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今年新作の1位は「勝利の女神:NIKKE」。ゲームエイジ総研が,2022年モバイルゲームのアクティブユーザー数ランキングを発表
■2022年の全アプリ対象
まず,2022年1月から11月までの最大MAU(月間ユーザー数)における最多は,不動の人気と言えるだろう「LINE:ディズニーツムツム」の669万9千人で,2位とは230万人以上の差をつけている。
ほかにも「モンスターストライク」「パズル&ドラゴンズ」,近年で勢いを強めた「プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat. 初音ミク」「ウマ娘 プリティーダービー」などが順当にランクイン。
これに関して同社は「配信後の経過時間は,必ずしもアクティブユーザー数に大きな影響を与えるわけではない」と述べている。
男女別で見ても(イメージからくる)傾向は順当といったところだが,男性側では「勝利の女神:NIKKE」「遊戯王 マスターデュエル」「雀魂 -じゃんたま-」,女性側では「ディズニーランド ツイステッドワンダーランド」「刀剣乱舞ONLINE Pocket」「どうぶつの森 ポケットキャンプ」など,単独層で100万人前後の支持を得る作品は多数ある。
そのうえで,男女問わず最も均等に遊ばれているアプリとしては,「Pokémon GO」の近似値が目に入るところか。
■2022年の新作アプリ対象
2022年の新作アプリのみに絞っても,MAU100万人超えは多数あり,最多は「勝利の女神:NIKKE」の117.0万人,「Apex Legends Mobile」もわずか1万人差,さらに「ヘブンバーンズレッド」「鋼の錬金術師 MOBILE」「遊戯王 マスターデュエル」の勢いも見られる。
これら100万人超えのアプリに関しては,新規ゲームIPが2タイトル,既存ゲームIPが1タイトル,マンガ・カードゲームIPが2タイトルと,特定の種類のIPに偏る傾向はないとのこと。
一方,男女別の男性側は似た傾向であるが,女性側では「BTS Island:インザソム」「夢職人と忘れじの黒い妖精」などが上位であるものの,先述の全アプリ版と比較すると,値は少なめ。今年の新作アプリは女性ユーザーを最大限引き付けられなかったと見える。
とはいえ,定番アプリの力強さは健在で,配信から数年経過したアプリも定着しはじめ,そのうえで頭角を現す新作が多数生まれてきたことを踏まえると,2022年は引き続き,(ゲームアプリ業界において)よいお年だったと言えそうである。
2022年新作アプリ1位は『勝利の女神:NIKKE(ニケ)』
2022年は男性向けゲームが躍進
株式会社ゲームエイジ総研(代表取締役社長:光井誠一)は、国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行っています。ゲーム市場規模をまとめた定期刊行レポートとして「Monthly Game Trend Radar(マンスリー・ゲームトレンドレーダー)」の発刊、プラットフォーム別のアクティブユーザー数や、ネットワークサービスでのゲームに関する情報取得などのデータも収集しております。また弊社が運用しているマーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」では約240万名のスマートデバイスのユーザーのログを自動取得しており、動向やトレンドなども観測しております。
2022年も残りわずかとなりました。本年は円安の影響でApp Storeでは2019年の消費税の値上げから約2年ぶりの値上げが行われ、Google Playでも同様に、多くのアプリで値上げが行われました。
モバイルゲーム業界に大きな影響を与える出来事があった中ですが、今年も多くの新作アプリタイトルが配信されました。今回は今年配信された新作アプリを含めた2022年アクティブユーザー数などのデータをiGageでみていきます。
iGageの詳細はこちら:https://www.gameage.jp/igage/
最も多くのユーザーを獲得したのは、『LINE:ディズニーツムツム』
2022年1月から11月の期間で、それぞれのアプリの最大MAUをランキングしました。
最もユーザー数の多かったアプリは『LINE:ディズニーツムツム』の669.9万人。2位のアプリと比べると、230万人以上差をつけています。人気不動のIPと、スキマ時間などを利用してカジュアルに遊ぶことのできる点が、アクティブユーザーの獲得/維持に大きく影響を与えていると考えられます。
ほかには、『モンスターストライク』や『パズル&ドラゴンズ』、といった長期運営されているタイトルの一方、『プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat. 初音ミク』や『ウマ娘 プリティーダービー』といった、配信からあまり時間の経っていないタイトルなども見られます。このことから配信から経過した時間は、必ずしもアクティブユーザー数に大きな影響を与えるわけではないことがわかります。
それでは、男女別に2022年最もプレイされたデータを見ていきます。
男性で最も多かったのは、全体では2位の『モンスターストライク』が332.9万人。女性では、『LINE:ディズニーツムツム』が最も多く、452.1万人となっています。男女ではプレイされているアプリに大きな違いがみられ、男性側では『勝利の女神:NIKKE』のような美少女系ゲームが、女性側では『ディズニーランド ツイステッドワンダーランド』のような女性向けタイトルが、上位に入っています。そんな中、男女ともに上位に入っているのは、『Pokémon GO』となっており、男女問わず、多くのユーザーにプレイされていることがわかります。
2022年最もMAU(マンスリーアクティブユーザー)が多かった新作アプリは『勝利の女神:NIKKE』
続いて2022年に配信開始された新作アプリを見ていきます。
新作アプリでは最大MAU(マンスリーアクティブユーザー)が100万人を超えたアプリも目立ち、5タイトルが確認されました。その中でも2022年最も多くのMAUを記録した新作アプリは『勝利の女神:NIKKE』で117.0万人。わずか1万人差で『Apex Legends Mobile』が続いています。そのほかに最大MAUが100万人を超えたのは『ヘブンバーンズレッド』、『鋼の錬金術師 MOBILE』、『遊戯王 マスターデュエル』の3タイトルとなっています。100万人を超えたタイトルは、新規ゲームIP作品が2タイトル、既存のゲームIPが1タイトル、その他マンガ・カードゲームのIPが2タイトルと、特定の種類のIPに偏る傾向は見られませんでした。
それでは、男女別に2022年最もプレイされた新作アプリのアクティブユーザー数を見ていきます。
?男性で最も多いのは、『勝利の女神:NIKKE』となっており108.3万人。そこに『遊戯王 マスターデュエル』、『ヘブンバーンズレッド』が続きます。女性では『BTS Island:インザソム』の34.1万人が最も多く、それに『夢職人と忘れじの黒い妖精』、『鋼の錬金術師 MOBILE』が続きます。
男女を比較すると、最大MAUは圧倒的に男性ユーザーのほうが多くなっています。2022年、全アプリでの女性ユーザーランキングのMAUと比較すると、非常に少なくなっており、2022年は女性ユーザーを引き付ける新作アプリが少なかったことがわかります。
『勝利の女神:NIKKE』『ヘブンバーンズレッド』といった美少女系ゲームや、『遊戯王 マスターデュエル』といった、男性に人気の高いカードゲームのデジタルカードゲーム版。また、『鋼の錬金術師 MOBILE』や『ソードアート・オンライン ヴァリアント・ショウダウン』など、男性の支持率が高いIPをモチーフにしたモバイルゲームなど、2022年は男性ユーザー中心のアプリが躍進した年だったといえるでしょう。
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