日本の工芸品の新たな未来の風景を創出することを目的とした「プロダクト・ジャパン」と,
「テトリス」とのコラボレーションによる製品を展示・販売するイベント
「Product Japan meets Tetris」が,東京・銀座のArtglorieux GALLERY OF TOKYOにて,2018年6月6日まで開催中だ。
その初日となる本日(5月31日),今回のコラボの経緯やコンセプトなどを紹介する
「Product Japan テトリスとの出会い 日本の工芸品とテトリスのコラボレーション製品発表会」が,東京都内で開催された。
プロダクト・ジャパン 主催者 長江一彌氏
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発表会の冒頭では,プロダクト・ジャパンの主催者である
長江一彌氏が同団体の概要を紹介。それによると,長江氏自身,愛知・瀬戸にて陶磁器の製造・販売に携わっているため,近年は陶磁器作り,ひいては日本工芸の後継者不足をヒシヒシと感じているとのこと。
「このままでは日本の工芸が途絶えてしまう。これから未来に向かうためには何をするべきか」と考えた長江氏は,2年ほど前からプロダクト・ジャパンとして,工芸製品に新たな価値を付加していく取り組みをスタートしたという。
プロダクト・ジャパンの取り組みや,ロゴの意図するところなども紹介された
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ブループラネットソフトウェア CEO マヤ・ロジャース氏
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続いて登壇した「テトリス」のライセンスを管理するブループラネットソフトウェア CEOの
マヤ・ロジャース氏は,同タイトルが2019年に35周年を迎えることを紹介。
またロジャース氏は,海外では「テトリス」をデザインの一つとして捉えており,テトリミノをあしらったアパレル製品や雑貨,インテリアなど,さまざまな製品が販売されていることに言及。そのため,今回発表された日本の工芸品とのコラボ製品に関しても「世界中の人々が一目見ただけで『テトリス』だと分かるでしょうから,それが日本工芸の魅力を伝えるきっかけになると嬉しい」と期待を語った。
長江氏は今回のコラボについて,「ずっと『テトリス』をゲームとして捉えてきたが,いろいろ学んでいく中で,もっと奥深い存在であることを知った」と振り返り,「日本の工芸製品とかけ合わせることで,新しい価値が生まれると考えた」とコメント。
さらに「テトリミノそれぞれが持つ意味や,それらを立体にしたときにどうなるのか。作れば作るほど,その難しさに気づかされたが,実現したときの感動は大きかった」とも話していた。
またロジャース氏は,今回のコラボの話を聞いたとき,「これは素晴らしい取り組みになる」と直感したという。すなわち日本の工芸製品が誇る高いクオリティが,「テトリス」と合わさることによって,世界中の人々に愛されるビジョンを抱いたというわけである。実際,日本の工芸製品をまったく知らないブループラネットソフトウェアのスタッフが初めて今回のコラボ製品を目の当たりにしたとき,「こんなものは見たことがない」と感嘆の声を上げたそうだ。
さらにロジャース氏は「『テトリス』はロシアで生まれたゲームだが,その魅力を広く伝えるのに大きく貢献したのは日本のゲーム業界。その意味では,当初から『テトリス』と日本は縁の深い関係だったのでは」とも話していた。
会場では,コラボ製品の一部が紹介された。京都・高野竹工の西田隼人氏(左)は,自身がプロデュースした「竹重箱」について,「普段作っているものとは全然違うので,戸惑いながら何とか形にできた」とコメント
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「テトリス積木パズル(曲木蓋付き)」を手がけた岐阜・YURIKAZE 代表/工芸コーディネーター 蓑谷百合子氏(右)は,当初,平面のパズルを考えていたそうだが,職人からの提案により立体になったというエピソードなどを披露した
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長江氏は,この発表会で紹介された竹重箱とテトリス積木パズルの仕上がりを見たときに,「これは製品としてうまくいくのでは」と感じたという
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発表会の最後には,ロジャース氏が「このコラボをきっかけに,日本工芸を世界中に広げていきたい」と改めて意気込みを見せた。そして長江氏が「このチャンスを活かして,新たな日本工芸の世界を広げていきたい,盛り上げていきたい」と述べて,発表会を締めくくった。
「Product Japan meets Tetris」で展示・販売されているコラボ製品(一部)
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「Product Japan meets Tetris」には「テトリス」の歴史に関する展示もある
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