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韓国のゲームショウ「2018 PlayX4」が開幕。会場に多く出展されているのはPCオンラインゲームでもスマホゲームでもなく……?
PlayX4は,もともと「Korea Serious Game Festival」として2009年にスタートしたイベントだ。途中で「GOOD GAME SHOW」と名を変え,2016年からはPlayX4として展開されて今に至る。韓国内外のデベロッパとバイヤー,パブリッシャをつなぐ場となることを目標に開催されており,2017年の公式発表では,173社のデベロッパと131社のバイヤー・パブリッシャが出展したという。
韓国のゲームショウというと,例年11月にプサンで開催されている「G-Star」が思い浮かぶが,PlayX4の会場であるKINTEXはソウル郊外にあるので,地理的に開催場所が大きく離れている。また,G-Starはゲームメーカーがスポンサーになることが多く,昨年はネクソングループがメインスポンサーだったが,PlayX4はキョンギド(朝鮮半島中西部に位置する行政区)が主催しているのも特徴と言えるだろう。ホールを分けてB2B会場,B2C会場が用意されているのは,G-Starと同様だ。
韓国のゲームショウ(というより,ゲーム市場)というと,PCオンラインゲームが強いイメージがある。近年は,さすがにスマホゲームに注力するメーカーが多くなったものの,それでもG-Starの時期には,PCオンラインゲームの新作が飛び出してくるものだ。
筆者は毎年G-Starを取材しているので,2018 PlayX4も似たような雰囲気を想像していたのだが,まったく違っていた。まずPCオンラインゲームの出展に関しては,少ないどころかまったくないと言っていい。目立った新作タイトルの発表や試遊台は見られず,ハードウェアメーカーのブースで「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」や「リーグ・オブ・レジェンド」が触れるぐらいだろうか。
では,そのぶんスマホゲームが大半を占めているのかというと……それも違う。スマホゲームの試遊も数えるほどしかないのだ。
2018 PlayX4の会場に出展されていたブースをざっくりとした印象で分けてしまうと,3割がアーケード,2割がVR,2割がハードウェア,残った3割がスマホゲームやコンシューマ,物販,専門学校などといった感じだ。5月10日は平日だが,会場には制服で(おそらく団体で)来場した学生達の姿が見られ,その多くはアーケードゲームのコーナーで遊んでいた。
会場に出展していたいくつかのメーカーに聞いたところ,こうした出展になったのは近年のことと話していたが,韓国といえばPCオンラインゲーム(+近年ではスマホゲーム)と思っていた筆者としては,興味深い内容だった。
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