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懐かしのポケモンと共に旅ができる「ポケモンレスキュー」は,ポケモンの歴史を巡る旅のよう。体験会をレポート
ポケモンレスキューとは,過去のタイトルで一緒に旅したポケモン達を,11月17日に発売された「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」へ連れて行こうという取り組みのこと。レスキュー隊がポケモンファンの家を訪れ,カートリッジから思い出のポケモン達を連れてきてくれるTVCMを見たことのある人も多いのではないだろうか。
補足しておくと,ポケモンレスキューという名前の新機能の追加や,スタッフ派遣サービスがスタートしたわけではない。もともとポケモン達をお引っ越しさせる機能をフル活用すれば,ゲームボーイアドバンス(以下,GBA)の第3世代のシリーズタイトルで一緒に旅したポケモン達を,ニンテンドー3DSの第7世代タイトルに連れて行ける。これを周知するためのCMとして,レスキュー隊のイメージと,ポケモンレスキューという名前が用いられているのだ。
この日はポケモンセンタースカイツリータウンに,TVCMそのままのポケモンレスキュー隊が登場。来場者のポケモンお引っ越しを手伝っていた。
現在,ポケモンレスキューの対応ソフトとして公式からアナウンスされているのは,GBA版「ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド・ファイアレッド・リーフグリーン」(第3世代)と,ニンテンドーDS版「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー」(第4世代),「ポケットモンスター ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2」(第5世代),そしてニンテンドー3DSバーチャルコンソール版「ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ」「ポケットモンスター 金・銀」となる。
必要となるのは,これらのソフトと各世代のカートリッジおよび対応したゲーム機本体,インターネット接続環境,そしてポケムー365日ぶんで500円(税込)のポケモンバンク利用料だ。
イメージとしては,歴史の古いカートリッジから新しいカートリッジへ,ポケモンの世代とソフトをまたいで電車を乗り継ぐような感じだろうか。これまでパルパークやポケシフターを使ったことのある人なら,「今までのお引っ越しの手順を順々に行い,最後にポケムーバー&ポケモンバンクでウルトラサン・ウルトラムーンへゴールする」と表現した方が分かりやすいかもしれない。
参考までに,最も多くの手順が必要になる「ルビー・サファイア・エメラルド・ファイアレッド・リーフグリーン」の場合を見てみよう。
■その1
まず,「ルビー・サファイア・エメラルド・ファイアレッド・リーフグリーン」から,「ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー」へ移行する。ここでは「ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー」のパルパークを使う。ダブルスロットを使用するので,ニンテンドーDS LiteかニンテンドーDSが必要となる。
ニンテンドーDS Liteのダブルスロットに,第3世代のカートリッジと第4世代のゲームカードをセット |
「全国ずかん」を手に入れた後に使える「パルパーク」で,お引っ越しするポケモン達をゲット |
■その2
次に,「ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー」から,「ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2」へ移行する。移行には「ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2」のポケシフターを使う。ニンテンドー3DSまたはニンテンドーDSシリーズ本体が2台必要だ。
ワイヤレス通信でニンテンドーDSと3DSをリンクさせ,DSダウンロードプレイを使ってポケシフターをニンテンドーDS側へ送る |
「ポケシフター」は殿堂入り後に使える機能。弓でモンスターボールを飛ばし,お引っ越しするポケモンをゲットする |
■その3
最後に,「ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2」から,「ウルトラサン・ウルトラムーン」へ移行する。ここでニンテンドー3DSのポケムーバー&ポケモンバンクを使うことになる。
ポケムーバーを使い,ポケモンバンクにポケモン達を預ける |
ポケモンバンクを使い,ポケモン達を連れ出す |
「ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー」の場合は2番目,「ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2」および「赤・緑・青・ピカチュウ」「金・銀」の場合は3番目の手順から始めればいい。世代が新しくなるほど手順が少なくて済むわけだ。
お引っ越しの最中には,ボックスを整理したり,パルパークやポケシフターをプレイして対象のポケモンをゲットしたりする必要がある。いろいろと準備を整えていると「ああ,この時のグラフィックスはこんな感じだったな」「この音楽は懐かしいな」「そういえばこいつは“ひでんわざ”要員だったから,お引っ越しの前に忘れさせておかないと」などなど,当時の思い出が甦ってくる。ついにデータが第7世代のカートリッジに着いた時などは,ちょっと感動してしまった。
データ移行がエモーショナルな体験になっているのは,ひとえに制作スタッフの愛によるものだろう。お引っ越し元のカートリッジからはそのポケモンがいなくなり,移行のためにはパルパークやポケシフターといったミニゲームでゲットする必要があるなど,ポケモンをデータとしてではなくパートナーとしてあつかう仕組みにより,思い入れは増すことになる。
また,ニンテンドーDSにGBA用のスロットを用意したり,ニンテンドー3DSにニンテンドーDSの互換機能を付けるといったハード面と,ポケムーバーやポケモンバンクといったソフト側の取り組みが実を結んだ結果とも言えるだろう。
いくつかの手順を踏む必要はあるが,GBAのルビー・サファイアから15年を経た思い出のポケモン達と再び旅ができるというのは,当時のトレーナーにとってはたまらない体験であることは間違いない。残念ながら,今回のポケモンレスキューはこの日限りとのことだが,各地のポケモンセンターなどで同様の試みが行われても良いのではないかと感じられた。
- 関連タイトル:
ポケットモンスター ウルトラサン
- 関連タイトル:
ポケットモンスター ウルトラムーン
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(C)2017 Pokémon. (C)1995-2017 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
ニンテンドー3DSのロゴ・ニンテンドー3DSは任天堂の商標です。
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