「ドラゴンボール」関連ゲームで孫悟空を演じて23年と218日。声優・野沢雅子さんのギネス世界記録認定を記念したイベントをレポート

　2017年1月31日，バンダイナムコエンターテインメントは「ドラゴンボール」を題材とするゲームに出演している野沢雅子さんの偉業が，2つのギネス世界記録に認定されたことを記念したイベント「ドラゴンボールゲーム 野沢雅子ギネス世界記録認定式」を開催した。

ギネス世界記録に認定証された野沢雅子さん（左），祝福に駆けつけた氷川きよしさん（右）。会場となったバンダイナムコエンターテインメント本社には多くの報道陣が詰めかけた

　「こちら」の記事でお伝えしているとおり，今回のギネスに認定された野沢さんの記録は「ひとつのビデオゲームのキャラクターを最も長い期間演じた声優」（Longest time in the same videogame role ）および「ビデオゲームの声優として活動した最も長い期間」（Longest-serving videogame voice actor）。1993年3月にスーパーファミコンで発売された「ドラゴンボールZ 超武闘伝」の孫悟空役を担当してから，2016年11月に発売されたPlayStation 4用ソフト「ドラゴンボール ゼノバース2」までの23年と218日という記録がそれぞれ認定されている。


　ステージに登壇した野沢さんは，ギネスの公式認定員から2つの認定証を受け取り，「ずっと健康でよかった。健康でなければ，こんな記録も達成できませんから」と笑顔を見せ，「（孫悟空を長く演じているので）私はいつかきっとギネスに載る」と冗談で話していたことを明かした。

ギネスの公式認定員から認定証を受け取る野沢さん

　会場には，2月5日にスタートするアニメ「ドラゴンボール超」の新章「宇宙サバイバル編」において，主題歌を担当する氷川きよしさんが駆けつけ，野沢さんの栄誉を祝福した。野沢さんは，氷川さんのデビュー当時から大ファンだったそうで，今回の主題歌「限界突破×サバイバー」の起用には「歌ってもらえて最高の気分」と喜びを表している。
　また，氷川さんによると，「限界突破×サバイバー」では子供の頃に聞いたアニソンを意識した歌い方をしたという。「（演歌の）コブシは回していません」と話していたので，初オンエアが楽しみだ。

氷川さんから花束を受け取ると，野沢さんは一ファンとして歓喜の声を上げた

原作の鳥山 明先生からメッセージが届けられると，「最高の宝物です」（野沢さん）とコメント

　バンダイナムコエンターテインメントから発売された「ドラゴンボール」の関連ゲームは86タイトル。そのうち，野沢さんは77タイトルに出演している。ファミリーコンピュータ用ソフトではキャラクターボイスが収録できなかったが，前述のとおり，ハードの性能が向上したスーパーファミコンの「ドラゴンボールZ 超武闘伝」で初めてアニメと同じボイスの孫悟空が登場したというわけだ。
　当時は掛け声がメインだったため，野沢さんは「『ハッ！』と『ハァッ！』が別のテイクで，それだけで5パターンぐらい録ったけど，違いが分からないんです（笑）」と思い出を語っていた。

発売されたドラゴンボールのゲーム。黒字のタイトルが野沢さんの出演作品だ

　アニメ版のボイス収録は各パートで，完成前の原画の状態を見ながら，ほかの出演者と一緒に演じるという。しかし，ゲームの場合は1人でスタジオに入り，多くのセリフを一気に収録するそうだ。アニメのように1本のドラマとして収録するわけでなく，「アニメより切り替えが難しい」（野沢さん）とのこと。

　アニメの新章突入を記念して，「ドラゴンボール」関連ゲームのキャンペーンも発表された。第1弾「セレブレーションパック」はPlayStation Storeでスペシャルパックを特別価格で販売，第2弾はニンテンドーeショップにて人気タイトルのセールが行われる。それぞれ期間限定となっているので，詳しくは「こちら」の記事で確認してほしい。

「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」は配信2周年記念のキャンペーンを実施

「ドラゴンボール ゼンカイバトル」はJAEPO2017にて大会を開催予定

氷川さんにドラゴンボールのゲームソフトが贈られる一幕も

　最後に，野沢さんは「私は悟空とともに生きています。ギネス記録はまだまだ伸ばしていきたい」と笑顔で語り，イベントを締めくくった。

フォトセッションで「かめはめ波」のポーズを取る野沢さんと氷川さん

「ドラゴンボール ゼノバース2」公式サイト

「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」公式サイト

「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」ダウンロードページ

「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」ダウンロードページ

「ドラゴンボール ゼンカイバトル」公式サイト