2017年9月5日,オーストラリアのシドニーにて,Microsoft主催のプライベートイベント
「Xbox Showcase」が開かれ,国内発売が明らかになったばかりの
「Xbox One X」をはじめ,今後のアップデートやタイトルラインナップが各国のゲームメディアに披露された。
4Gamerでは昨日(9月19日),Showcaseに出展されていた
「Forza Motorsport 7」(
PC/
Xbox One)の
取材記事を掲載しているので,こちらも合わせてご覧いただきたい。
Showcase会場はシドニー・オペラハウスを対岸に見る「Luna Park」。アジアやオセアニアのゲームメディアが歴史ある遊園地に集まった
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海外市場と同じく2017年11月7日の国内発売が明らかになった最上位モデル「Xbox One X」を筆頭に,Xboxファミリーが展示されていた
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2017年10月5日に国内発売が開始される「Xbox One S 1TB Minecraft リミテッド エディション」と特別デザインのXbox ワイヤレス コントローラー(関連記事)
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開幕の挨拶を行ったJeremy Hinton氏(Microsoft Xbox Business Lead,Asia)。Xbox One Xについて,ロード時間の短縮やフレームレートの安定,より高い解像度といった強みを挙げると共に,仮に4K対応ディスプレイでなくても強化されたビジュアルの恩恵を受けられるとアピールした
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Kevin Gammill氏(Microsoft Xboxエンジニアリングチーム)
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Showcase会場では,Xbox One Xの開発に携わったエンジニアリングチームの
Kevin Gammill氏に話を聞く機会を得た。
プレゼンテーションでは「Xbox One Xが目指したもの」として,
「Power」「Compatibility」「Craftsmanship」を挙げた。これらはE3 2017の発表以来,さまざまな場でアピールされているポイントだ。こうした目標を達成したことで,Xbox One Xは「コンシューマゲーム機史上,最もパワフル」でありながら,従来のXbox OneやXbox One S,周辺機器との互換性を保っている。
続けて,「True 4K」「8+ million Pixels」「HDR」といったXbox One Xの強みを提示したGammill氏は,Xboxファミリーの最上位モデルを「キャンバス」と喩えた。Xbox One X上にさまざまなアート(ゲームや映像)が描かれることを目指したということだ。
1080p出力(上)と4K出力をサンプリングして1080p対応ディスプレイに映したときのイメージ(下)。少々分かりにくいが,小屋の扉や壁,屋根,電線といったところがくっきりと描かれるようになる
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HDR対応の比較では,Gammill氏は「人間の目に映るものが,より正確に描かれる」と表現した
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また,今秋に実施予定のアップデート情報にも触れられている。その内容はXbox One Xのローンチに合わせて,従来のXbox OneからXbox One Xへの移行をスムーズにするものだ。
現在所有しているXbox Oneの設定を外部ストレージに保存し,Xbox One Xboxに接続すれば同じ設定が引き継がれるという。また,インストール済みのゲームの4K化パッチを事前にダウンロードして,外部ストレージやホームネットワーク経由でXbox One Xに転送することも可能になる。
さらにXbox One本体に保存されているゲームやアプリのデータは,ネットワークを介して別の本体に転送できるとのこと。
また,今後にリリースされるタイトルについては,当然ながらXbox OneやXbox One Sで動作し,基本的にはXbox One X向けに最適化(Enhanced)される方針であることも確認することができた。
日本市場では依然として,Xbox Oneの苦戦が続いている。そんな状況において,Xbox One Xの国内発売が世界同日に決まったことで,驚いていると同時にホッとしているXboxファンは多いだろう。「コンシューマゲーム機史上,最もパワフル」なマシンが生み出すゲーム体験,それを確認できるのは2017年11月7日だ。