音楽
ミュージック フロム ゲームワールド:Track 155 「Blind Spot II」「ゼノギアス」
それでは,今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」,スタートです!
セガのゲームミュージックとオリジナル曲で構成された
ほぼS.S.T.BANDなBlind Spotのニューアルバム
タイトル | Blind Spot II | |
発売日 | 2018年2月12日 | |
価格 | 3000円(税込) | |
発売元 | Blind Spot | |
コピーライト | (C)SEGA (C)2018 Blind Spot |
今週の1枚めは,Blind Spot初のアルバム「Blind Spot II」を紹介します。1988年にデビューした,セガの公式バンドS.S.T.BAND。多くのゲームミュージックファンに支持されながらも1993年に解散したS.S.T.BANDですが,2011年に元セガの並木晃一氏が中心となってBlind Spotに改名し,待望の再結成が実現! 本アルバムは再結成から7年の時を経てリリースされた1枚です。
アルバムタイトルには,S.S.T.BAND時代の最後のアルバム「Blind Spot」の続編という意味が込められており,セガのゲームミュージックの新アレンジとオリジナル曲で構成された全11曲を収録しています。
1曲めは「カルテット」から「Quartet -Theme-」。パワー全開のイントロが気持ちを高ぶらせます! 1980年代に生まれたメロディを色鮮やかに蘇らせる,キラキラしたシンセサウンドにも感激です。2曲めは「ファンタシースター 千年紀の終わりに」から,モタビア星のフィールド曲「Field Motavia」。ベースのフレーズで始まり,低音がうねるヘヴィなサウンドとドラマティックなメロディが強烈。
3曲めはオリジナル曲の「three-sixty」。これぞBlind Spotといった感じの,疾走感あるギターロックチューンです。ギターとシンセのソロバトルあり,ドラムの見せ場ありと,演奏バトルが熱い! 4曲めは「スーパーモナコGP」から「大鳥居の夜 -A Night in Otorii-」。小林 楓が作詞とボーカルを担当し , セクシーなミディアムポップスに仕上がっています。5曲めは再びオリジナル曲の「White Hands」。こちらはムーディなインストロックバラードで,ゲームのエンディング曲をイメージしたかのようなメロディが爽快。9曲めもオリジナル曲の「光芒」。まるで瞬く星のようにフレーズが奏でられていく神聖な曲で,星空を眺めながら聴きたくなります。
ラストは「アフターバーナー」から「After Burner -No Synthesizer Arrange-」。過去のアレンジやライブではイントロフレーズをシンセで演奏していましたが,本アルバムのバージョンではギターで再現。厚みのあるハードロックサウンドに仕上がっています!
Blind Spotが放つハードフュージョンサウンドが詰まったこのアルバム。S.S.T BANDが作り上げた伝説は,いまだ継続中と思わされる1枚です。
Blind Spot公式Twitter
「ゼノギアス」20周年を記念したリニューアル盤
「Xenogears Original Soundtrack Revival Disc - the first and the last -」
タイトル | Xenogears Original Soundtrack Revival Disc - the first and the last - | |
発売日 | 2018年4月4日 | |
価格 | 5500円(税抜) | |
発売元 | スクウェア・エニックス | |
コピーライト | (C)1998, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. |
今週の2枚めは,1998年にリリースされた「ゼノギアス」のリニューアルサントラ「Xenogears Original Soundtrack Revival Disc - the first and the last -」を紹介します。全曲リマスタリングされた楽曲を,Blu-ray DISCにハイレゾ音源で収録。さらに本作のために,作曲者である光田康典氏とマリアム・アボンナサー氏が新たにアレンジした楽曲を収録しています。
1曲めの「冥き黎明」はオープンニングムービーで流れる曲。シンセと民族楽器の演奏が融合した緩やかでダイナミックな進行に,光田氏らしさが光ります。6曲めの「遠い約束」は同じく光田氏が作曲した「クロノトリガー」の「エピローグ 〜親しき仲間へ〜」を思わせる,オルゴールのような音色が美しい曲です。
13曲めとなるフィールド曲の「憧憬」では,アコースティック演奏を主体にした瑞々しいアレンジに癒されます。29曲めはボス曲の「紅蓮の騎士」。ハードなオーケストラ演奏の中,随所に散りばめられた繊細なメロディが際立ちます。そしてラストは,エンディグ曲の「SMALL TWO OF PIECES 〜軋んだ破片(かけら)〜」で締めくくり。Joanne Hoggの幻想的で力強いボーカルに,自然と心が揺さぶられます。20年経っても色あせない名曲ぶりに,改めて感動すること必至です。
注目の新アレンジ曲は,すべて合唱団のANÚNAが合唱を担当しています。世界的に高い評価を受けている同合唱団の迫力がこれでもかと発揮されており,まさに圧巻! 前衛的なゼノギアス楽曲のアレンジとして,ファンも衝撃を受けること間違いなしでしょう。
「ゼノギアス」が発売されてから20年が経ったことも衝撃ですが,自分自身が年齢を重ねた今,改めて「ゼノギアス」をプレイしたいと思えるリニューアルサントラだと感じました。ぜひ,本サントラを聴きながら「ゼノギアス」の20周年をお祝いしましょう!
「Xenogears Original Soundtrack Revival Disc - the first and the last -」公式サイト
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