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印刷2016/08/16 13:15

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デジタルハーツが新たなデバッグサービス「VR酔いスコアリングサービス」の提供を発表

 デジタルハーツは本日(2016年8月16日),新たなデバッグサービスとして「VR酔いスコアリングサービス」の提供を開始すると発表した。

画像集 No.001のサムネイル画像 / デジタルハーツが新たなデバッグサービス「VR酔いスコアリングサービス」の提供を発表

 VRコンテンツが抱える問題の1つとして取り上げられる「酔い」は,視覚の移動によって体が本当に動いているように感じてしまう「ベクション」(視覚誘導自己運動感覚)が過剰に働くことで引き起こされるものとされている。ゲームなどの映像コンテンツでは,それを映し出すディスプレイの大きさによって度合いが変わってくるのだが,いわば360度がディプレイとなるVRでは,プレイヤーが受けるベクションの影響も大きくなる。

 こうした問題を解決すべく,VRコンテンツの開発者達は奮闘しているわけだが,結局のところ酔いの感じ方は人それぞれなので,開発者が酔わなかったからといって,万人が安心して遊べるコンテンツになっているという保証にはならないわけだ。
 要するに,酔いを検証するにはマンパワーが必要になるわけで,大手企業ならまだしもインディーズ系デベロッパにとって,そういった検証を自分達だけで行うのは難しい。

 デジタルハーツの発表によると,今回のデバッグサービスにおいては,同社に在籍している8000名以上のテスターによって検証が行われるとのこと。そこで定量化された「酔いやすさ」データを開発者に提供することで,VRコンテンツのクオリティ改善につなげていくというわけだ。詳しいサービスフローなどは,以下のリリース文で確認してほしい。

「VR酔いスコアリングサービス」概要ページ


デジタルハーツ、「VR 酔いスコアリングサービス」の提供を開始
〜「酔いやすさ」の定量化を実現、「VR 酔い」対策をサポート〜

株式会社ハーツユナイテッドグループ(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長 CEO:宮澤 栄一、東証第一部:証券コード3676)の子会社である株式会社デジタルハーツ(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役社長 CEO:山本純、以下、「デジタルハーツ」)は、平成28年8月より、「VR酔いスコアリングサービス」の提供を新たに開始いたしますので、お知らせいたします。

デジタルハーツは、主にコンシューマゲーム・モバイルコンテンツ・アミューズメント機器を対象に、ユーザー目線による動作テストを通じて不具合を検出・報告する「デバッグサービス」を提供しております。昨今、ゲーム業界においては、相次いでVRヘッドマウントディスプレイが製品化されていることを受け、VRコンテンツの開発が進んでおり、特に、平成28年10月に発売が予定されている「PlayStation®VR」においては、国内35社をはじめ全世界で230社以上の企業が参入を表明するなど、大きな盛り上がりを見せております。

このような状況のもと、VR コンテンツにおいては、画面の奥行や重なり、動作スピード等にわずかでも違和感がある場合、ユーザーの不快感や疲労感、及び「VR 酔い」といった現象を引き起こすことから、従来のコンテンツ以上に高品質な製品開発が必要不可欠となっており、このため、デバッグの重要性が高まるとともにその需要が拡大しております。この流れを受け、デジタルハーツは、今後増加が見込まれるVRコンテンツのデバッグ需要に備え、いち早くVRコンテンツ専属デバッグチームを結成し、サービス提供実績を積むとともに、VRコンテンツのデバッグで必要とされる特有の技術・ノウハウに関する研究を進めて参りました。

なかでも特に、VRコンテンツ特有の課題である「VR酔い」を軽減するためには、幅広いユーザー層の体感差を考慮したコンテンツ開発が求められることから、デジタルハーツでは「VR酔い」に着目し、在籍している8,000名を超えるテスターのうち性別・年代等が異なる多種多様な人材により、様々なジャンルのVRコンテンツの検証を実施することで、抽象的な概念であった「酔いやすさ」の定量化及びそのデータの蓄積に取り組んで参りました。

この度、これらの研究成果として、頭痛・眩暈・唾液量・発汗量等、学術的な知見に基づき項目化された生体情報のプレイ前後を評価・比較・分析することで、「酔いやすさ」の定量化を実現するとともに、その蓄積されたデータから、ジャンルや想定ユーザーの特性を反映した総合的な「VR酔い」に対する評価を可能とし、新たに「VR酔いスコアリングサービス」として、本サービスの提供を開始することといたしました。

「VR酔いスコアリングサービス」は、調査対象であるVRコンテンツが一般的に酔いやすいものか、ユーザーが継続してコンテンツを利用するにあたり適正であるか等を、「酔いやすさ」を表す項目別に評価方式で数値化し、調査結果レポートとしてご提供いたします。また、調査結果に加え、「VR酔い」の数値が高く出た項目においては、アクション別の分析を行い、「VR酔い」とゲーム性・没入感の相関性を考慮した具体的な改善提案を実施することで、VRの魅力を最大限活かしたコンテンツ開発を支援いたします。

当社グループは、今後も、これまで培ってきた独自のノウハウや強みを活かし、新たな産業の創造及び競争力の強化に努めるとともに、高品質な製品開発を支援することで、企業価値のさらなる向上を目指して参ります。

(※)各社の会社名、サービス・製品名は各社の商標または登録商標です。

【サービスの特徴】
◯対象となる VR コンテンツにあわせ、8,000 名を超える豊富なテスターの中から、乗りに酔いにくい、3D 酔い経験がない等の条件を設定し、検証に最適なチームを編成

◯VRコンテンツのデバッグを通じ蓄積してきた豊富な「VR 酔い」に関するデータを活用し、効率的かつ具体的な改善施策を提案

◯ゲームのデバッグに精通したテスターがコンサルティングを担当することにより、VR の魅力を最大限活かしたコンテンツ開発を強力にサポート


【サービスフロー】
◯STEP 1 モニタリング
乗り物に酔いにくい等一定の条件を満たした人員でグループを構成し,調査を実施

◯STEP 2 スコアリング
収集したデータを分析し,項目別に数値化することでトータルスコアを算出

◯STEP 3 トータルスコアが基準値を下回った場合 合格:「酔いにくい」タイトル認定
VR酔に対する品質はクリア

◯トータルスコアが基準値を上回った場合 不合格:改善に向けたコンサルティング
VR酔いの数値が高く出たアクション別の分析を行い,具体的な改善施策を提案

※その他のサービスの詳細はこちらをご覧ください。

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