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[韓国ゲーム事情#313]「月刊Ragnarok」がリニューアル
2005/03/04 20:18
Kimの韓国最新PCゲーム事情#313

「月刊Ragnarok」,創刊2周年を記念して大リニューアルを敢行(2005/3/4)

Text by Kim Dong Wook特派員



 Gravity社は,「Ragnarok Online」(邦題 ラグナロクオンライン)の専門誌「月刊Ragnarok」(2000ウォン:約200円)の創刊2周年を記念し,大幅なリニューアルを行うと同時に,これまで一部加盟PC BANGだけで販売してきた同誌の販路を,一般書店にも拡大することを明らかにした。
 同誌は単一のゲームのみをテーマにした唯一の月刊雑誌で,韓国のみならず台湾やマレーシアでも翻訳して出版されるほどの人気を集めている。

 月刊Ragnarokの創刊号は,2003年3月号(Kimの韓国最新PCゲーム事情#77「こちら」)。以来着実に刊行を続け,ついに創刊2周年を迎えたことを記念して,約50ページ増,210×260mmから150×220mmへの判型変更,そして新コンテンツの追加という大幅なリニューアルを行った。
 追加されたコンテンツの主なものは,プレイヤー達のゲーム体験記"ユーザーインタビュー",プレイヤー達の思い出話のコミック化,ゲームマネーであるZenyの獲得ガイド"Zeny集めプロジェクト"など。読み物から実用的な情報まで多岐にわたって収録することで,リニューアル前よりも活用度を高めている。さらに同誌には,毎月Ragnarok Onlineの10日間無料利用権が収録される予定だ。

 このような動きがある一方,韓国のゲーム雑誌市場全体は活気を失いつつあるようだ。というのも,最近は4Gamerのようにゲーム情報を取り扱うWebマガジンが人気を集めており,そのあおりを食う形で月刊雑誌が続々と休刊を余儀なくされているのだ。韓国で10年の伝統を誇っていたPCゲーム専門誌"PC POWERZINE"が最近休刊したという事実は,ゲーム雑誌市場が縮小傾向にある証拠といっていいだろう。

 こうした状況について,あるゲーム専門家は「インターネットでゲーム情報を素早く収集できるようになった以上,総合的なゲーム情報を扱う月刊専門誌の存在意義は薄れた。むしろ月刊Ragnarokのように,Webマガジンでは難しい,単一のゲームに特化し,プレイヤーのコミュニティを活用しつつ,ゲーム情報を集中的に分析するような専門誌のほうが,市場の拡大を見込めるだろう」とコメントしている。

「ラグナロクオンライン」
 →公式サイトは「こちら」
 →紹介ページは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.03/20050304201812detail.html