業界動向
コーエーテクモが大幅な組織変更へ。新事業部でシブサワ・コウ,ω-Force,TeamNINJA,ガスト,ルビーパーティーという5つのブランド別組織が生まれる
新たな組織は“ブランドとIPを主軸にした”ものとすることが目的とされており,今回の組織変更はかなり大がかりなものとなっている。詳細は発表資料(※pdfファイル)を読んでもらうとして,キモとなりそうな部分をピックアップしてお伝えしよう。
まず同社のソフトウェア事業部,ネットワーク事業部,メディア事業部が統合され,エンタテインメント事業部となる。そこに,5つのブランドグループが生まれる。具体的には,「シブサワ・コウ」「ω-Force」「TeamNINJA」「ガスト」「ルビーパーティー」の5つ。大雑把にいえば,信長の野望や三國志などの歴史ゲームや「Winning Post」などがシブサワ・コウブランド,無双系ゲームがω-Forceブランド,「NINJA GAIDEN」や「DEAD OR ALIVE」などがTeamNINJAブランド,アトリエシリーズなどがガストブランド,アンジェリークや金色のコルダなど女性向けタイトルがルビーパーティーブランドといった形で,分かりやすいといえば分かりやすい。コーエーテクモゲームスとしては,現行の「ゲームソフト」「オンライン・モバイル」「メディア」という分野別組織をブランド別組織として再編することで,意思決定の迅速化や柔軟なリソース配分などを実現したい考えだ。
そして,人事体制変更により新たに生まれる上記の各ブランドグループに,ブランド長が就任する。いずれもほかの役職との兼務となるため各役職名は割愛するが,シブサワ・コウブランド長は藤重和博氏,ω-Forceは小笠原賢一氏,TeamNINJAは早矢仕洋介氏,ガストは鯉沼久史氏,ルビーパーティーは襟川芽衣氏となっている。
既存事業部が行っている業務が各ブランドグループに移管されるなどの変更も行われるが,なにはともあれブランド別組織の採用が,今回の組織変更のポイントだろう。これとは別に技術・システム部門の統合も行われており,上記の複数のブランドグループはブランドとIPの展開に集中し,統合後の技術支援部が,技術研究やネットワーク,セキュリティ,各種システムをまとめて管轄するという形のようだ。
「組織変更及び人事異動に関するお知らせ」
(※pdfファイルが開きます)
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