UQコミュニケーションズは,メディア向けイベント「UQコミュニケーションサロン」を本日(2016年6月23日)開催した。
今回のイベントでは,同社代表取締役社長である
野坂章雄氏から,UQ mobileにおける夏商戦に向けた取り組みが発表された。本稿ではその模様をお伝えしよう。
※記事内の金額は,特記がない限りすべて税別です。
UQコミュニケーションズ 代表取締役社長 野坂章雄氏
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UQコミュニケーションズといえば,モバイルデータ通信のWiMAX/WiMAX2+で知られる会社だが,UQ mobileとして格安SIMを提供するMVNO(Mobile Virtual Network Operator/仮想移動体通信事業者)でもある。
UQ mobileは,2014年10月にKDDIバリューイネイブラー(KVE)にUQブランドを提供する形で始まったが,2015年10月にKVEと合併し,スマートフォン事業を開始した。
同社では,高速モバイルインターネット通信のWiMAXで業界を牽引してきた実績と,主要家電量販店と連携した営業力の高さをウリにしている。WiMAXで培ったノウハウをUQ mobileに注入していくことで,スマートフォン事業でのシェア拡大を狙っていく構えだ。
ちなみに,WiMAX2+のモバイルルーター事業では,4×4 MIMOとキャリアアグリゲーションによる最大440Mbpsの高速化を目指しているが,野坂氏は2016年内に実現できるのではないかと話していた。
UQ mobileの目指すところは,大手キャリア3社(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク)と,格安をウリにした新興MVNO勢との中間で,価格と価値のバランスが取れた“第3極”だという。
UQ mobileでは,2016年2月から「ぴったりプラン」というサービスを提供している。これは,月あたり最大1GB,無料通話最大30分で,指定端末の購入,他社携帯からの乗換などの割引を適用した場合,端末料金込みで月額2980円からになるというもの。野坂氏は,大手携帯キャリア(※スライドではソフトバンク)における同程度のプランよりも安くなると説明した。このプランが女性層に人気を博しているそうで,加入実績で女性比率が44%と,SIMのみを提供する従来プランの比率よりも1割強高くなっているとのこと。
さらに同社では,新規・MNP(Mobile Number Portability)での加入者向けに,月のデータ通信量を最大25か月間2倍にするキャンペーンを4月から「ぴったりプラン」「たっぷりオプション」で実施している。両プランともに,7月1日からは無料通話分を2倍(最大25か月間)にし,月額基本料を1000円割引(最大1年間)するプランが提供される。
野坂氏は,音声通話が最大60分だと少なく見えるかもしれないが,データでは最大60分で約8割のユーザーをカバーできるとのこと。
また,ぴったりプランには,送受信の速度が制限される代わりに月々のデータ容量を消費しない「節約モード」が用意されている。こちらは,本日より配信される「UQ mobileポータルアプリ」を使えば,モードを簡単に切り替えられるとのこと。なお野坂氏は,節約モード時の速度は最大300kbpsだが,他社MVNOの最大200kbpsより速く設定されている点をアピールしていた。
スライドでは「SNS データ消費ゼロ」をうたっているが,スライドを見る限り,節約モードのオンオフを切り替えているだけなので,特定のSNSで適用される形ではなさそうだ。要するに,Webの閲覧,ショートメッセージや写真のやり取り程度であれば,節約モードでの利用がお得ということだろう
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なお,UQ mobileでは7月1日より,「Try UQ mobile」というサービスを開始する。こちらは,最大15日間無料でUQ mobileのサービスを試用でき,通信品質を実際に確認できるというもの。端末とSIMのセットまたはSIMのみをレンタル可能だが,音声通話非対応のデータ通信のみのプランで提供される。利用の際は,20歳以上で本人名義のクレジットカードでの登録が必要といった条件があるので,
公式サイトで詳細を確認してほしい。
端末周りでは,「マンスリー割」に注目だ。マンスリー割は,UQ mobileで提供するオリジナルスマートフォンのみならず。SIMフリーのスマートフォン,さらには中古スマートフォンにも適用される。
中古スマートフォンに関しては,全国のゲオモバイル/ゲオショップの計79店舗から導入され,「ぴったりプラン」との同時契約で最大1万2000円の割引が適用される。端末に関しては,サービスを利用可能なスペックを満たしているかなどのフィルタをかけるため,すべてではなく一部端末に限定されるとのこと。
オリジナルスマホとしては,第3弾となる「DIGNO L」のみの発表に留まったが,今後はラインナップをより拡充していくという。
UQ mobileオリジナルスマホの第3弾として,京セラの「DIGNO L」が追加される。販売は7月28日からで,カラーはコーラルピンクとカシミアホワイトの2種類。防水・防塵対応で,泡のハンドソープで洗ったり,濡れた手で操作したりできるのが特徴だ
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そのほか野坂氏は,auとの連携を強化して,UQ mobileを取り扱う店舗数を1000店舗に拡大し営業力を強化するとした。主要家電量販店以外の携帯電話販売チェーンなど取り扱い店舗を増やしており,6月23日時点で420店舗になったとのこと。
また,店舗スタッフをサポートする「セールスアシストセンター」を紹介。サービス案内から契約の締結までセンター側が電話で対応し,店頭スタッフは本人確認や端末登録作業を行う形にすることで,取り扱い店舗数が拡大して顧客対応の品質が下がることを防ぐ狙いだ。
夏商戦に向けたプロモーションも発表。堀田 茜さんを起用した新CMは7月8日から全国11地区でオンエアされる
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発表会のレポートは以上となる。発表されたスマートフォンの新製品や新料金プランは想定の範囲内という感じだったが,同社がWiMAXで行っていた無料レンタルのスマートフォン版となる「Try UQ mobile」は注目だ。
MVNOの格安SIM導入時に,実際に使うときにつながるかどうか,速度低下は起きないかといった面が不安視する人は多いだろう。実際にUQ mobileの端末をレンタルして通信品質を確かめられるというのは,導入を検討している人にとって魅力的に映るはずだ。格安SIMの導入を検討している人は,UQ mobileの実力がどの程度なのか,「Try UQ mobile」がスタートする7月1日以降,試してみるといいかもしれない。