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印刷2015/04/02 19:57

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App Storeでコンテンツ配信価格が変更か。アプリによっては実質値上げとなるケースも? 

 本日(2015年4月2日),「App Storeで24時間以内にアプリが値上げされる?」という話題が,各種SNSや各種メディアを賑わせている。
 これは,Appleの開発者向けコンテンツ管理サービスである「iTunes Connect」で告知されたようで,アプリ開発者などが公式サイトやTwitterなどのSNSで情報を発信している。

 素人考えだと,アプリやアプリ内課金の金額を決めているはずのパブリッシャが,「値上がりしてしまう」というのは不思議な話である。
 筆者は実際にiTunes Connectを利用していないので推測交じりとなるのだが,おそらくは,パブリッシャが設定できるアプリ本体やアプリ内の金額は米ドル基準で,App Storeやアプリ内での購入時は,それに(App Storeで設定された)日本円の為替レートをかけて表示される仕組みなのではないだろうか。Appleが決定した為替レートが自動的に反映されてしまうのであれば,アプリのパブリッシャが意図しない価格変動が発生するのもうなずける話だ。

 なお,今回「値上げ」という話が大勢を占めているのは,為替でこのところ円安傾向が続いており,現在のレートが1米ドル=120円前後で推移しているため,App Storeの最低単価である100円(=1米ドル?)が120円(かそれ以上)になるという推測に基づいていると思われる。

 ただし,配信価格が変更されるからといって,値上げになるとは限らない。価格が最低単価に設定されている場合は影響を避けようがないが,アプリ内課金などでは,有料アイテムなどの金額の見直しや販売個数を調整するなどして,価格改定前の基準が保たれる場合もあるからだ。

 App Storeでの価格改訂は2013年10月にも行われており,その際も多くのパブリッシャが改定後に価格の調整を行っていた。
 例えば,ガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ」では,App Storeの改定で価格が上昇したのち,10月21日に魔法石の価格が見直された
 改定前→App Store改訂後→価格見直し後の価格は,魔法石1個(85円→100円→100円),魔法石6個(450円→500円→500円),魔法石12個(850円→1000円→900円)は最終的に値上がりしたものの,魔法石30個と60個は改定前の価格と同額に戻り,最高額の魔法石85個(5200円→5800円→5000円)は値下げとなった。

 Appleによる価格改定が適用されれば,すべてのアプリ(およびアプリ内課金)で「値上がり」する可能性は高いが,(最低単価に設定されているアプリ以外)その後ずっとその価格が維持されるとは限らない,とも言えるわけだ。
 今回の騒動でも,アプリ開発者の中には,改定後に値上がりになった場合は値下げして元の価格をキープするとSNSで表明していたり,改訂に備えて有料アプリの配信を一時停止していたりするケースが見られる。

 今,App Storeでアプリを購入しようと考えている人は,インターネットを飛び交っている「値上げ」という文言にただ踊らされるのではなく,しっかりと検討したうえで購入するかどうかを決めてほしい。

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