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MMO「ファンタジーアース」新着情報 ついにすべての国が明らかに
2005/03/16 00:00
 4Gamer読者の間でも注目度の高い,スクウェア・エニックスのオリジナルMMO「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」(以下,FE)。3月16日時点の最新情報をお届けしよう。
 今回お届けするのは,新たに明らかになった二つの国"エルソード王国" "ゲブランド王国"と,スキルやショップ,クラスの"プリースト",そしてモンスターの情報だ。
 これまでに発表されている情報については,当サイト内の紹介ページ「こちら」を参照してほしい。



■エルソード王国:知識の探求者が治める学問の盛んな国

 本作のメインテーマである5か国のうち,今回は2か国の情報が新たに発表された。すでに公式サイトで詳細が公開されている"ホルデイン王国"も含めると,これで5か国すべてが明らかになったことになる。

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 ペデスタル大陸全土を支配するエルソード王国は,"賢人王"と呼び声も高いナイアス・エルソードによって統治されている。厭世家で書の虫,知識の探求を趣味とする気難しそうな人物だが,王としては温厚で,国を豊かに治めており,国力は高い。知識を尊ぶ傾向があり,ナイアス王自身が錬金術研究家を熱心に助成していることもあって,学識者の多い国である。

 現在,国の運営は,王に忠実な部下達が主に執り行っており,この幸福な国家を全土に広めるべく,領土拡大に勤しんでいるという。ナイアス王自身は,この領土拡大に対して「領土が増えれば得られる知識も多くなるだろう」と,静観を決め込んでいる。
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 学問の国ということで,戦士よりは術士に向いた国だろう。国力はかなりのものらしいが,「幸福な国家を全土に広めるべく,部下達が領土拡大に勤しんでいる」という政策方針がクセモノな気がしてならない。マイノリティ志向のプレイヤーの目にどう映るか,楽しみである。


■ゲブランド帝国:平民出の新帝が腐敗した旧体制を粛清

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 ストリクタ大陸全土を支配する剣の国,ゲブランド帝国。かつて戦乱の中で肥大した国は数多くの反乱を抱え込み,政治の中枢は権益に群がる貴族達によって腐敗していた。しかし近年,平民出身の青年が帝位を継承し,因習は打ち破られようとしていた。
 イメージイラストのインパクトが強いこのヤンチャそうな青年は,ライル・ク・ベルダ・ゲブランド皇帝。前ゲブランド皇帝グラーハの隠し子で,平民の母親の手で育てられ,宮廷内の政争によって担ぎ出された経歴を持つ。

 貧民街出身で,堅苦しい規律や儀式を苦手としており,王族でありながら王族を嫌っている彼は,貧富のない世の中を目指して国の改革に乗り出す。そんな彼を貴族達は"盗賊帝"と蔑む一方,国民からは"自由帝"と親しみを込めて呼ばれ,信頼も厚い。
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 国力や陣容は不明だが,まだ改革が始まったばかりであることを考えると,腐敗と衰弱から完全には立ち直っていないのだろう。剣の国ということで剣士にふさわしい勢力だろうが,むしろ王の人柄や国の気風に惚れ込んだ者達が集まるのではなかろうか。


■スキルマスター

 首都や自国領の城内には,スキルマスターと呼ばれるNPCがおり,スキルポイントを消費することで新たなスキルを習得させてくれる。スキルポイントは,キャラクターがレベルアップすることで得られる。このあたりは,今のところとくに目新しい情報はなさそうだ。

■ショップ:戦争とショップの品揃えの関係

 FEにおけるショップの特徴は,売られているアイテムがフィールドごとに異なる点だ。FEは5か国間でフィールドの奪い合いが頻繁に行われるので,新しい領土を獲得したら,さっそくショップを覗いて品揃えを確認してみよう。また5か国はそれぞれに"首都"というフィールドがあり,首都のショップは領土が広がるごとに品揃えが豊富になっていく。
 現時点で存在が分かっているショップには,武器や防具を販売している「ブラックスミス」と,薬や食品などを取り扱っている「アイテムショップ」がある。

■プリースト:回復魔法/補助魔法で味方を支援

 7種類のクラスのうち,ソーサラー,シャドウウォーカー,バーサーカーに続いて今回明らかになったプリースト。コンピュータRPGというジャンルにおいて20年以上も回復役を務めてきたクラスなので,今さらゼロから説明する必要はないだろう。
 FEのプリーストも,神聖魔法で味方の回復/補助を担うクラスである。通常の攻撃力は攻撃専門職ほど高くないが,アンデッドに対して大ダメージを与えるスキルを取得できる。

●スキル

・ヒール(画面:上段中央)
 傷を癒してHPを回復する魔法
・ホーリーボルト(画面:上段右)
 聖なる力で敵を攻撃する魔法
・ホーリーウェポン(画面:下段左)
 武器に祝福を与え,聖なる力を付与する魔法
・プロテクション(画面:下段中央)
 ダメージを軽減させる加護を与える魔法
・リザレクション(画面:下段右)
 傷つき倒れた仲間を蘇生させる魔法




■モンスター:世界を徘徊する混沌の眷属達

 いくらFEのメインテーマが5か国間の戦争であり,「MMORPG」という既存のジャンルには収まらないストラテジックなゲームだとはいえ,世界各地にはお約束のモンスター達が徘徊している。プレイヤーキャラクターはモンスターと戦い,勝つことで経験値やお金,アイテムを獲得して強くなっていくのである。今回紹介するモンスターも,すべてファンタジーRPGのお約束ともいえるラインナップだ。

・ファイアーリザード(画面:右)
 真っ赤なウロコに身を包む巨大トカゲで,炎を吐き出して攻撃する。翼はあるが空は飛べず,見た目もなんだかグロいし,ドラゴンほど大層な存在ではなさそうだ。

・ゴブリン(画面:上段左)
 知能を持った人間型のモンスター。世界に広く分布しており,個々の戦闘力は大したことないが,集団で行動していると厄介な相手となる。

・オーク(画面:上段中央)
 ゴブリンと同じ人間型モンスターだが,ゴブリンよりもはるかに屈強で性格も凶暴。資料には「その身体から打ち下ろされる鉄槌は大きな破壊力を誇る」とあるが,画面写真のオークは手斧と石槌を持っている。うーむ。

・グリフォン(画面:上段右)
 獅子の半身,鷲の頭部と翼を持つ怪物。翼は退化しており飛ぶことはないが,この強大な前足の鉤爪は恐ろしい攻撃力を秘めていると思われる。

・ジャイアントスケルトン(画面:下段左)
 ゴブリンの呪術によって蘇った,太古の巨人の亡骸。知能はすでに失われており,ただ巨躯で破壊して回るという迷惑な怪物と化している。

・スケルトン(画面:下段中央)
 かつて戦場で倒れた兵士達の亡骸。死してなお,生前に使用していた武器を手に,戦いを求めて戦場をさ迷い続けている。

・ハーピー(画面:下段右)
 人間の女性の上半身に,猛禽類の翼と足を持つモンスター。普段は空を舞っているが,獲物を発見すると鋭い鉤爪や手にした銛で襲い掛かってくる。


 5か国が6大陸を舞台に領土を奪い合うという,RvRやストラテジー面が強調されてきた本作だが,今回モンスターが紹介されたことにより,一般的なMMORPGの一面も徐々に明らかになってきた。
 ただし,今回の情報からは対モンスター戦や冒険部分の「FE独特の要素」はあまり感じられず,「そのあたりは結構オーソドックスな作りなのかな?」といったイメージだ。このあたりの印象がこの後どう変わっていくのか,続報に期待したいところ。(Kawamura)


「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」
 →公式サイトは「こちら」
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