティ)の話も出た。Trinityとは「三位一体」という意味だが,プレイヤー,開発者,運営側が一体となってベルアイルを盛り上げる意味が込められているという。

 最後に質疑応答の時間が設けられ,ネットカフェ展開などの質問が投げかけられた。これにはビー・ビー・サーブの国枝が応答し,ネットカフェ展開は視野に入れているが,どのような形で展開していくかが決定していないので,現在は具体的な部分は答えられないという回答に留まった。
 発表会全体を通してみると,ゲームについての解説が淡々と進み,"会"自体にメリハリがなかったのが残念なところ。特殊な会場のチャペルならではの演出や発表会ならではの情報などがあれば,もっと面白かったかもしれない。


ベルアイルプロデューサーの柿添(画像上段左)と,リードGMの栗原(画像上段中央)。プロモーション展開としては,富士見書房のドラゴンマガジン誌での連載などメディアミックス戦略も予定しているとのこと


 2004年12月に発表され,短期間のβテストを経て正式サービスへと移行する予定のベルアイルは,これまでのMMORPGの"定番"を覆すようなアイデアが随所に採用されている。
 クローズドβテスト時には操作性などの部分で問題があったが,今後の開発の方向性によって,プレイヤーに受け入れられるかどうかが決まってくるだろう。
 また,発表会の後にプロデューサーとプランナーの両氏にミニインタビューを行ったので,それも追って掲載しよう。(Seal)

「ベルアイル」
 →公式サイトは「こちら」
 →紹介ページは「こちら」

Developed by HEADLOCK Inc./ORG Corporation.
Published by BB Serve Inc.


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http://www.4gamer.net/news/history/2005.03/20050318215042detail.html