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[E3 2016]転換期を迎えた「E3 2016」が2016年6月14日〜16日,ロサンゼルスで開催
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印刷2016/06/13 04:00

イベント

[E3 2016]転換期を迎えた「E3 2016」が2016年6月14日〜16日,ロサンゼルスで開催

 北米最大規模のゲームイベントE3 2016が,2016年6月14日〜16日,ロサンゼルスのコンベンションセンターで開催される。

 イベントを主催する北米のゲーム業界団体ESA(Entertainment Software Association)の発表によれば,昨年の「E3 2015」には,109の国と地域から5万2200人のゲーム関係者が集まり,300以上のメーカーが1600以上のタイトルや製品を発表したとのこと。この5万2200人という数字は,大規模イベントとして復活した2009年以降のE3としては初となる5万人超えであり,今後の弾みになるはずだった。
 公式サイトを見る限り,確かに今年もMicrosoftやSony Interactive Entertainment America,そしてNintendo of Americaといったプラットフォームホルダーを始めとして,Electronic ArtsやBethesda Softworks,Ubisoft Entertainmentといった欧米の大手ゲームメーカーが出展社リストに名を連ねており,例年どおりの規模での開催になりそうに見える。

画像集 No.001のサムネイル画像 / [E3 2016]転換期を迎えた「E3 2016」が2016年6月14日〜16日,ロサンゼルスで開催

「E3 2016」公式サイト


 ところが,今回の「E3 2016」会場は,昨年までとは様変わりする。まず,いつもならSouth Hallのエントランスから入ってすぐ,大きなブースを構えていたElectronic Artsが今年は出展をとりやめ,その代わりに,一般向けの自社イベント「EA Play」を6月12日〜14日,会場近くのイベントスペースと,イギリスのロンドンで行うと発表した(関連記事)。
 さらに,ActivisionとDisney,そしてWargamingが相次いで出展を辞退している。Electronic ArtsとActivisionについては,公式サイトの出展者リストに名前があるため,ブース出展をしないだけで商談などは行い,さらにプラットフォームホルダーのブースにタイトルが展示される可能性があるが,DisneyとWargamingについては完全な欠席であるようだ。

 ご存じのように,E3は流通関係者やゲームメディアのみが参加できるクローズドイベントであり,基本的に一般入場者は認めていない。しかし,SNSや動画投稿サイトが日常的になった今,個人の情報発信能力は格段に向上し,例えばTwitterのツィートがゲームの人気を測るバロメータとして機能するようになった。ゲームそのものも,売り切りからオンラインで継続的にサービスを行っていくタイプにシフトしつつあるため,6月のE3で大々的に発表して世間の注目を集め,12月のショッピングシーズンに発売するという従来のライフサイクルが適用しづらくなっている。
 ゲームメーカーにとって,高額な出展費用をESAに支払い,一部の人々に見せるためだけにE3に出展する意義が薄れてきた。

 ここ数年は,プラットフォームホルダーや大手メーカーがE3開催前に行うプレスカンファレンスの模様がストリーミング配信され,プレスでなくとも,家にいながら最新情報にアクセスできるようになった。膨大な視聴者を集められることから,主催するメーカーの重大発表はほとんどこの配信で行われ,E3会場がオープンしたときには,すでに情報はあらかた発表済みという状況が続いている。「E3のようなトレードショウは本当に必要なのか?」という議論も繰り返されてきた。

E3 2016のプレスカンファレンス&ストリーミング配信情報まとめ。今年はどんな驚きの発表が飛び出すのか


 こうした実情についてはESAも認識しているようで,2016年のE3では,史上初となる一般向けイベント「E3 Live」を併催する,とESAがアナウンスしたのだ。E3 2016開催のわずか3週間前という発表タイミングは,かなりドタバタした印象を与えるが,6月14日〜16日にコンベンションセンターに隣接するイベント施設「L.A. Live」で行われるE3 Liveでは,ゲーム試遊のほか,音楽ライブや関連グッズの販売が行われるという。無料配布されたチケットは,すでに3日ぶんがすべて売り切れで,北米ゲーマーの感心も高い。

画像集 No.003のサムネイル画像 / [E3 2016]転換期を迎えた「E3 2016」が2016年6月14日〜16日,ロサンゼルスで開催

 E3が大きな変革期に差しかかっていることは間違いなく,2016年はそれがドラスティックな形として現れた。ネガティブな見方をすれば,「E3の衰退」のようだが,本当にそうなのかはまだ,行ってみるまで分からない。すべてのメーカーが事前にプレスカンファレンスを行うわけではなく,E3に合わせて新情報を開示するところもある。EAとActivisionがいないのはインパクトが大きいが,業務内容を変えつつあるDisneyと,オンラインタイトルがメインのWargamingはある意味,想定の範囲内だ。Ubisoft EntertainmentやSquare Enix,Bethesda Softworksなどは今年もブースを出展するし,Deep SilverやCD Projekt REDなどのアクティブな欧州系メーカーは,北米大手が出なくなって露出のチャンスが増えたと考えるかもしれない。
 各メーカーの動向については,6月6日に掲載した週刊連載「Access Accepted第501回:大きな期待と不安が交錯する『E3 2016』」でお伝えしているので,参考にしてほしい。

 今年も4Gamerは取材班を現地に送り,最新情報をお届けする。上記のようにE3 2016が大きく変化する理由の一端は,やや大げさに言うなら「ゲームメディアによる従来のやり方では,潜在購買層にリーチしない」という判断が働いたわけだ。メディアに代わってSNSやストリーミング配信が選ばれたわけで,読者には直接関係ない話だが,今回のE3はゲームメディアの存在意義も問われている。取材のあり方などを含め,我々もこれまで以上に力を入れるつもりなので,ぜひお楽しみにネ♥

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「E3 2016」公式サイト

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