セガとBBC Worldwideによる共同プロジェクト
「Orbi」(オービィ)の概要発表会が,本日(2013年5月29日),東京都内で開催された。
Orbiとは,BBCが50年にわたり制作しつづけてきた自然番組のコンテンツ群である「BBC EARTH」の映像を用い,
全世界の自然や生命の姿を体験できるエンタテインメント施設である。
本発表会では,「Orbi」の魅力が紹介されるとともに,その第1号店として,
「Orbi Yokohama」が神奈川県横浜市の商業施設「MARK IS みなとみらい」(※)に2013年8月19日に開業することが明らかにされた。
※MARK IS みなとみらいは2013年6月13日にオープン予定
■Orbi Yokohama 施設概要
名称 Orbi Yokohama(オービィ横浜)
開業日 2013年8月19日(月)
場所 MARK IS みなとみらい 5F・6F
(神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目5番1号)
営業時間 10:00〜23:00(最終入場 21:30)
入館料 大人(高校生以上) 2600 円/小中学生 1300円,幼児(4歳以上)500円,シルバー(60歳以上) 2000 円
面積 4779m2(1445坪) ※一部2層
収容人数 1500人
所要時間 :約2時間
URL:http://orbiearth.com/jp/
写真左から,宗方 謙氏(BBCワールドワイドジャパン 代表取締役社長),鶴見尚也氏(セガ 代表取締役社長 COO),長谷川敦彦氏(セガ エンタテインメント施設事業部 クリエイティブディレクター)
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鶴見尚也氏
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発表会では,冒頭にセガ 代表取締役社長 COOの
鶴見尚也氏が挨拶。鶴見氏は,Orbiのコンセプトを,世界最高峰の自然映像を用い,来場者を都会の真ん中から一瞬にして自然環境の中に連れて行くことだと説明。斬新でインタラクティブなテクノロジーにより,
現実世界では巡り会えない圧倒的な臨場感を味わえるとアピールした。
なおOrbiとは,球体(orb)と軌道(orbit)という2つの言葉をミックスした造語とのこと。
宗方 謙氏
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続いて,BBCワールドワイドジャパン 代表取締役社長の
宗方 謙氏が登壇し,BBC EARTHの説明を行った。
BBC EARTHとは,BBCで制作された自然番組コンテンツ群を統合するブランドで,「プラネットアース」や「ブルー・プラネット」など,数多くの人気シリーズを生み出してきた。
宗方氏は,これまでBBC EARTHは自然界の素晴らしさを映像化し,映画館やコンサートホールでの上映,さらに拡張現実(AR)など,幅広い手法で多くの人々に伝えてきたと,その歴史を振り返る。
そしてOrbiは,BBCの「次のステップ」として重要なプロジェクトであり,体感型事業としてはかつてない規模のものになるのだという。
続けて宗方氏は,Orbiによって,
人々は地球の自然を全身で体験することが可能になると力強くコメント。より多くの人々にとって,大自然の世界が身近なものになれば嬉しいとまとめた。
BBC EARTHとOrbiについて,BBC英国本社からのビデオメッセージも上映された
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長谷川敦彦氏
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ここで,セガ エンタテインメント施設事業部 クリエイティブディレクターの
長谷川敦彦氏から,Orbi Yokohamaの施設概要が紹介された。
長谷川氏はまず,Orbiは映画館でも水族館でもテーマパークでもない,新しいスタイルを目指したプロジェクトであると説明。「ほかにはない体験価値」「ほかにはない体験ストーリー」をコンセプトに掲げ,大自然の神秘を全身で感じられ,
究極の没入体験を楽しめる“大自然超体感ミュージアム”になると述べた。
コンセプトの一つである「ほかにはない体験価値」とは,エンタテインメント性とドキュメンタリー性を兼ね備えた,いわばテーマパークと博物館を融合させたようなものだという。BBC EARTHの自然に関する専門知識と,セガの最先端技術があればこそ,Orbiが実現できたというわけだ。
また,Orbiは「Pre-SHOW」「Main-SHOW」「Post-SHOW」という3つのエリアで構成されており,各エリアで「発見」「感動」「探求」を得られることで,「ほかにはない体験ストーリー」を提供するという。
入場後,最初に遭遇する「Pre-SHOW」エリアでは,地球上のさまざまなシーンを舞台にした,12種類の「エンタテインメントエキシビション」を体験できる。
「4万キロにおよぶ地球上空の飛行体験」「130万頭のヌーの群れの中にいるような体験」「浅瀬から深海までをめぐる海中遊泳体験」「体感温度−20℃の極寒体験」などのエキシビションでは,カメラ認識センサーや振動装置,送風機なども使われている。映像と音響だけでなく,
体全体で感じられるのが特徴だ。
130万頭で移動するヌーの群れの中にいるような体験ができる映像。四方がスクリーンに囲まれており,振動や立体音響,衝撃波を駆使した,迫力ある体験が可能だ
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地球上を飛行体験できるエキシビションでは,地球1周に相当する4万キロを移動する体験ができる
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体感温度−20℃の極寒体験ができるエリア。室温を下げた特殊な部屋で,突風を起こす送風機や吹雪の映像を使い,極寒の地を再現している
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「動物 等身大百科」では,カメラ認識センサーが用いられており,動物とコミュニケーションをするような感覚で生態を学べるようになっている
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浅瀬から深海までをめぐるかのように海中の旅を満喫できるエリアもある。フォグスクリーンを使った立体的な演出が特徴
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2013年秋には,AR端末を使った館内周遊ツアーも用意される予定。各エキシビションでAR端末をかざすと,野生動物の詳しい情報などを見られるようになる
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「Main-SHOW」エリアには,1枚のフロントスクリーン(幅40m×高さ8m)と2枚のリアスクリーン(幅5.3m×高さ3m)が設置されており,OrbiのためにBBC EARTHが制作した完全オリジナルの映像が上映される。こちらも映像や音響だけでなく,霧発生装置,フラッシュライト,匂い発生装置などの各種装置を使い,全身の感覚を刺激する演出がなされるとのこと。
ちなみに,通常の映画館のスクリーンは画面比率が16:9のサイズになっていることが多いが,「Main-SHOW」で使われているスクリーンは,画面比率5:1の横長サイズだ。これによって,視界が映像で包み込まれるような,臨場感あふれる映像を提供できるのだそう。
なお長谷川氏は,発表会後の質疑応答で,施設内のコンテンツ類は定期的に更新され,とくに「Main-SHOW」の映像は,年間2〜3本のペースで制作予定だと話していた。
最後の「Post.SHOW」は,Orbiの体験を振り返って余韻に浸れるエリアだ。BBC EARTHの映像がどのようにして撮影されたのか,その舞台裏を紹介するメイキングコーナーのほか,カフェやオフィシャルショップも常設される。
冒頭でも書いたように,第1号店となるOrbi Yokohamaは,2013年8月19日にオープンする予定だ。Orbiではどのような“世界初”の体験ができるのか,今から非常に楽しみである。