「蒼の彼方のフォーリズム-ES-」のブラウザ版を紹介。ゲーム性はあえてシンプルにまとめて，可愛い選手達との交流に専念して楽しめる作品だ

　DMM.comは2016年12月19日に，ブラウザ版「蒼の彼方のフォーリズム -ETERNAL SKY-」の正式サービスを開始した。


　本作は，スマートフォンで展開中のカードバトルゲーム「蒼の彼方のフォーリズム -ETERNAL SKY-」（iOS / Android）のPCブラウザ版だ。人気の高い原作の美少女ゲーム「蒼の彼方のフォーリズム」の世界観を踏襲しつつ，オリジナルのキャラクターやストーリーなどの新規要素が加わり，メディアミックスの一角を担うタイトルとしてDMM GAMESのラインナップに加わることとなった。今回，この正式サービスを前に，テスト環境でプレイしてみたので，改めてゲームシステムを中心に紹介していきたい。

※画像はすべてテスト環境のもの。ステータスや虹ダイヤ（有料アイテム）はテスト用に付与されている

「蒼の彼方のフォーリズム」の魅力的な世界をブラウザで再現

　本作の舞台となるのは，反重力を発生させる装置を搭載した“アンチグラビトンシューズ”（通称グラシュ）の発明により，人が簡単に空を飛べるようになった世界。グラシュを用いた「フライングサーカス（Flying Circus，FC）」と呼ばれる架空のスカイスポーツを題材としており，プレイヤーは，“仇州宇ノ姫島”に新設されたFCの特別トレーニング施設に特別コーチとして招かれる。ライバルとなるほかのプレイヤーと競いながら，世界に通用する選手（スカイウォーカー）を育てていくのがゲームの目的だ。


　ゲームシステムは，キャラクターのカードを収集/強化してバトルに挑むいわゆるカードバトル方式。スマートフォン版がベースとなっており，あえて直感的でシンプルなシステムにして，作中のとびきり可愛い女の子たちを“愛でる”ことにフォーカスした作りに大きな違いはない。一方，ユーザインタフェースなどはPCブラウザ向けにチューンされている。

設定はもちろんのこと，ゲーム内では，アニメを含む原作の雰囲気が随所に表現され，倉科明日香，鳶沢みさき，有坂真白，市ノ瀬莉佳といった原作キャラも登場してストーリーを盛り上げる

　ゲーム中では，FCを再現した白熱のバトルが展開され，ファイター/スピーダー/オールラウンダーという原作のプレイスタイルは，キャラクターの「タイプ」として割り当てられている。フィールド内のブイか相手の背中をタッチすれば得点が入るという，FCのルールも演出で確認可能だ。

「クエスト」を進めてキャラクター育成に必要な素材を集める

　ゲームのサイクルは，「クエスト」でカードや強化に使うゴールド，覚醒素材，無料の「フレンドガチャ」に使うフレンドポイントなどを入手。「強化合成」や「限界突破」「覚醒」といった強化要素でカードを育てて，バトルに挑戦する流れだ。それぞれの内容については後述しよう。

冒頭で4人の選手から1人を選ぶ

レアリティの高いキャラクターは，基本的に「ガチャ」で入手する

　「クエスト」は，時間の経過で回復する「スタミナ」を消費して進め，基礎体力/座学/フライの3種類の練習メニューから1つを選択できる。ここでは，所持するカードの能力は影響しないので，スタミナが余っていたらクエストを進めていけばいい。なお，クエストを何度も繰り返すと，プレイヤーのレベルが上がり，チーム編成に必要なコストが上昇する。


　クエストの最中にランダムでライバルが出現し，「ライバルバトル」が発生することもある。このライバルバトルは，スタミナとは別の「BP」を消費して戦うもので，編成済みのチームとライバルとの戦闘力の差で勝敗が決まる仕組みだ。
　BPを多めに消費して「3倍攻撃」を行ったり，応援要請でほかのプレイヤーと協力して戦えたりもする。見事撃破できれば，ゴールドとフレンドポイント，効率良く強化合成ができるトレーナーカードなどが入手できる。BPも時間の経過で回復するので，ポイントが余っているなら積極的に戦いたいところだ。


　また，クエストを進めるとエリアボスが登場して戦うことになったり，ストーリーが進行したりする。ストーリーやキャラクターのエピソードは「ダイアリー」の項目でいつでも確認可能だ。

キャラクターエピソードは「キャラクターカードを入手」「親愛度をMAXにする」「選手を覚醒させる」といった条件を満たすとアンロックされる

「強化合成」でキャラクターを育成。限界突破と覚醒でさらなる高みへ

　キャラクターには，ファイター/スピーダー/オールラウンダーのタイプのほかに，攻撃力や防御力といったステータスとスキル，パーティを組むときのコストが設定されている。キャラクターカードには，N→R→SR→SSRとレアリティが設定されており，レアリティが高いほどステータスとコスト，最大レベルが高い。


　キャラクターの育成は，クエストなどで経験値が増えないので，いらないカードとゴールドを消費して，強化合成を行う必要がある。レベルが上がると消費されるゴールドが増加していくので，タイプを合わせて合成すると獲得できる経験値が増える仕様を意識したい。入手頻度の高いNカード同士を強化してからメインの強化素材にするなど，ひと手間加えて資源の消費を抑えていくのが賢い合成のやり方だ。


　スキルのレベルに関しては，同じキャラクターを強化素材にすることで上昇させられる。同じキャラクターであっても，カード名に［体操着］や［フライングスーツ］など，着ている服装の名前が入ってるものは別キャラ扱いなので，その点は注意してほしい。

　限界突破は，同じレアリティの同じキャラクターを使うことで可能となり，実行すると，キャラクターの最大レベルが上昇する。限界突破を3回行うとMAXになり，これが「覚醒」の条件にもなってくる。


　覚醒を行うと，そのキャラクターのレアリティがひとつだけ上がり，見た目も変化する。ただし，先述の限界突破と親愛度がMAX，かつ必要な覚醒素材をそろえる必要がある。限界突破が必須なため，同レアリティの同キャラを3枚集めなければならず，SSRなど高レアリティのカードを覚醒させるのは，かなりハードルが高いだろう。

「ユーザーバトル」でキャラクターの親愛度を上げよう

　キャラクターの親愛度は，ほかのプレイヤー（のデータ）と対戦する「ユーザーバトル」の結果によって上昇する。
　このユーザーバトルは，非同期型の5対5の団体戦となっており，相手のカードを見て，タイプによる相性（ファイター＜スピーダー＜オールラウンダー＜ファイター＜……）の良いカードを選択できるのが特徴だ。ただし，相性が良くても基本性能があまりに劣っているようでは勝つことはできない。3勝すれば勝利となるので，出場させて親愛度を上げたいけど能力が低いという選手は，あえて相手の強敵にぶつけて勝敗数をコントロールするといった戦略も有効だ。

チームの編成がユーザーバトルのカギを握る。リーダースキルを活かせるような編成が好ましいが，同じタイプのカードばかりを集めてしまうと相性差が出てしまうところが悩ましい

　実際のバトルは，出場させる選出の順番と，バトル中の行動を選択するだけ。行動の選択時は成功率や想定獲得ポイントが表示されるので，とくに迷うことなく最適な行動を選べるはずだ。なお，バトル開始時にほかのプレイヤーを「サポーター」として選択できる。サポーターは一度だけ行動選択時の成功率を上げてくれる効果を持つので，接戦のときの切り札的な使い方が中心になるだろう。


　強化合成が大変なので，高いレアリティに絞って育成をしたいところ。だが，覚醒やキャラクターエピソードの開放に必要な親密度を稼ぐため，ユーザーバトルに勝てるように，低レアリティキャラクターのレベルを上げておくのも重要になるだろう。


　以上が，「蒼の彼方のフォーリズム -ETERNAL SKY-」の概要となる。
　原作の魅力を抜きにしても，グラフィックスはキャラクターを中心に良くできており，女の子がとびきり可愛いくて，よくしゃべる。この手のゲームはみんなそうだと思われるかもしれないが，クオリティの高さは群を抜いているという印象だ。とくにブラウザ版ということで，PCの大きな画面でプレイできるのも嬉しい。

　また，難しいことを考えずにポチポチとクリックしていくだけで成果が得られ，可愛い女の子を育成に集中できるシンプルなゲーム性は，複数のブラウザゲームをプレイしている人にとってはありがたい仕様だ。基本プレイ無料のタイトルであり，ログインボーナスでガチャが引けたりもするので，まずは実際にプレイして，お気に入りの女の子を見つけよう。

　なお，可愛い女の子ばかりなので原作を知らなくても十分に楽しめる本作だが，物語を事前に知っていればより面白くなることは間違いないだろう。DMM.comの「こちら」で，アニメの第1話が無料視聴できるので，興味があるならチェックしてほしい。

「蒼の彼方のフォーリズム -ETERNAL SKY-」公式サイト